俺とシルナは、ホテルスタッフが教えてくれた飲食店街に向かった。
まだ朝早いというのに、そこは多くのお客さんで賑わっていた。
「ほぇー…。…みんな、朝ご飯食べに来てるのかな?」
「そうかもな…」
キルディリア魔王国の民は、朝ご飯は外で食べるタイプ?
そういう文化もある。
この飲食店街に並んでいるのは、洒落たレストランや、敷居の高そうな食堂、なんてものじゃなく。
スナック感覚で、すぐに買って食べられるお店が主流らしく。
お店の前で、買ったばかりの食べ物を齧っている人の姿が、多く見受けられた。
中には、お店の前に設置された小さな椅子に腰掛けて食べている人もいるけど。
ほとんどの人が、立って食べているようだ。
ふーん…。食べ歩きっぽくて良いかも。
彼らは、片手に手のひら大のお椀を持ち、もう片方の手で大きなスプーンを握り。
お椀の中身をすくっては、口の中に運んでいた。
…あれ、何だろ?
あれが、キルディリア魔王国の朝食の定番なんだろうか。
「シルナ…。あれ、何だと思う?」
「…何だろうね…?スープ?お粥?」
…みたいな感じだな。
まさか、「何食べてるんですか?」とお椀の中身を覗く訳にもいかず。
お粥か…。朝からお粥。健康的だな。
しかもそのお粥、普通のお米のお粥じゃないらしく。
麦とか粟(あわ)とか稗(ひえ)とか、とうもろこしとか。
豆や、荒く切ったさつまいもなんかも入っていて、カラフルな雑穀粥って感じ。
へぇ。健康的じゃないか。
栄養のバランスが良さそう。
朝食だからな。これから一日の活動が始まる。バランスの良い食事は大切だ。
朝はあまり食べられない人でも、お粥なら食べやすい。
なかなか考えられたメニューだ。
「朝からデザートにチョコケーキ食べてる、どっかの誰かに見習って欲しいよ…」
「うぐっ…。き、聞こえなかったことにするもんねー」
卑怯者め。
「郷に入っては郷に従え、だ。俺達もあのお粥、注文してみるか」
「そうだね。美味しそうかも…」
みんなが食べてると美味しそうに見えるの、あるあるだよな。
じゃ、俺達もその仲間入りをさせてもらうとしよう。
俺達もキルディリアの民に混じって、立ち食いそばならぬ、立ち食いお粥をしようと思った。
…しかし、ここに思わぬ落とし穴があることを、俺達は思い知ることになる。
「どのお店にしようか?」
「何処も同じようなものだと思うけど…。…とりあえず、そこの角の店に入るか」
別に理由がある訳じゃない。ただ何となく、良さそうかなって。
「お邪魔しまーす…」
「いらっしゃいませ」
お店の中に入ると、にこやかな店員さんが迎えてくれた。
店に入ってから、俺は「あれっ?」と思った。
外で、立ちながら食べてる人が大勢いるくらいだから。
店内の席は、何処も満席だと思っていた。
しかし驚いたことに、店の中は混雑していたけど、満席ではなかった。
ちらほらと、いくつかの席が空いている。
…?
まだ朝早いというのに、そこは多くのお客さんで賑わっていた。
「ほぇー…。…みんな、朝ご飯食べに来てるのかな?」
「そうかもな…」
キルディリア魔王国の民は、朝ご飯は外で食べるタイプ?
そういう文化もある。
この飲食店街に並んでいるのは、洒落たレストランや、敷居の高そうな食堂、なんてものじゃなく。
スナック感覚で、すぐに買って食べられるお店が主流らしく。
お店の前で、買ったばかりの食べ物を齧っている人の姿が、多く見受けられた。
中には、お店の前に設置された小さな椅子に腰掛けて食べている人もいるけど。
ほとんどの人が、立って食べているようだ。
ふーん…。食べ歩きっぽくて良いかも。
彼らは、片手に手のひら大のお椀を持ち、もう片方の手で大きなスプーンを握り。
お椀の中身をすくっては、口の中に運んでいた。
…あれ、何だろ?
あれが、キルディリア魔王国の朝食の定番なんだろうか。
「シルナ…。あれ、何だと思う?」
「…何だろうね…?スープ?お粥?」
…みたいな感じだな。
まさか、「何食べてるんですか?」とお椀の中身を覗く訳にもいかず。
お粥か…。朝からお粥。健康的だな。
しかもそのお粥、普通のお米のお粥じゃないらしく。
麦とか粟(あわ)とか稗(ひえ)とか、とうもろこしとか。
豆や、荒く切ったさつまいもなんかも入っていて、カラフルな雑穀粥って感じ。
へぇ。健康的じゃないか。
栄養のバランスが良さそう。
朝食だからな。これから一日の活動が始まる。バランスの良い食事は大切だ。
朝はあまり食べられない人でも、お粥なら食べやすい。
なかなか考えられたメニューだ。
「朝からデザートにチョコケーキ食べてる、どっかの誰かに見習って欲しいよ…」
「うぐっ…。き、聞こえなかったことにするもんねー」
卑怯者め。
「郷に入っては郷に従え、だ。俺達もあのお粥、注文してみるか」
「そうだね。美味しそうかも…」
みんなが食べてると美味しそうに見えるの、あるあるだよな。
じゃ、俺達もその仲間入りをさせてもらうとしよう。
俺達もキルディリアの民に混じって、立ち食いそばならぬ、立ち食いお粥をしようと思った。
…しかし、ここに思わぬ落とし穴があることを、俺達は思い知ることになる。
「どのお店にしようか?」
「何処も同じようなものだと思うけど…。…とりあえず、そこの角の店に入るか」
別に理由がある訳じゃない。ただ何となく、良さそうかなって。
「お邪魔しまーす…」
「いらっしゃいませ」
お店の中に入ると、にこやかな店員さんが迎えてくれた。
店に入ってから、俺は「あれっ?」と思った。
外で、立ちながら食べてる人が大勢いるくらいだから。
店内の席は、何処も満席だと思っていた。
しかし驚いたことに、店の中は混雑していたけど、満席ではなかった。
ちらほらと、いくつかの席が空いている。
…?


