僕は、ずっと後悔していた。
自分の目の前で、ナジュ君を連れ去られてしまった…あの時のことを。
僕が無力だったばかりに。僕が油断してしまったばかりに。
ナジュ君は僕を守る為に、自ら、『アメノミコト』に連れて行かれた。
あの時からずっと…僕は、一瞬たりとも、自分を責めない瞬間はなかった。
学院長先生はもちろん、学院のみんなは優しいから。
ナジュ君が連れ去られたのを、僕のせいだとは言わなかった。
誰も僕を責めなかった。あの時は仕方なかったと言ってくれた。
だけど、僕は…僕だけは、どうしても自分を許せなかったのだ。
「僕のせいで…こんなところまで連れてこられてしまって、本当に…ごめん」
謝っても許してもらえることじゃないかもしれないけど、でも、謝らせて欲しい。
ずっと謝りたかったのだ。
「…あなたが謝る必要はないですよ」
ナジュ君はそう言ってくれた。
…そう言うだろうと思った。
ナジュ君も…学院長先生達と同じように…いや、それ以上に優しい人だから。
僕のせいなのに、絶対に僕を責めないのだ。
「別にあなたを恨んではいません」
「そっか…。…ありがとう」
そう言ってくれて。
それでもまだ、相変わらず自分を許せないけど。
「だけど…こうして、みんなで助けに来たから。一緒に帰ろう」
僕は、そう言ってナジュ君を促した。
「学院長先生と羽久さんと、それからジュリスさんとベリクリーデさんも、一緒に来てるんだよ」
「…あの人達まで…」
「みんなで一緒に、ジャマ王国まで来たんだ」
「…馬鹿なことをしますね、あなた達は。ここがどれほど危険なところか分かってます?」
う。そ、それは。
「でも、冥界よりマシでしょう?」
言葉に詰まった僕の代わりに、マシュリさんが答えた。
「まぁ、それはそうですけど…」
「僕は僕の心臓を取り返す為に、君達に命をかけてもらった。だから、僕も同じことをする」
…マシュリさん…。
それに、イレースさんも。
「さっさと戻ってきなさい」
両腕を組んで、イレースさんはいつも通り、はっきりとした口調で言った。
「あなたがいないせいで、風魔法の授業と実技授業が止まってるんです。学期の途中で勝手に居なくなられちゃ迷惑なんですよ」
う、うん。
イレースさん、ナジュ君を連れ戻したいのは、それが理由なの?
「そこは…嘘でも、『あなたがいないと寂しくて生きていけないわ!』とか言って欲しかったですね…」
「ふん。自惚れるんじゃありません」
ま、まぁイレースさんは…いつもそういう人だから。
…じゃあ、代わりに…って訳じゃないけど。
「ナジュ君。僕は…ナジュ君がいないと寂しくて生きていけないよ」
「…」
「…言っておくけど、これ嘘じゃないからね?本心だからね」
「…知ってますよ」
そうだよね。心が読めるんだもん。
僕が本気で、心の底からそう思ってるってこと…ナジュ君なら分かってくれると思ってた。
「別に心を読むまでもなく…あなたは超ド級に嘘が下手ですからね…」
「え、えぇぇ…」
そ、そんなことはないよ。
…と言いたかったけど、僕が嘘をつくのが下手なのは事実なので、何も言い返せない。
自分の目の前で、ナジュ君を連れ去られてしまった…あの時のことを。
僕が無力だったばかりに。僕が油断してしまったばかりに。
ナジュ君は僕を守る為に、自ら、『アメノミコト』に連れて行かれた。
あの時からずっと…僕は、一瞬たりとも、自分を責めない瞬間はなかった。
学院長先生はもちろん、学院のみんなは優しいから。
ナジュ君が連れ去られたのを、僕のせいだとは言わなかった。
誰も僕を責めなかった。あの時は仕方なかったと言ってくれた。
だけど、僕は…僕だけは、どうしても自分を許せなかったのだ。
「僕のせいで…こんなところまで連れてこられてしまって、本当に…ごめん」
謝っても許してもらえることじゃないかもしれないけど、でも、謝らせて欲しい。
ずっと謝りたかったのだ。
「…あなたが謝る必要はないですよ」
ナジュ君はそう言ってくれた。
…そう言うだろうと思った。
ナジュ君も…学院長先生達と同じように…いや、それ以上に優しい人だから。
僕のせいなのに、絶対に僕を責めないのだ。
「別にあなたを恨んではいません」
「そっか…。…ありがとう」
そう言ってくれて。
それでもまだ、相変わらず自分を許せないけど。
「だけど…こうして、みんなで助けに来たから。一緒に帰ろう」
僕は、そう言ってナジュ君を促した。
「学院長先生と羽久さんと、それからジュリスさんとベリクリーデさんも、一緒に来てるんだよ」
「…あの人達まで…」
「みんなで一緒に、ジャマ王国まで来たんだ」
「…馬鹿なことをしますね、あなた達は。ここがどれほど危険なところか分かってます?」
う。そ、それは。
「でも、冥界よりマシでしょう?」
言葉に詰まった僕の代わりに、マシュリさんが答えた。
「まぁ、それはそうですけど…」
「僕は僕の心臓を取り返す為に、君達に命をかけてもらった。だから、僕も同じことをする」
…マシュリさん…。
それに、イレースさんも。
「さっさと戻ってきなさい」
両腕を組んで、イレースさんはいつも通り、はっきりとした口調で言った。
「あなたがいないせいで、風魔法の授業と実技授業が止まってるんです。学期の途中で勝手に居なくなられちゃ迷惑なんですよ」
う、うん。
イレースさん、ナジュ君を連れ戻したいのは、それが理由なの?
「そこは…嘘でも、『あなたがいないと寂しくて生きていけないわ!』とか言って欲しかったですね…」
「ふん。自惚れるんじゃありません」
ま、まぁイレースさんは…いつもそういう人だから。
…じゃあ、代わりに…って訳じゃないけど。
「ナジュ君。僕は…ナジュ君がいないと寂しくて生きていけないよ」
「…」
「…言っておくけど、これ嘘じゃないからね?本心だからね」
「…知ってますよ」
そうだよね。心が読めるんだもん。
僕が本気で、心の底からそう思ってるってこと…ナジュ君なら分かってくれると思ってた。
「別に心を読むまでもなく…あなたは超ド級に嘘が下手ですからね…」
「え、えぇぇ…」
そ、そんなことはないよ。
…と言いたかったけど、僕が嘘をつくのが下手なのは事実なので、何も言い返せない。


