なんてことだ。
こんなところで、二の足を踏んでいる場合じゃないっていうのに。
やっぱり、無理にでもさっきの縄梯子を登るべきだったのか…?
…後悔先に立たず、とはこのこと。
シルナのぎっくり腰は必要な犠牲だったと割り切って、縄梯子を登って先に進めば良かった…。
「…うん。羽久が何か、私に冷たいこと考えてる気がするな…」
「あぁ…そうだな」
認めるよ。今回はな。
でも事実だから。
こんなところで手をこまねいてる暇はないんだよ。
早く、令月達を助けなくては…。
「くそ…。やっぱり戻って、さっきの縄梯子を…」
「羽久、ちょっと落ち着いて」
は?
「ほら、チョコあげるから。チョコ食べてリラックスして」
と言って、シルナは俺の手に、一口チョコを握らせてきた。
いや…こんなことしてる場合かよ。
つーか、下水の匂いがキツ過ぎて、モノを食べる気にならないんだけど?
そもそも何でお前は、こんな時までチョコを持ち歩いてるんだよ。
「あのな…。シルナ、今はそれどころじゃ…」
「令月君達を助けなきゃいけないのは分かってるよ。でも、気を急(せ)いて良いことなんて何もないはずだから」
「…」
…それは…まぁ、そうだけど。
「ここの隠し通路が駄目でも、他にも使える通路があるはずだよ。一緒に探そう」
「シルナ…」
「きっとすぐに見つかるよ。だから、落ち着いて。リラックスして行こう」
「…そう、だな」
…俺が悪かったよ。
急がなきゃ、早く助けなきゃって…そればかり考えて、視野を狭くしちゃ駄目だよな。
「…よし。もっと安全に通れそうな隠し通路を探そう」
「うん。そうしよう」
俺達はあくまで、アジトに通じる隠し通路を探すつもりだった。
まさかこの頃、ジュリスとベリクリーデが、アジトの真正面から潜入していたなんて、思いもしなかったのである。…当然だが。
こんなところで、二の足を踏んでいる場合じゃないっていうのに。
やっぱり、無理にでもさっきの縄梯子を登るべきだったのか…?
…後悔先に立たず、とはこのこと。
シルナのぎっくり腰は必要な犠牲だったと割り切って、縄梯子を登って先に進めば良かった…。
「…うん。羽久が何か、私に冷たいこと考えてる気がするな…」
「あぁ…そうだな」
認めるよ。今回はな。
でも事実だから。
こんなところで手をこまねいてる暇はないんだよ。
早く、令月達を助けなくては…。
「くそ…。やっぱり戻って、さっきの縄梯子を…」
「羽久、ちょっと落ち着いて」
は?
「ほら、チョコあげるから。チョコ食べてリラックスして」
と言って、シルナは俺の手に、一口チョコを握らせてきた。
いや…こんなことしてる場合かよ。
つーか、下水の匂いがキツ過ぎて、モノを食べる気にならないんだけど?
そもそも何でお前は、こんな時までチョコを持ち歩いてるんだよ。
「あのな…。シルナ、今はそれどころじゃ…」
「令月君達を助けなきゃいけないのは分かってるよ。でも、気を急(せ)いて良いことなんて何もないはずだから」
「…」
…それは…まぁ、そうだけど。
「ここの隠し通路が駄目でも、他にも使える通路があるはずだよ。一緒に探そう」
「シルナ…」
「きっとすぐに見つかるよ。だから、落ち着いて。リラックスして行こう」
「…そう、だな」
…俺が悪かったよ。
急がなきゃ、早く助けなきゃって…そればかり考えて、視野を狭くしちゃ駄目だよな。
「…よし。もっと安全に通れそうな隠し通路を探そう」
「うん。そうしよう」
俺達はあくまで、アジトに通じる隠し通路を探すつもりだった。
まさかこの頃、ジュリスとベリクリーデが、アジトの真正面から潜入していたなんて、思いもしなかったのである。…当然だが。


