ーーーーー…神聖アーリヤット皇国と、キルディリア魔王国との戦争が始まって、およそ一週間。

両国の戦況や、それを見守る諸外国の情勢も気になるところだったが…。




「…シルナ…。…何だろうな。フユリ様の話…」

「あ、見て見て、羽久。美味しそうなケーキ屋さんがあるよ」

「…」

「ちょ、無言で殴ろうとしないで!ねぇ!」

うるせぇ。

こんな大事な時に、ケーキ屋なんかにうつつを抜かしているからだろうが。