――――――…こちらは、ルーデュニア聖王国、イーニシュフェルト魔導学院。
この日学院には、聖魔騎士団から、シュニィ、無闇、エリュティア、そしてジュリスとベリクリーデが来ていた。
それは何故かと言うと…。
「令月さんとすぐりさん、それからナジュさんの居場所が分かりました」
エリュティアが、はっきりとそう告げた。
…そうか。
ようやくだ。ようやくあいつらの居場所を突き止めた。
エリュティアに三人の捜索を依頼して、優先的に探索魔法を使ってもらっていたのだ。
ナジュはともかく、令月とすぐりは、探索魔法で辿れる「痕跡」を隠すのが上手い。
だから、探索魔法で二人の居場所を正確に探るのは、とても大変だったはずだ。
しかも、二人は今、ジャマ王国にいる。
別に喧嘩をしている訳ではないし、アーリヤット皇国やキルディリア魔王国ほど仲が悪い訳ではないが。
それでも、これまで『アメノミコト』関連で色々あったせいで、ルーデュニア聖王国とジャマ王国の仲は険悪だった。
ルーデュニア聖王国にとっては、仮想敵国、って奴だな。
だから、余計に捜索は難しかったことだろう。
それでも、エリュティアは僅かな「痕跡」を辿って、行方不明になっている三人の居場所を捜し当ててくれた。
さすがは、エリュティアの探索魔法だ。
ありがとう。本当にありがとう。
「それで、エリュティア…。あいつらは何処に?」
「ジャマ王国の首都にある…。…この辺りです」
エリュティアはテーブルの上に、ジャマ王国の地図を広げ。
首都にほど近い場所を、人差し指で指差した。
「ここに、『アメノミコト』の本部があると思われます」
「…成程…」
『アメノミコト』の本拠地、その正確な場所は厳重に隠されている。
地下道も数多くあり、そこは迷路のように入り組んでいるそうだ。
さながら、キルディリア魔王国のファニレス王宮のようだな。
いや、下手したら、あの王宮以上に複雑かもしれない。
だからこそ、エリュティアの協力が不可欠だったのだ。
「まさに敵の本拠地…といったところだな。この地形…周囲に森も川もない。身を隠せる場所がない」
「そうですね…。少数精鋭で忍び込み、気づかれないうちに三人を連れ出して、すぐに国境を越える…というやり方が、一番流血が少なくて理想的だと思っていましたが…」
「そりゃ無理だぞ。こんなところにいたら、嫌でも目立っちまう」
無闇、シュニィ、そしてジュリスがそれぞれ言った。
…あぁ、そうだな。
俺とシルナが、キルディリア魔王国の王宮に監禁されていた時。
ジュリスとベリクリーデが、こっそり王宮に潜入して、こっそりと俺達を逃がしてくれた。
出来ればあの時みたいに、誰にも気づかれず、騒ぎを起こさないように、目的を完遂したい。
それが一番理想的。
でも…とてもじゃないが今回は、そんなことは出来そうになかった。
そもそも、『アメノミコト』の本拠地で俺達を待っているのでは、兵士ではなく、暗殺者なのだ。
潜入とか、気配を隠して侵入する、とか。
そういうことは、相手の方が遥かに上手(うわて)のはず。
俺達じゃ、とてもそんな器用なことは出来そうにない。
「…となると、やっぱり流血沙汰は避けられないか」
「…そうかもしれないね」
くそっ…。
戦うことなんて、誰も望んでいないのに。
この日学院には、聖魔騎士団から、シュニィ、無闇、エリュティア、そしてジュリスとベリクリーデが来ていた。
それは何故かと言うと…。
「令月さんとすぐりさん、それからナジュさんの居場所が分かりました」
エリュティアが、はっきりとそう告げた。
…そうか。
ようやくだ。ようやくあいつらの居場所を突き止めた。
エリュティアに三人の捜索を依頼して、優先的に探索魔法を使ってもらっていたのだ。
ナジュはともかく、令月とすぐりは、探索魔法で辿れる「痕跡」を隠すのが上手い。
だから、探索魔法で二人の居場所を正確に探るのは、とても大変だったはずだ。
しかも、二人は今、ジャマ王国にいる。
別に喧嘩をしている訳ではないし、アーリヤット皇国やキルディリア魔王国ほど仲が悪い訳ではないが。
それでも、これまで『アメノミコト』関連で色々あったせいで、ルーデュニア聖王国とジャマ王国の仲は険悪だった。
ルーデュニア聖王国にとっては、仮想敵国、って奴だな。
だから、余計に捜索は難しかったことだろう。
それでも、エリュティアは僅かな「痕跡」を辿って、行方不明になっている三人の居場所を捜し当ててくれた。
さすがは、エリュティアの探索魔法だ。
ありがとう。本当にありがとう。
「それで、エリュティア…。あいつらは何処に?」
「ジャマ王国の首都にある…。…この辺りです」
エリュティアはテーブルの上に、ジャマ王国の地図を広げ。
首都にほど近い場所を、人差し指で指差した。
「ここに、『アメノミコト』の本部があると思われます」
「…成程…」
『アメノミコト』の本拠地、その正確な場所は厳重に隠されている。
地下道も数多くあり、そこは迷路のように入り組んでいるそうだ。
さながら、キルディリア魔王国のファニレス王宮のようだな。
いや、下手したら、あの王宮以上に複雑かもしれない。
だからこそ、エリュティアの協力が不可欠だったのだ。
「まさに敵の本拠地…といったところだな。この地形…周囲に森も川もない。身を隠せる場所がない」
「そうですね…。少数精鋭で忍び込み、気づかれないうちに三人を連れ出して、すぐに国境を越える…というやり方が、一番流血が少なくて理想的だと思っていましたが…」
「そりゃ無理だぞ。こんなところにいたら、嫌でも目立っちまう」
無闇、シュニィ、そしてジュリスがそれぞれ言った。
…あぁ、そうだな。
俺とシルナが、キルディリア魔王国の王宮に監禁されていた時。
ジュリスとベリクリーデが、こっそり王宮に潜入して、こっそりと俺達を逃がしてくれた。
出来ればあの時みたいに、誰にも気づかれず、騒ぎを起こさないように、目的を完遂したい。
それが一番理想的。
でも…とてもじゃないが今回は、そんなことは出来そうになかった。
そもそも、『アメノミコト』の本拠地で俺達を待っているのでは、兵士ではなく、暗殺者なのだ。
潜入とか、気配を隠して侵入する、とか。
そういうことは、相手の方が遥かに上手(うわて)のはず。
俺達じゃ、とてもそんな器用なことは出来そうにない。
「…となると、やっぱり流血沙汰は避けられないか」
「…そうかもしれないね」
くそっ…。
戦うことなんて、誰も望んでいないのに。


