僕は必死にそう訴え、食い下がった。
読心魔法を他人に教えるなんて、あまりに危険だと。
しかし、僕の抵抗は。
「そこまで言うなら、『八千代』先輩と『八千歳』先輩の解放は、なかったことにしますが」
「っ…」
「それで良いんですか?」
…切り札を使ってきやがった。
あまりにも卑怯。卑怯ですよ。
言うことを聞かないなら、令月さんとすぐりさんをルーデュニア聖王国には返さない。
二人を返して欲しかったら、大人しく言うことを聞け…。
…最低。性格悪過ぎ。
僕より性格悪いですよ、この人。恥ずかしくないんですか。
しかも、『玉響』さんは。
「最低でも5人」
と、条件をつけてきた。
「最低でも5人に、読心魔法を伝授してください。『八千代』先輩と『八千歳』先輩をルーデュニア聖王国に返すのは、それからです」
「…!約束が違いますよ。今すぐに…」
「返すとは言いました。でも、今すぐとは言っていません」
聞きました?この酷過ぎる詭弁。
詐欺だ。
この人は暗殺者の上に、詐欺師ですよ。
「二人の身の安全を保障して欲しいなら、あなたも全力で、読心魔法を教えることです」
「…」
「それでは、後ほど候補生を連れてきます」
そう言って、『玉響』さんはお辞儀して。
そのまま、客室を出ていった。
「…はぁ」
僕は、その場にしゃがみ込んでしまった。
…何でこんなことになるのか。
僕はただ、令月さんとすぐりさんを助けたいだけなのに。
このままじゃ、二人を助けるどころじゃない。
自ら足を踏み入れてしまった泥沼に、どんどん、ずぶずぶと嵌って落ちていくような気がした。
読心魔法を他人に教えるなんて、あまりに危険だと。
しかし、僕の抵抗は。
「そこまで言うなら、『八千代』先輩と『八千歳』先輩の解放は、なかったことにしますが」
「っ…」
「それで良いんですか?」
…切り札を使ってきやがった。
あまりにも卑怯。卑怯ですよ。
言うことを聞かないなら、令月さんとすぐりさんをルーデュニア聖王国には返さない。
二人を返して欲しかったら、大人しく言うことを聞け…。
…最低。性格悪過ぎ。
僕より性格悪いですよ、この人。恥ずかしくないんですか。
しかも、『玉響』さんは。
「最低でも5人」
と、条件をつけてきた。
「最低でも5人に、読心魔法を伝授してください。『八千代』先輩と『八千歳』先輩をルーデュニア聖王国に返すのは、それからです」
「…!約束が違いますよ。今すぐに…」
「返すとは言いました。でも、今すぐとは言っていません」
聞きました?この酷過ぎる詭弁。
詐欺だ。
この人は暗殺者の上に、詐欺師ですよ。
「二人の身の安全を保障して欲しいなら、あなたも全力で、読心魔法を教えることです」
「…」
「それでは、後ほど候補生を連れてきます」
そう言って、『玉響』さんはお辞儀して。
そのまま、客室を出ていった。
「…はぁ」
僕は、その場にしゃがみ込んでしまった。
…何でこんなことになるのか。
僕はただ、令月さんとすぐりさんを助けたいだけなのに。
このままじゃ、二人を助けるどころじゃない。
自ら足を踏み入れてしまった泥沼に、どんどん、ずぶずぶと嵌って落ちていくような気がした。


