神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

「普段からチョコレートの糖分をしっかり摂って、筋肉に栄養を蓄えてるから」

「…」

「それで元気いっぱいなんだよ。やっぱり、チョコは万能薬だね〜!」

…良いか、みんな。

これはシルナの自分勝手な持論だからな。本気にするなよ。

俺としては、「そんな訳ないだろ!」と言い返したいところだが。

実際、今のシルナは、明らかに俺よりも元気だ。

ぐぬぬ、と引き下がらざるを得ない。

何だろう。釈然としない。

あと、めちゃくちゃ悔しい。

「さぁ羽久。羽久もいっぱいチョコレートを食べて、筋肉を休めてあげてね」

「…畜生…」

こんな理不尽があって良いのかよ。酷いだろ。

…と、思っていたその時。

「学院長先生〜っ!学院長先生ーっ!居ますかー!」

どんどん、と学院長室の扉をノックする音が聞こえた。

…この声は。

「ツキナ…?」

「はい!おはようございます!」

昨日、一緒に畑で大根掘りをした、園芸部の部長ツキナ・クロストレイであった。

そのツキナが、学院長室にやって来た。

…何故か、山盛りのタッパーを両手に抱えて。