こうなったら、ベリクリーデの直感に全てを賭けるしかなかった。
誰にも会わないことを、必死に祈りつつ。
俺は、ベリクリーデの後をついていった。
俺は内心、いつ侵入が見つかるかとびくびくしていたが。
ベリクリーデは相変わらず、少しも緊張した様子はなく、けろっとしていた。
…お前さん、少しは警戒心ってものを…。
あぁ、もう気にしないでおこう。
「ねぇ、ジュリス」
「…何だよ?」
ベリクリーデが、くるりと振り向いた。
「私、下に行きたい」
下を指差しながら、ベリクリーデが言った。
…下?
「下って…地下のことか?」
「うん」
「…」
俺は、エニスにもらったアジトの地図を思い出した。
確かに、地下には監禁する為の小部屋がたくさんあるらしいから。
令月達が閉じ込められているとしたら、間違いなく地下だろうと思っていた。
そしてベリクリーデの直感も、地下を指している。
…ってことは、ほぼ確定だな。
「ジュリス、下にどうやって行くか知ってる?」
「…そうだな。階段か…エレベーターがあれば良いんだが」
「何処かにあるかなぁ?」
「恐らくな」
俺は、再び地図を思い出した。
ここから下に向かうには…近くに、エレベーターがあるはずだが。
でも…さすがにエレベーターはマズいだろ。
もしもエレベーターの中で敵に見つかったら、袋の鼠だぞ。
やはり、ここは階段を探すのが吉。
「ベリクリーデ、エレベーターはやめておこう。何処かに階段が…」
「よし。あっちに行ってみよう」
はっ?
またしても。
またしても、ベリクリーデは俺の制止を聞かずに、てってけてってけと歩き出した。
しかも、俺が今しがた「やめておけ」と言った、エレベーターの方向に。
俺は一瞬にして青ざめた。
「待て、ベリクリーデ。待てって!」
「あ、見て見てジュリス。エレベーターがあるよ」
あ、あるけど。
でも、それに乗るのは危ないんだって。
更に、恐ろしいことに。
「…!このエレベーター、動いてるぞ…!?」
「ほんとだ」
ほんとだ、じゃないんだよ。
エレベーターの扉の上部にある、階数を示す数字のボタンが点滅している。
丁度今、誰かがエレベーターでこちらに向かっているという証拠である。
つまり、この扉が開いたら、そこには誰かが乗ってるということ。
「やばっ…!ベリクリーデ、逃げ…!」
もう一度青ざめた俺は、急いでベリクリーデを隠そうとしたが。
…時は、もう遅かった。
丁度、今俺達がいる一階に止まったエレベーターの扉が、俺達の目の前で開いた。
誰にも会わないことを、必死に祈りつつ。
俺は、ベリクリーデの後をついていった。
俺は内心、いつ侵入が見つかるかとびくびくしていたが。
ベリクリーデは相変わらず、少しも緊張した様子はなく、けろっとしていた。
…お前さん、少しは警戒心ってものを…。
あぁ、もう気にしないでおこう。
「ねぇ、ジュリス」
「…何だよ?」
ベリクリーデが、くるりと振り向いた。
「私、下に行きたい」
下を指差しながら、ベリクリーデが言った。
…下?
「下って…地下のことか?」
「うん」
「…」
俺は、エニスにもらったアジトの地図を思い出した。
確かに、地下には監禁する為の小部屋がたくさんあるらしいから。
令月達が閉じ込められているとしたら、間違いなく地下だろうと思っていた。
そしてベリクリーデの直感も、地下を指している。
…ってことは、ほぼ確定だな。
「ジュリス、下にどうやって行くか知ってる?」
「…そうだな。階段か…エレベーターがあれば良いんだが」
「何処かにあるかなぁ?」
「恐らくな」
俺は、再び地図を思い出した。
ここから下に向かうには…近くに、エレベーターがあるはずだが。
でも…さすがにエレベーターはマズいだろ。
もしもエレベーターの中で敵に見つかったら、袋の鼠だぞ。
やはり、ここは階段を探すのが吉。
「ベリクリーデ、エレベーターはやめておこう。何処かに階段が…」
「よし。あっちに行ってみよう」
はっ?
またしても。
またしても、ベリクリーデは俺の制止を聞かずに、てってけてってけと歩き出した。
しかも、俺が今しがた「やめておけ」と言った、エレベーターの方向に。
俺は一瞬にして青ざめた。
「待て、ベリクリーデ。待てって!」
「あ、見て見てジュリス。エレベーターがあるよ」
あ、あるけど。
でも、それに乗るのは危ないんだって。
更に、恐ろしいことに。
「…!このエレベーター、動いてるぞ…!?」
「ほんとだ」
ほんとだ、じゃないんだよ。
エレベーターの扉の上部にある、階数を示す数字のボタンが点滅している。
丁度今、誰かがエレベーターでこちらに向かっているという証拠である。
つまり、この扉が開いたら、そこには誰かが乗ってるということ。
「やばっ…!ベリクリーデ、逃げ…!」
もう一度青ざめた俺は、急いでベリクリーデを隠そうとしたが。
…時は、もう遅かった。
丁度、今俺達がいる一階に止まったエレベーターの扉が、俺達の目の前で開いた。


