それもこれも、『玉響』が悪いんじゃない。
あの男だ。
『アメノミコト』の頭領。鬼頭夜陰。
死してなお、『玉響』を安らかに眠らせることすら許さず。
この期に及んで、未だに自分の部下を利用することしか考えていない、あの男が…。
「…ふざけるなよ、お前…」
どうして、こんな恐ろしいことが平気で出来るんだ。
令月のことも、すぐりのことも…自分の駒としか考えず。
ましてや…死んだ『玉響』のことさえ、こうして冒涜して…!
「お前達のやることは…人間の所業じゃない…っ!」
「…あなたが、それを言いますか」
…あぁ、言ってやるさ。
神に反旗を翻した俺達でさえ、死者を冒涜するほど落ちぶれてはいないのだから。
「…『また』裏切るんですか?先輩」
「…僕は…」
令月。そんな奴の言葉を聞くな。
お前は裏切ったんじゃない。自分の信念に…。
「ここは通しませんよ。出来損ないの皆さん。僕が…」
と、『偽玉響』が再び、片手を上げて糸魔法を射出しようとした。
しかし、出来なかった。
『玉響』の糸は、別の人間の糸によって遮られ、絡まり、千切れて落ちた。
「…!?」
この、糸魔法は。
「…やっと見つけたよ」
「…っ!すぐり…!?」
本家本元の糸魔法使い、すぐりのものであった。
振り向くと、そこにすぐりが駆けつけてきていた。
それから。
「良かった、合流出来たな…!」
「ね?多分こっち、って言ったでしょ?」
「はいはい。褒めてやるから、そのドヤ顔やめろ」
「ジュリス…!それに、ベリクリーデも…!」
別行動していたジュリスとベリクリーデが合流。
良かった、この二人も無事だった。
そして、すぐりを助け出してくれたのだ。
…更に。
「…騒がしいと思ったら、あなた達でしたか。侵入者らしく静かに出来ないんですか」
「みんな…!良かった、無事?怪我はしてない?」
「イレース!天音…!」
戦闘音を聞きつけたのか、これまた別行動していた、イレースと天音が合流。
「みんな、揃ってるね」
「マシュリ…!」
勿論、マシュリも一緒である。
それに。
「ナジュ…!お前、無事だったんだな」
「そりゃ無事ですよ。僕、不死身ですから」
そういう意味で言ったんじゃねぇっつーの。
…良かった。これで全員合流した。
このメンツが揃えば、恐れることなんて何もない。
俄然、何とかなりそうな気がしてきた。
「…ちっ…」
さすがの『偽玉響』も、この数だと形勢が不利だと思ったのだろうか。
舌打ちをして、こちらを睨みつけた。
…形勢逆転と言いたいところだが、ここ、敵の本拠地のど真ん中なんだよな。
取り囲まれたら、逆に俺達が追い込まれてしまう。
何とかして…逃げることを考えなければ。
「…シルナ。俺とシルナで時間を稼ごう。その間に、みんなは逃げ…」
と、俺が提案しようとすると。
「いや、その必要はない」
「…ジュリス?」
ジュリスが、そんな俺を制止した。
あの男だ。
『アメノミコト』の頭領。鬼頭夜陰。
死してなお、『玉響』を安らかに眠らせることすら許さず。
この期に及んで、未だに自分の部下を利用することしか考えていない、あの男が…。
「…ふざけるなよ、お前…」
どうして、こんな恐ろしいことが平気で出来るんだ。
令月のことも、すぐりのことも…自分の駒としか考えず。
ましてや…死んだ『玉響』のことさえ、こうして冒涜して…!
「お前達のやることは…人間の所業じゃない…っ!」
「…あなたが、それを言いますか」
…あぁ、言ってやるさ。
神に反旗を翻した俺達でさえ、死者を冒涜するほど落ちぶれてはいないのだから。
「…『また』裏切るんですか?先輩」
「…僕は…」
令月。そんな奴の言葉を聞くな。
お前は裏切ったんじゃない。自分の信念に…。
「ここは通しませんよ。出来損ないの皆さん。僕が…」
と、『偽玉響』が再び、片手を上げて糸魔法を射出しようとした。
しかし、出来なかった。
『玉響』の糸は、別の人間の糸によって遮られ、絡まり、千切れて落ちた。
「…!?」
この、糸魔法は。
「…やっと見つけたよ」
「…っ!すぐり…!?」
本家本元の糸魔法使い、すぐりのものであった。
振り向くと、そこにすぐりが駆けつけてきていた。
それから。
「良かった、合流出来たな…!」
「ね?多分こっち、って言ったでしょ?」
「はいはい。褒めてやるから、そのドヤ顔やめろ」
「ジュリス…!それに、ベリクリーデも…!」
別行動していたジュリスとベリクリーデが合流。
良かった、この二人も無事だった。
そして、すぐりを助け出してくれたのだ。
…更に。
「…騒がしいと思ったら、あなた達でしたか。侵入者らしく静かに出来ないんですか」
「みんな…!良かった、無事?怪我はしてない?」
「イレース!天音…!」
戦闘音を聞きつけたのか、これまた別行動していた、イレースと天音が合流。
「みんな、揃ってるね」
「マシュリ…!」
勿論、マシュリも一緒である。
それに。
「ナジュ…!お前、無事だったんだな」
「そりゃ無事ですよ。僕、不死身ですから」
そういう意味で言ったんじゃねぇっつーの。
…良かった。これで全員合流した。
このメンツが揃えば、恐れることなんて何もない。
俄然、何とかなりそうな気がしてきた。
「…ちっ…」
さすがの『偽玉響』も、この数だと形勢が不利だと思ったのだろうか。
舌打ちをして、こちらを睨みつけた。
…形勢逆転と言いたいところだが、ここ、敵の本拠地のど真ん中なんだよな。
取り囲まれたら、逆に俺達が追い込まれてしまう。
何とかして…逃げることを考えなければ。
「…シルナ。俺とシルナで時間を稼ごう。その間に、みんなは逃げ…」
と、俺が提案しようとすると。
「いや、その必要はない」
「…ジュリス?」
ジュリスが、そんな俺を制止した。


