…『アメノミコト』頭領、鬼頭夜陰の執務室にて。
先程まで僕を拷問していた拷問官が、早速報告に向かった。
「頭領様。例の読心魔法使いが、ついに屈しました」
「ほう。遅かったな」
『アメノミコト』の拷問は苛烈だ。
これまで、これほど長く耐え続けた者は数えるほどしかいない。
「いくら不死の身であろうと、痛覚は通常の人間と変わらないと聞いたが」
「は…。しかし、頭領様の出した条件を、ようやく呑みました」
「ふん。相変わらず、仲良しこよしで結構なことよ」
自分以外の人間は、鬼頭夜陰にとってコマでしかない。
だから、僕や令月さんやすぐりさんが、どうして仲間の為に自分を犠牲にしようとするのか、彼には分からないのだろう。
悲しい人間だ。…孤独な人間だ。
だけど鬼頭夜陰は、自分が孤独だなんて思っていなかった。
仮に孤独であることを自覚したとして、彼には「仲間」など必要なかった。
必要なのは、便利なコマだけなのだから。
「ともかく、利用出来るものは利用させてもらおう。…『八岐の大蛇(やまたのおろち)』などに、これ以上出しゃばった真似などさせぬわ」
鬼頭夜陰は、憎々しげに呟いた。
先程まで僕を拷問していた拷問官が、早速報告に向かった。
「頭領様。例の読心魔法使いが、ついに屈しました」
「ほう。遅かったな」
『アメノミコト』の拷問は苛烈だ。
これまで、これほど長く耐え続けた者は数えるほどしかいない。
「いくら不死の身であろうと、痛覚は通常の人間と変わらないと聞いたが」
「は…。しかし、頭領様の出した条件を、ようやく呑みました」
「ふん。相変わらず、仲良しこよしで結構なことよ」
自分以外の人間は、鬼頭夜陰にとってコマでしかない。
だから、僕や令月さんやすぐりさんが、どうして仲間の為に自分を犠牲にしようとするのか、彼には分からないのだろう。
悲しい人間だ。…孤独な人間だ。
だけど鬼頭夜陰は、自分が孤独だなんて思っていなかった。
仮に孤独であることを自覚したとして、彼には「仲間」など必要なかった。
必要なのは、便利なコマだけなのだから。
「ともかく、利用出来るものは利用させてもらおう。…『八岐の大蛇(やまたのおろち)』などに、これ以上出しゃばった真似などさせぬわ」
鬼頭夜陰は、憎々しげに呟いた。


