どうしよう。まだジャマ王国に来たばかりなのに。
通りすがりの親切な人に鉢合わせてしまったが為に、早速ピンチに陥ってる気がする。
「『アメノミコト』に暗殺を依頼するなんて…絶対にそんなことはしてはいけません。彼らは滅ぶべきなんです。だから、代わりに…」
「…ねぇ、きみ」
窮地を救ってくれたのは。
「彼女は信頼出来る」と太鼓判を打った、ベリクリーデだった。
そのベリクリーデが、女性のスーツの袖を、ちょいちょい、と引っ張った。
「どうして、『知ってて』そんなこと言うの?」
「…え?」
これには、ベリクリーデ以外のメンツも驚いた。
…ベリクリーデ?「分かってて」ってどういう…。
「私達のこと、知ってるんだよね?…私達がルーデュニア聖王国から来たことも。仲間を助けに来ただけなんだってことも」
えっ…!?
「なんで嘘、つくの?知らないフリするの?」
「…」
「君は誰?どうして、私達に声をかけたの?…君も、あめのみこと、っていう暗殺者組織の人なの?」
…冗談、で、言ってるんじゃないよな?
ベリクリーデが突然何を言い出したのか、すぐには理解出来なかった。
だけど。
ベリクリーデには、確信があった。
それにベリクリーデは、こんな笑えない嘘や冗談を言う奴じゃない。
何故かは分からないけど、ベリクリーデには確信がある。
…目の前にいるこの女性が、俺達を心配して、気遣っているフリをしながら。
…本当は、ずっと嘘をついているのだ、という確信が。
「ベリクリーデ…!お前さっき、この人は信用出来るって…!」
慌てて、ジュリスがそう聞いた。
「うん。それは大丈夫」
「それは、って…」
「この人は悪いことする人じゃない。だけど、嘘ついてる」
いや、嘘をつくのは悪いことなのでは?
…時と場合による。
「…」
突然、ベリクリーデに嘘つき呼ばわりされた、若いスーツ姿の女性。
彼女はしばらく、じっとベリクリーデを見つめ。
それから。
「…一体どんな超能力を使ったのやら。…とはいえ、あの鬼頭夜陰があなた方を目の敵(かたき)にしている…その理由が、分かった気がします」
突然、口調が変わった。
先程までの、お節介だけど、優しそうな話し方が一変。
冷徹ではないけれど、淡々と、事務仕事でもこなすかのような機械的な口調に聞こえた。
この豹変ぶり。
それじゃあ…まさか、本当に。
「あんた…俺達を騙して、ここまで連れて来たのか…!?」
「えぇ、そうです。あなた方がルーデュニア聖王国の御一行と承知の上で、声をかけさせていただきました。申し訳ありません」
「…!」
なんてことだ。
じゃあ、何か。俺は…自分達がこっそり潜入するつもりが。
逆に、敵の罠にまんまと嵌められてたってことなのか?
…こんな間抜けなこと、ある?
通りすがりの親切な人に鉢合わせてしまったが為に、早速ピンチに陥ってる気がする。
「『アメノミコト』に暗殺を依頼するなんて…絶対にそんなことはしてはいけません。彼らは滅ぶべきなんです。だから、代わりに…」
「…ねぇ、きみ」
窮地を救ってくれたのは。
「彼女は信頼出来る」と太鼓判を打った、ベリクリーデだった。
そのベリクリーデが、女性のスーツの袖を、ちょいちょい、と引っ張った。
「どうして、『知ってて』そんなこと言うの?」
「…え?」
これには、ベリクリーデ以外のメンツも驚いた。
…ベリクリーデ?「分かってて」ってどういう…。
「私達のこと、知ってるんだよね?…私達がルーデュニア聖王国から来たことも。仲間を助けに来ただけなんだってことも」
えっ…!?
「なんで嘘、つくの?知らないフリするの?」
「…」
「君は誰?どうして、私達に声をかけたの?…君も、あめのみこと、っていう暗殺者組織の人なの?」
…冗談、で、言ってるんじゃないよな?
ベリクリーデが突然何を言い出したのか、すぐには理解出来なかった。
だけど。
ベリクリーデには、確信があった。
それにベリクリーデは、こんな笑えない嘘や冗談を言う奴じゃない。
何故かは分からないけど、ベリクリーデには確信がある。
…目の前にいるこの女性が、俺達を心配して、気遣っているフリをしながら。
…本当は、ずっと嘘をついているのだ、という確信が。
「ベリクリーデ…!お前さっき、この人は信用出来るって…!」
慌てて、ジュリスがそう聞いた。
「うん。それは大丈夫」
「それは、って…」
「この人は悪いことする人じゃない。だけど、嘘ついてる」
いや、嘘をつくのは悪いことなのでは?
…時と場合による。
「…」
突然、ベリクリーデに嘘つき呼ばわりされた、若いスーツ姿の女性。
彼女はしばらく、じっとベリクリーデを見つめ。
それから。
「…一体どんな超能力を使ったのやら。…とはいえ、あの鬼頭夜陰があなた方を目の敵(かたき)にしている…その理由が、分かった気がします」
突然、口調が変わった。
先程までの、お節介だけど、優しそうな話し方が一変。
冷徹ではないけれど、淡々と、事務仕事でもこなすかのような機械的な口調に聞こえた。
この豹変ぶり。
それじゃあ…まさか、本当に。
「あんた…俺達を騙して、ここまで連れて来たのか…!?」
「えぇ、そうです。あなた方がルーデュニア聖王国の御一行と承知の上で、声をかけさせていただきました。申し訳ありません」
「…!」
なんてことだ。
じゃあ、何か。俺は…自分達がこっそり潜入するつもりが。
逆に、敵の罠にまんまと嵌められてたってことなのか?
…こんな間抜けなこと、ある?


