旅の気疲れからか、俺はその後、少し眠ってしまっていたようだ。
「…羽久、起きて。そろそろ着くよ」
「…ん…」
シルナに起こされて、俺は目を覚ました。
…しまった。いつの間にか寝てたのか。
…3等車では人々がすし詰めになって、とても眠ることなんて出来ない状態だというのに。
俺が眠りこけるなんて、情けない気持ちだった。
だけど、呑気に眠ったり、くつろいでいるのは俺だけではない。
2等車に乗車している多くの人々が、リラックスした様子でくつろいでいた。
サービスの飲み物を飲んだり、俺みたいにシートに身体を預けて、うたた寝をしていたり…。
…。
「…大丈夫?羽久」
「…あぁ…。ごめん、俺だけ寝ちゃって…」
「良いんだよ。私も少しは休めたから」
…そうか。
シルナに気遣われると、何だか凄く申し訳ない気分になる。
今のところ俺は、シルナの付き添いのはずが、逆にシルナの足を引っ張ってばかりだ。
そんな情けない自分、不甲斐ない自分が心底嫌になった。
しかし、シルナはそんなこと、まったく気にしていないようで。
「いよいよ、王都ファニレスだよ。…覚悟は良い?」
「あぁ」
この国に来てから、俺は色々なものを見た。
これから王都ファニレスで、そして王宮で何を見ようとも、驚かないし、狼狽えたりしない。
…と、言い切るのは自信がないが、努力はしよう。
少なくとも、シルナの足を引っ張らないようにしよう。
俺はそう、心に決めた。
「…羽久、起きて。そろそろ着くよ」
「…ん…」
シルナに起こされて、俺は目を覚ました。
…しまった。いつの間にか寝てたのか。
…3等車では人々がすし詰めになって、とても眠ることなんて出来ない状態だというのに。
俺が眠りこけるなんて、情けない気持ちだった。
だけど、呑気に眠ったり、くつろいでいるのは俺だけではない。
2等車に乗車している多くの人々が、リラックスした様子でくつろいでいた。
サービスの飲み物を飲んだり、俺みたいにシートに身体を預けて、うたた寝をしていたり…。
…。
「…大丈夫?羽久」
「…あぁ…。ごめん、俺だけ寝ちゃって…」
「良いんだよ。私も少しは休めたから」
…そうか。
シルナに気遣われると、何だか凄く申し訳ない気分になる。
今のところ俺は、シルナの付き添いのはずが、逆にシルナの足を引っ張ってばかりだ。
そんな情けない自分、不甲斐ない自分が心底嫌になった。
しかし、シルナはそんなこと、まったく気にしていないようで。
「いよいよ、王都ファニレスだよ。…覚悟は良い?」
「あぁ」
この国に来てから、俺は色々なものを見た。
これから王都ファニレスで、そして王宮で何を見ようとも、驚かないし、狼狽えたりしない。
…と、言い切るのは自信がないが、努力はしよう。
少なくとも、シルナの足を引っ張らないようにしよう。
俺はそう、心に決めた。


