乗って…って言われても。
マシュリの背中に乗るなんて、そんなこと…。
という、俺の当然の躊躇いをよそに。
「わーい。面白そう」
と、真っ先にマシュリの背中に飛び乗ったのは、恐れ知らずのベリクリーデだった。
おいおい。少しは怖がるとか、そういうことはないのか。
「ざらざらしてるね」
あろうことかベリクリーデは、マシュリの鱗を手のひらで撫でていた。
…凄い度胸だな。
それから、度胸なら我が学院イチのイレースが。
続いて、マシュリの背中に乗った。
「ふむ。こんなものですか」
「マジか…。イレース、怖くないのか?」
「何がです?隣の国までタダ乗り出来る便利なタクシーですよ。利用しない手はありません」
完全に、マシュリをタクシー扱い。
タダ乗りって、お前…。
…マシュリ。これが終わったら、お前にプラチナ猫缶買ってやるからな。
「…まぁ、手段を選んでる場合じゃないもんな」
「ナジュ君…今、迎えに行くからね」
続けて、ジュリスと天音がタクシー、いやマシュリの背に乗った。
マジか…。みんな、覚悟を決めてるな。
じゃあ…俺が尻込みしてる訳にはいかないな。
「よし…。それじゃマシュリ、失礼」
「どうぞ」
俺も、マシュリの背中に乗らせてもらった。
…おぉ。
竜の背中に乗るなんて。人生初めての経験である。
もっと、竜の鱗がゴツゴツして乗り心地が悪いかと思ったが。
意外とそうでもなくて、座っても、触っても、全然痛くない。
快適だぞ。このマシュリタクシー。
「見てー、ジュリス。私、竜の背中に乗ってる」
「はいはい。頼むから手を離すなよ」
ベリクリーデとジュリスは、既にくつろいだ様子でさえある。
…言っとくが、神竜バハムートって本来は。
冥界で、めちゃくちゃ神聖な種族なんだからな。
背中に乗って、ましてやタクシー代わりにするなんて、とんでもないことだ。
マシュリが優しいから、許してくれてるだけで。
良い子は真似しちゃ駄目だぞ。
「よし…。それじゃマシュリ、早速…」
「あ、あ、あの〜…」
「ん?」
くるりと後ろを向くと。
シルナが一人、地面に立ってこちらを見上げていた。
…何やってんの?こいつ。
「早く乗れよ、シルナ」
そろそろ出発するぞ。
しかし、シルナは忙しなく目をきょろきょろさせるばかりで、なかなかマシュリタクシーに乗ろうとしない。
何やってんだ?
「早くしなさい。何をモタモタしてるんです」
苛立つイレース。ひぇっ。
おい。出発前からイレースを怒らせるなって。
「だ、だって…だって」
「…何だよ?」
「そ、空を飛ぶって…。その、高いところに行くんだよね…?」
「…」
「…ぷるぷる」
高所恐怖症学院長、シルナ。
…こいつは。まったく。
マシュリの背中に乗るなんて、そんなこと…。
という、俺の当然の躊躇いをよそに。
「わーい。面白そう」
と、真っ先にマシュリの背中に飛び乗ったのは、恐れ知らずのベリクリーデだった。
おいおい。少しは怖がるとか、そういうことはないのか。
「ざらざらしてるね」
あろうことかベリクリーデは、マシュリの鱗を手のひらで撫でていた。
…凄い度胸だな。
それから、度胸なら我が学院イチのイレースが。
続いて、マシュリの背中に乗った。
「ふむ。こんなものですか」
「マジか…。イレース、怖くないのか?」
「何がです?隣の国までタダ乗り出来る便利なタクシーですよ。利用しない手はありません」
完全に、マシュリをタクシー扱い。
タダ乗りって、お前…。
…マシュリ。これが終わったら、お前にプラチナ猫缶買ってやるからな。
「…まぁ、手段を選んでる場合じゃないもんな」
「ナジュ君…今、迎えに行くからね」
続けて、ジュリスと天音がタクシー、いやマシュリの背に乗った。
マジか…。みんな、覚悟を決めてるな。
じゃあ…俺が尻込みしてる訳にはいかないな。
「よし…。それじゃマシュリ、失礼」
「どうぞ」
俺も、マシュリの背中に乗らせてもらった。
…おぉ。
竜の背中に乗るなんて。人生初めての経験である。
もっと、竜の鱗がゴツゴツして乗り心地が悪いかと思ったが。
意外とそうでもなくて、座っても、触っても、全然痛くない。
快適だぞ。このマシュリタクシー。
「見てー、ジュリス。私、竜の背中に乗ってる」
「はいはい。頼むから手を離すなよ」
ベリクリーデとジュリスは、既にくつろいだ様子でさえある。
…言っとくが、神竜バハムートって本来は。
冥界で、めちゃくちゃ神聖な種族なんだからな。
背中に乗って、ましてやタクシー代わりにするなんて、とんでもないことだ。
マシュリが優しいから、許してくれてるだけで。
良い子は真似しちゃ駄目だぞ。
「よし…。それじゃマシュリ、早速…」
「あ、あ、あの〜…」
「ん?」
くるりと後ろを向くと。
シルナが一人、地面に立ってこちらを見上げていた。
…何やってんの?こいつ。
「早く乗れよ、シルナ」
そろそろ出発するぞ。
しかし、シルナは忙しなく目をきょろきょろさせるばかりで、なかなかマシュリタクシーに乗ろうとしない。
何やってんだ?
「早くしなさい。何をモタモタしてるんです」
苛立つイレース。ひぇっ。
おい。出発前からイレースを怒らせるなって。
「だ、だって…だって」
「…何だよ?」
「そ、空を飛ぶって…。その、高いところに行くんだよね…?」
「…」
「…ぷるぷる」
高所恐怖症学院長、シルナ。
…こいつは。まったく。


