そこは薄暗く、天井が低く、湿気が立ち込めて、非常に居心地が悪かった。
実に陰気な場所だ。
これぞ暗殺者組織のアジト、って感じだな。
本当に…こんなところに?
じめじめじっとりしていて、1日どころか、1時間いるだけで気分が悪くなりそうだが。
「おい、ベリクリーデ…。お前な、もうちょっと慎重に…」
「ほぇ?」
きょとん、と振り向くベリクリーデ。
「ここは『アメノミコト』のアジトなんだぞ。分かってるか?」
「うん」
絶対分かってないだろ。
「だったら、もっと警戒しろ。いつ、『アメノミコト』の暗殺者と鉢合わせしてもおかしくな、」
「…そこにいるのは誰だ?」
ほら、言わんこっちゃない!
と、思わず大声で怒鳴りかけた。
振り向くと、そこにはこちらに機関銃を向けた、黒装束の兵隊みたいな人が立っていた。
どうやら、アジトの入り口を守る警備兵?のような役割を担っているらしい。
…そりゃいるよな。当然。
「何者だ?」
「え…えーと…」
どうする?万事休すか?
まさか、真正面から敵が侵入してくるとは思ってないだろうな。
潜入開始10分足らずなのに、(ベリクリーデのせいで)絶賛大ピンチを迎えた俺。
強がらずに、やっぱりマシュリについてきてもらうべきだったのでは?
だって、ベリクリーデがこんなに向こう見ずな行動を取るとは思わなくて。
俺達のせいで、潜入作戦そのものが瓦解したら。
シルナ・エインリーに、どう申し開きすれば良いのか。
しかし、焦りまくる俺に反して。
ベリクリーデは、ちっとも慌てている様子はなく。
「私、ベリクリーデって言うの」
あろうことか、見張り番に自己紹介した。
おい。何故真っ先に身分を明かす。
「は…?ベリクリーデ…?」
ほら。見張り番も困ってる。
「そう。こっちのかっこいい人は、ジュリスって言うんだよ」
勝手に俺の名前まで教えちゃった。
「はぁ…ジュリス…さん?」
「うん。ジュリスだよ。かっこ良いでしょ」
…何故、ちょっと得意げ?
「…はっ、それで、お前達は何者だ?」
突然侵入者に自己紹介をされて、面食らっていた見張り番だが。
我に返って、改めて機関銃をこちらに向け、警戒心をあらわにした。
ピンチ、再び。
「だから、私はベリクリーデだよ。こっちはジュリス」
名前を聞いてるんじゃないんだって。
「何をしに来た?」
「何をしに?…うーんと…会いたい人がいるの」
ちょっ…馬鹿正直に答える奴があるか。
「会っても良い?会わせてくれる?」
「会いたい人…?…誰だ?」
「とっても大事な人なの」
「…」
見張り番は、困り顔で困惑していた。
何なんだこいつら、って絶対思ってるだろうな。
大丈夫。俺も思ってるから。ベリクリーデに。
何なんだこいつ、って。
「ここ、通してくれないかな」
「は、はぁ…。えぇと…来訪の予約は?」
「よやく?」
「事前に連絡はしているのか、と聞いているんだ」
「…れんらく…。…してない」
当たり前だろ。
潜入するのに、事前に「潜入しますよ」って教える奴があるか。
実に陰気な場所だ。
これぞ暗殺者組織のアジト、って感じだな。
本当に…こんなところに?
じめじめじっとりしていて、1日どころか、1時間いるだけで気分が悪くなりそうだが。
「おい、ベリクリーデ…。お前な、もうちょっと慎重に…」
「ほぇ?」
きょとん、と振り向くベリクリーデ。
「ここは『アメノミコト』のアジトなんだぞ。分かってるか?」
「うん」
絶対分かってないだろ。
「だったら、もっと警戒しろ。いつ、『アメノミコト』の暗殺者と鉢合わせしてもおかしくな、」
「…そこにいるのは誰だ?」
ほら、言わんこっちゃない!
と、思わず大声で怒鳴りかけた。
振り向くと、そこにはこちらに機関銃を向けた、黒装束の兵隊みたいな人が立っていた。
どうやら、アジトの入り口を守る警備兵?のような役割を担っているらしい。
…そりゃいるよな。当然。
「何者だ?」
「え…えーと…」
どうする?万事休すか?
まさか、真正面から敵が侵入してくるとは思ってないだろうな。
潜入開始10分足らずなのに、(ベリクリーデのせいで)絶賛大ピンチを迎えた俺。
強がらずに、やっぱりマシュリについてきてもらうべきだったのでは?
だって、ベリクリーデがこんなに向こう見ずな行動を取るとは思わなくて。
俺達のせいで、潜入作戦そのものが瓦解したら。
シルナ・エインリーに、どう申し開きすれば良いのか。
しかし、焦りまくる俺に反して。
ベリクリーデは、ちっとも慌てている様子はなく。
「私、ベリクリーデって言うの」
あろうことか、見張り番に自己紹介した。
おい。何故真っ先に身分を明かす。
「は…?ベリクリーデ…?」
ほら。見張り番も困ってる。
「そう。こっちのかっこいい人は、ジュリスって言うんだよ」
勝手に俺の名前まで教えちゃった。
「はぁ…ジュリス…さん?」
「うん。ジュリスだよ。かっこ良いでしょ」
…何故、ちょっと得意げ?
「…はっ、それで、お前達は何者だ?」
突然侵入者に自己紹介をされて、面食らっていた見張り番だが。
我に返って、改めて機関銃をこちらに向け、警戒心をあらわにした。
ピンチ、再び。
「だから、私はベリクリーデだよ。こっちはジュリス」
名前を聞いてるんじゃないんだって。
「何をしに来た?」
「何をしに?…うーんと…会いたい人がいるの」
ちょっ…馬鹿正直に答える奴があるか。
「会っても良い?会わせてくれる?」
「会いたい人…?…誰だ?」
「とっても大事な人なの」
「…」
見張り番は、困り顔で困惑していた。
何なんだこいつら、って絶対思ってるだろうな。
大丈夫。俺も思ってるから。ベリクリーデに。
何なんだこいつ、って。
「ここ、通してくれないかな」
「は、はぁ…。えぇと…来訪の予約は?」
「よやく?」
「事前に連絡はしているのか、と聞いているんだ」
「…れんらく…。…してない」
当たり前だろ。
潜入するのに、事前に「潜入しますよ」って教える奴があるか。


