ちなみに、その翌日。
俺の筋肉痛は、一晩経って随分マシになったのだが…。
それにしても気になるのは、同じように収穫作業をしたはずなのに。
何故俺だけ筋肉痛に苦しみ、シルナは無事だったのか。
その答えは、収穫をした翌々日に分かった。
昨日よりは軽い足取りで、学院長室に向かうと。
「…?何やってんだ?シルナ…」
「…うぎゅう〜…」
シルナは、さながらトドみたいにソファに横たわって、奇怪な声を出すシルナ。
…何だかぐったりしてるみたいだけど、どうしたんだ。
すると、俺の後ろから。
「失礼しますよ、学院長」
「あ、イレース…」
イレースがやって来て、ソファに寝そべっているシルナをじっ、と見つめた。
「…何やってるんです、このパンダは」
「さぁ…?」
「今日は月曜日ですよ。今日から一週間が始まるんです。月曜の朝から何をダラダラしてるんです」
まだ休日気分が抜けてないのか、とイライラ。
まぁ…イレースは、休日だろうと平日だろうと、常にテキパキ動いてるけどな…。
すると、シルナは。
「駄目なんだ…。…無理なんだよ…」
掠れた声で、そう答えた。
は?
「何言ってるんです」
「今日…今日、私、授業休んでも良い?」
えっ…?
「…本当にどうしたんだよ?シルナ…」
「…」
押し黙るシルナ。
…何故黙る?
「おい、シルナ。起き…」
「いたっ!あ痛たたた…」
「…」
ソファの上で、僅かに身動ぎしたシルナが、痛みを訴えた。
ロボットみたいな、カクカクの動き。
この挙動…。俺にも覚えがあるぞ。
それはさながら、昨日、筋肉痛に苦しんでいた俺と同じ…。
「…シルナ、お前まさか…筋肉痛か?」
「ぎくっ!」
…やはり。
おかしいと思ってたんだよ。昨日。
運動不足パンダであるシルナが、突然農作業なんかして、まったく筋肉痛に苦しんでない、なんて。
シルナは昨日、「チョコレートのお陰で、自分は健康体」だと自慢げに語っていたが…。
何のことはない。
…年寄りだから、筋肉痛が襲ってくるのが遅かっただけだ。
シルナがちゃんと運動不足の老人で、俺は安心したよ。
運動不足は俺だけじゃなかった。
しかしシルナは、昨日あれほど自慢げに「自分は元気」と主張してしまったこともあり。
「な…なんのこと?私、別に、き、筋肉痛なんかじゃ…」
この期に及んで、否定しようとしてるぞ。
「…」
「な、何?羽久。なにっ?」
俺は無言でシルナに近づき、その腕をガシッ、と掴んだ。
そして、掴んだ腕をぐい〜っと伸ばしてやった。
すると、シルナは甲高い間抜けな声を上げた。
「ぴゃぁぁぁっ!痛いよーっ!」
「やっぱり筋肉痛じゃないか」
「ち、ちがっ…違うんだよ、羽久!」
何が違うんだよ。
別に筋肉痛だって、恥ずかしいことではないだろ。
「こ、これは…そう、身体が糖分を欲してる証なんだ。今日一日ゆっくり休んで、チョコをいっぱい食べたら元気に…」
などと供述しており。
「下らない。筋肉痛ごときで授業を休もうなど、断じて許されることではありません」
我が校の鬼教師イレースが、ばっさりと言い放った。
その通り。よく言ったイレース。
俺の筋肉痛は、一晩経って随分マシになったのだが…。
それにしても気になるのは、同じように収穫作業をしたはずなのに。
何故俺だけ筋肉痛に苦しみ、シルナは無事だったのか。
その答えは、収穫をした翌々日に分かった。
昨日よりは軽い足取りで、学院長室に向かうと。
「…?何やってんだ?シルナ…」
「…うぎゅう〜…」
シルナは、さながらトドみたいにソファに横たわって、奇怪な声を出すシルナ。
…何だかぐったりしてるみたいだけど、どうしたんだ。
すると、俺の後ろから。
「失礼しますよ、学院長」
「あ、イレース…」
イレースがやって来て、ソファに寝そべっているシルナをじっ、と見つめた。
「…何やってるんです、このパンダは」
「さぁ…?」
「今日は月曜日ですよ。今日から一週間が始まるんです。月曜の朝から何をダラダラしてるんです」
まだ休日気分が抜けてないのか、とイライラ。
まぁ…イレースは、休日だろうと平日だろうと、常にテキパキ動いてるけどな…。
すると、シルナは。
「駄目なんだ…。…無理なんだよ…」
掠れた声で、そう答えた。
は?
「何言ってるんです」
「今日…今日、私、授業休んでも良い?」
えっ…?
「…本当にどうしたんだよ?シルナ…」
「…」
押し黙るシルナ。
…何故黙る?
「おい、シルナ。起き…」
「いたっ!あ痛たたた…」
「…」
ソファの上で、僅かに身動ぎしたシルナが、痛みを訴えた。
ロボットみたいな、カクカクの動き。
この挙動…。俺にも覚えがあるぞ。
それはさながら、昨日、筋肉痛に苦しんでいた俺と同じ…。
「…シルナ、お前まさか…筋肉痛か?」
「ぎくっ!」
…やはり。
おかしいと思ってたんだよ。昨日。
運動不足パンダであるシルナが、突然農作業なんかして、まったく筋肉痛に苦しんでない、なんて。
シルナは昨日、「チョコレートのお陰で、自分は健康体」だと自慢げに語っていたが…。
何のことはない。
…年寄りだから、筋肉痛が襲ってくるのが遅かっただけだ。
シルナがちゃんと運動不足の老人で、俺は安心したよ。
運動不足は俺だけじゃなかった。
しかしシルナは、昨日あれほど自慢げに「自分は元気」と主張してしまったこともあり。
「な…なんのこと?私、別に、き、筋肉痛なんかじゃ…」
この期に及んで、否定しようとしてるぞ。
「…」
「な、何?羽久。なにっ?」
俺は無言でシルナに近づき、その腕をガシッ、と掴んだ。
そして、掴んだ腕をぐい〜っと伸ばしてやった。
すると、シルナは甲高い間抜けな声を上げた。
「ぴゃぁぁぁっ!痛いよーっ!」
「やっぱり筋肉痛じゃないか」
「ち、ちがっ…違うんだよ、羽久!」
何が違うんだよ。
別に筋肉痛だって、恥ずかしいことではないだろ。
「こ、これは…そう、身体が糖分を欲してる証なんだ。今日一日ゆっくり休んで、チョコをいっぱい食べたら元気に…」
などと供述しており。
「下らない。筋肉痛ごときで授業を休もうなど、断じて許されることではありません」
我が校の鬼教師イレースが、ばっさりと言い放った。
その通り。よく言ったイレース。


