…あれかな。もしかして、テーブルで食べるのと、テイクアウトして外で食べるのとじゃ、メニューの値段が違うんだろうか。
テイクアウトなら100円オフ!みたいな。
などと考えていると、店員さんが聞いてきた。
「オレンジカードのお客様ですね?」
「え?あ、はい…」
今日も俺達は、昨日もらった、あのふざけたオレンジ色の証明書をネームホルダーに入れて、首から提げていた。
「でしたら、中にどうぞ。お好きな席に」
「え…。…え?でも、外、立って食べてる人がたくさん…」
と、シルナが言いかけたのだが。
「2名様、オレンジカードのお客様が入りますー!」
店員さんは、厨房に向かってそう言っていた。
いや、そんな。ラーメン2丁入ります!じゃないんだから。
「…外で食べるんじゃないのか?」
「…分かんない…。…空いてるなら、座っても良いのかな?」
「…多分…」
俺とシルナは、小声でボソボソと喋っていた。
誰か解説してくれ。どういうことなんだ俺は。
戸惑いながらも、俺達は空いている席に向かい合って座った。
…良いんだよな?ここ、座っちゃって…。
すると、さっき俺達を迎えてくれた店員さんが、メニューを持ってきた。
「どうぞ。ご注文が決まりましたらお呼びください」
「あ…。…どうも…」
「こちら、サービスのモーニングティーになります。おかわり自由ですので、なくなったら呼んでくださいね」
と言って、淹れ立ての紅茶のティーカップを、俺達の前に置いた。
え、マジ?
こんな美味しそうな紅茶が、サービス?しかもおかわり自由?
お金出して頼むものじゃないの?これって。
俺達がびっくりしていると、別の席に座っていた男性が、軽く手を挙げた。
どうやら、その紅茶のおかわりを要求しているようだ。
店員さんは小走りに向かって、空っぽになった男性のティーカップに、新たな熱々の紅茶を注いでいた。
男性は当たり前のように、そのティーカップを啜る。
…本当に無料のサービスなんだ。これ。
…。
俺は、紅茶に口をつけてみた。
…うん。熱々で濃厚で、美味しい。
無料サービスなんだから、出涸らしの出涸らし、くらいの茶葉を使ってるんじゃないかと思ったんだが。
そんなことない。ちゃんと葉っぱから淹れた紅茶だよ、この味は。
これがサービスなんて…。…良い店に来たもんだ。
「…こういうの、キルディリア魔王国じゃ普通なのかな?」
シルナも紅茶をひとくち飲んで、その質の良さに驚いたらしい。
「…そうかもしれないな…」
空港でも、待合室で待ってる間、スッと紅茶とサンドイッチが出てきたもんな。
俺もシルナも手を付けなかったけど、ホテルの部屋の中にも、アメニティとして数種類のお茶と、それから軽食が用意されていた。
本来これは、あの追い出された男性の為に用意されたものかと思うと。
とてもじゃないけど、飲み食いする気になれなかったが…。
テイクアウトなら100円オフ!みたいな。
などと考えていると、店員さんが聞いてきた。
「オレンジカードのお客様ですね?」
「え?あ、はい…」
今日も俺達は、昨日もらった、あのふざけたオレンジ色の証明書をネームホルダーに入れて、首から提げていた。
「でしたら、中にどうぞ。お好きな席に」
「え…。…え?でも、外、立って食べてる人がたくさん…」
と、シルナが言いかけたのだが。
「2名様、オレンジカードのお客様が入りますー!」
店員さんは、厨房に向かってそう言っていた。
いや、そんな。ラーメン2丁入ります!じゃないんだから。
「…外で食べるんじゃないのか?」
「…分かんない…。…空いてるなら、座っても良いのかな?」
「…多分…」
俺とシルナは、小声でボソボソと喋っていた。
誰か解説してくれ。どういうことなんだ俺は。
戸惑いながらも、俺達は空いている席に向かい合って座った。
…良いんだよな?ここ、座っちゃって…。
すると、さっき俺達を迎えてくれた店員さんが、メニューを持ってきた。
「どうぞ。ご注文が決まりましたらお呼びください」
「あ…。…どうも…」
「こちら、サービスのモーニングティーになります。おかわり自由ですので、なくなったら呼んでくださいね」
と言って、淹れ立ての紅茶のティーカップを、俺達の前に置いた。
え、マジ?
こんな美味しそうな紅茶が、サービス?しかもおかわり自由?
お金出して頼むものじゃないの?これって。
俺達がびっくりしていると、別の席に座っていた男性が、軽く手を挙げた。
どうやら、その紅茶のおかわりを要求しているようだ。
店員さんは小走りに向かって、空っぽになった男性のティーカップに、新たな熱々の紅茶を注いでいた。
男性は当たり前のように、そのティーカップを啜る。
…本当に無料のサービスなんだ。これ。
…。
俺は、紅茶に口をつけてみた。
…うん。熱々で濃厚で、美味しい。
無料サービスなんだから、出涸らしの出涸らし、くらいの茶葉を使ってるんじゃないかと思ったんだが。
そんなことない。ちゃんと葉っぱから淹れた紅茶だよ、この味は。
これがサービスなんて…。…良い店に来たもんだ。
「…こういうの、キルディリア魔王国じゃ普通なのかな?」
シルナも紅茶をひとくち飲んで、その質の良さに驚いたらしい。
「…そうかもしれないな…」
空港でも、待合室で待ってる間、スッと紅茶とサンドイッチが出てきたもんな。
俺もシルナも手を付けなかったけど、ホテルの部屋の中にも、アメニティとして数種類のお茶と、それから軽食が用意されていた。
本来これは、あの追い出された男性の為に用意されたものかと思うと。
とてもじゃないけど、飲み食いする気になれなかったが…。


