大根の収穫って言っても、精々4、5本くらいが関の山だと思っていた。
家庭菜園の大根作りなんだから、それくらいが限度だろうと。
だけど、実際はそんなに甘っちょろいものではなく…。
…これ、俺とシルナで収穫、可能なのか?
「…」
「…」
俺とシルナは、互いに青い顔を見合わせたが…。
そんな俺達には、まったく気づくことなく。ツキナは。
「それじゃ、早速始めましょうか。よっこいしょー!」
元気の良い掛け声と共に、ツキナは畑にしゃがんで、大根を勢い良く引き抜いた。
お店で売っている大根と見紛うほど、いや、それよりも立派な…巨大な大根が、地面から現れた。
でかっ…。
「ほら、学院長先生と羽久先生も」
「えっ…」
…やっぱやらなきゃいけないよな?ここまで来たら。
今更、「やっぱりやめておくよ」とは言えないよな。
…仕方がない。腹をくくれ。
令月とすぐりがいないんだ。俺達じゃ代わりにはなれないけど、せめて手を貸すくらいは。
「よしっ…やるぞ」
俺は畑にしゃがみ込み、青々とした大根の葉っぱを掴んだ。
「よっ…。あっ…あれ?」
すぽん、と簡単に抜けるものだと思っていたら。
土の中で大根がちょっと動いただけで、全然抜けなかった。
「あぁっ!無理矢理引っこ抜こうとしちゃ駄目ですよ!」
「えっ?」
「まずはこうして、畑の中でぐりぐり〜ってして…」
ツキナが、お手本を見せてくれた。
土の中で、大根を前後左右に、軽く揺する。
そうして、大根の穴を広げてから。
「こうして…真上に、垂直に引っこ抜きます。…どっこいしょー!」
ツキナがやると、軽々と収穫出来る、
…さすが、園芸部の部長。
「こんな感じです!」
「な、成程…」
大根の収穫も、そんなに簡単じゃないんだな…。
よし、それじゃ俺も、ツキナを見習って…。
「よっ…と」
おぉ、抜けた抜けた。やれば出来るもんだ。
でっかい大根だな、しかし。凄い質量だ。
「ほら、シルナもやってみろ」
「わ、私っ?」
「そこで棒立ちしてる訳にはいかないだろ」
「そ、そうだよね。よし…!」
シルナも、いざ大根抜きに挑戦。
「ふんっ…ふんっ…。う〜」
俺以上のへっぴり腰。
何だろう。同じことをやってるはずなのに。
ツキナが大根を抜いてると可愛らしいのに。
シルナがやってると、畑に現れた大根泥棒みたいだな。
「羽久がっ…私に、失礼なこと考えてる気がする〜っ!」
良いから、腰を入れて大根を抜け。
「はぁはぁ…。見て羽久。大根って、意外と重いんだね…」
ようやく、一本の大根を抜いたシルナ。
分かる。結構ずっしり来るよな。
老体にはキツイか。
「腰が痛くなりそう…」
「一本で音を上げてどうする。まだまだあるんだぞ」
「うっ…。が、頑張るよ…」
「頑張ろー!」
うっきうきのツキナ。
…よし、やるぞ。
ツキナの、この笑顔を守る為にも。
家庭菜園の大根作りなんだから、それくらいが限度だろうと。
だけど、実際はそんなに甘っちょろいものではなく…。
…これ、俺とシルナで収穫、可能なのか?
「…」
「…」
俺とシルナは、互いに青い顔を見合わせたが…。
そんな俺達には、まったく気づくことなく。ツキナは。
「それじゃ、早速始めましょうか。よっこいしょー!」
元気の良い掛け声と共に、ツキナは畑にしゃがんで、大根を勢い良く引き抜いた。
お店で売っている大根と見紛うほど、いや、それよりも立派な…巨大な大根が、地面から現れた。
でかっ…。
「ほら、学院長先生と羽久先生も」
「えっ…」
…やっぱやらなきゃいけないよな?ここまで来たら。
今更、「やっぱりやめておくよ」とは言えないよな。
…仕方がない。腹をくくれ。
令月とすぐりがいないんだ。俺達じゃ代わりにはなれないけど、せめて手を貸すくらいは。
「よしっ…やるぞ」
俺は畑にしゃがみ込み、青々とした大根の葉っぱを掴んだ。
「よっ…。あっ…あれ?」
すぽん、と簡単に抜けるものだと思っていたら。
土の中で大根がちょっと動いただけで、全然抜けなかった。
「あぁっ!無理矢理引っこ抜こうとしちゃ駄目ですよ!」
「えっ?」
「まずはこうして、畑の中でぐりぐり〜ってして…」
ツキナが、お手本を見せてくれた。
土の中で、大根を前後左右に、軽く揺する。
そうして、大根の穴を広げてから。
「こうして…真上に、垂直に引っこ抜きます。…どっこいしょー!」
ツキナがやると、軽々と収穫出来る、
…さすが、園芸部の部長。
「こんな感じです!」
「な、成程…」
大根の収穫も、そんなに簡単じゃないんだな…。
よし、それじゃ俺も、ツキナを見習って…。
「よっ…と」
おぉ、抜けた抜けた。やれば出来るもんだ。
でっかい大根だな、しかし。凄い質量だ。
「ほら、シルナもやってみろ」
「わ、私っ?」
「そこで棒立ちしてる訳にはいかないだろ」
「そ、そうだよね。よし…!」
シルナも、いざ大根抜きに挑戦。
「ふんっ…ふんっ…。う〜」
俺以上のへっぴり腰。
何だろう。同じことをやってるはずなのに。
ツキナが大根を抜いてると可愛らしいのに。
シルナがやってると、畑に現れた大根泥棒みたいだな。
「羽久がっ…私に、失礼なこと考えてる気がする〜っ!」
良いから、腰を入れて大根を抜け。
「はぁはぁ…。見て羽久。大根って、意外と重いんだね…」
ようやく、一本の大根を抜いたシルナ。
分かる。結構ずっしり来るよな。
老体にはキツイか。
「腰が痛くなりそう…」
「一本で音を上げてどうする。まだまだあるんだぞ」
「うっ…。が、頑張るよ…」
「頑張ろー!」
うっきうきのツキナ。
…よし、やるぞ。
ツキナの、この笑顔を守る為にも。


