神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

「や…やっぱり歩いていかない?ねぇ。空を飛ぶなんて怖、いや、あぶな、そう。危ないよ!ねぇ」

…なんか言ってるぞ。必死に。

「やっぱり、人間はちゃんと地に足をつけて歩くべきいきも、」

はいはい。もう聞いてられないから。

お前の高所恐怖症に配慮することより、一刻も早く令月達を救出するのが先。

当たり前だろ。

と、いうことなので。

「…マシュリ。頼む」

「うん、分かった」

神竜形態のマシュリは、くるりと振り向き。

シルナをぱくっ、と口に咥えた。

「ひぇっ!?」

「ほひ。ほれひゃひほうか(よし。それじゃ行こうか)」

マシュリは、口の中にシルナを咥えたまま。

竜の翼を羽ばたかせ、遥か上空に舞い上がった。

「ふひゃぁぁぁぁぁ!?」

同時にシルナの悲鳴もまた、宙を舞ったのである。

それじゃ、みんな。行ってくる。

必ず、令月もすぐりも、そしてナジュも連れて帰ってくるから。