「…何だよ、いきなり…」
突然大声を出すなよ。
麦チョコが器官にでも入ったか?
「一番大変な思いをしてるのは令月君達なのに、私がいつまでもへこんでちゃ駄目だ!」
「…あ、そう」
…としか言いようがないんだが。
何やら思い立ったらしいが、だからって突然デカい声を出すのはやめてくれよ。
「元気を出そう!羽久、一緒に元気を出そうよ!」
「はぁ…」
でも、元気って…そんな、蛇口を捻って簡単に出てくるようなものじゃないだろ。
「景気づけに…チョコでも食べよう!」
いや、今、既に食べてたじゃん。麦チョコ。
つーか、お前元気な時でも元気じゃない時でも、いつもチョコ食べてるじゃないか。
今に始まったことではない。
「こういう時こそ、美味しいものを食べて元気を出さないとね!」
「毎日食べてるけどな。お前は」
「そうだ!楽しみに取っておいた、秘蔵のチョコマドレーヌがあるんだよ。今、出すからね〜」
聞いてねぇし。俺の話。
シルナはうきうきと、戸棚を漁り始めた。
…まぁ、何にせよ。
空元気だとしても、ちょっとでもシルナが元気になってくれたのは、俺も嬉しい。
「あった!よーし、羽久。一緒に食べよう!」
「はいはい」
「それから、イレースちゃんと天音君にも食べてもらおう。美味しいチョコマドレーヌを食べたら、きっと元気になるよ!」
「はいはい…」
誰もがお前みたいに、頭の中までチョコたっぷりの単純思考だったら、話は楽なんだけどな。
多分天音は、チョコマドレーヌくらいじゃ元気にはならないと思うぞ。
「羽久が私に失礼なことを考えてる気がする…」
「そんなことより、天音を呼ぶなら早く…」
と、俺が言いかけた、その時だった。
学院長室の扉を突き破るかのごとく、凄まじい勢いで。
女子生徒が一人、泣きじゃくりながら入ってきた。
「うわーん!だいこん〜っ!!」
…と、叫びながら。
突然大声を出すなよ。
麦チョコが器官にでも入ったか?
「一番大変な思いをしてるのは令月君達なのに、私がいつまでもへこんでちゃ駄目だ!」
「…あ、そう」
…としか言いようがないんだが。
何やら思い立ったらしいが、だからって突然デカい声を出すのはやめてくれよ。
「元気を出そう!羽久、一緒に元気を出そうよ!」
「はぁ…」
でも、元気って…そんな、蛇口を捻って簡単に出てくるようなものじゃないだろ。
「景気づけに…チョコでも食べよう!」
いや、今、既に食べてたじゃん。麦チョコ。
つーか、お前元気な時でも元気じゃない時でも、いつもチョコ食べてるじゃないか。
今に始まったことではない。
「こういう時こそ、美味しいものを食べて元気を出さないとね!」
「毎日食べてるけどな。お前は」
「そうだ!楽しみに取っておいた、秘蔵のチョコマドレーヌがあるんだよ。今、出すからね〜」
聞いてねぇし。俺の話。
シルナはうきうきと、戸棚を漁り始めた。
…まぁ、何にせよ。
空元気だとしても、ちょっとでもシルナが元気になってくれたのは、俺も嬉しい。
「あった!よーし、羽久。一緒に食べよう!」
「はいはい」
「それから、イレースちゃんと天音君にも食べてもらおう。美味しいチョコマドレーヌを食べたら、きっと元気になるよ!」
「はいはい…」
誰もがお前みたいに、頭の中までチョコたっぷりの単純思考だったら、話は楽なんだけどな。
多分天音は、チョコマドレーヌくらいじゃ元気にはならないと思うぞ。
「羽久が私に失礼なことを考えてる気がする…」
「そんなことより、天音を呼ぶなら早く…」
と、俺が言いかけた、その時だった。
学院長室の扉を突き破るかのごとく、凄まじい勢いで。
女子生徒が一人、泣きじゃくりながら入ってきた。
「うわーん!だいこん〜っ!!」
…と、叫びながら。


