天音から、今日起きたことの説明を受けた俺達は…。
「…そうか…」
令月とすぐりに続いて…ナジュまでも。
「ごめんなさい…。僕が…僕が、無力だったばかりに…!」
天音は悔しそうに、心の底から悔いているかのように。
涙を滲ませ、自分の拳を痛いほど強く握り締めていた。
天音が今、どれほど辛い思いをしていることか。
目の前で親友を連れ去られた。しかも、自分を守る為に…。
俺だって…これがシルナだったらと思うと、胸が張り裂けそうになる。
「天音…。お前のせいじゃない」
「でもっ…。僕…何も出来なかった…!」
そうだな。そう思う気持ちは分かる。
だけど、これだけは言える。
「少なくともナジュは、お前のせいだなんて欠片も思ってないはずだぞ」
「…」
天音はハッとして、それから黙って俯いた。
俺に分かるくらいなのだから、ナジュの親友である天音にだって、当然分かっているだろう。
ナジュは決して、天音のせいで自分が連れ去られたなんて思っちゃいない。
むしろ、天音を助けられてよかったと思ってるはずだ。
そういう奴だ。…無駄に律儀で、仲間思いな奴なんだから。
そして。
「今あなたがすべきことは、後悔して泣くことではありません」
イレースが、相変わらずの鋭い口調で。
だけど、イレースなりの励ましの言葉を天音に伝えた。
「起きてしまったことはどうしようもないのだから、これからどう挽回するかを考えなさい」
「…イレースさん…」
「自分の責任だと思ってるなら、責任を持って三人を連れ戻しなさい。あなたがすべきことはそれだけです」
「…うん。…そうだね」
言葉は厳しいが、イレースの言う通りだ。
今は、失ったものを悔いて、悲しむ時じゃない。
だって、まだ失っていないんだから。
連れ戻せば良いだけだ。三人共。
助けなきゃいけないのが、二人から、三人に増えただけだ。そう思おう。
二人だろうが三人だろうが、助ける。
「…まさか、元暗殺者二人と…ナジュまで、『アメノミコト』に連れて行かれるとはな」
と、ジュリスが言った。
ジュリスはついさっき、天音に説明を聞くまで。
令月とすぐりが『アメノミコト』に連れて行かれたことを知らなかった。
「やっぱりアレか?裏切り者を粛清する…とか、そういう名目で連れて行かれたのか」
「…恐らくは」
「ちっ。…もう見逃してやれば良いものを。しつこい奴らだ」
まったくだよ。
それに、令月とすぐりのみならず…ナジュまで。
「でも、裏切り者の粛清が目的なら…何で、ナジュまで連れて行ったんだ?」
「…それは…」
「あいつは関係ないだろ」
うん。俺もそう思う。
ナジュが『アメノミコト』に連れ去られる理由が分からない。
何でだ?何でナジュまで…。
それに、天音のことは無視して、ナジュだけを連れて行った。
何かは分からないけど、ナジュでなきゃいけない理由があったんだろう。
『アメノミコト』がイーニシュフェルト魔導学院に襲撃してきた時、ナジュに辛酸を舐めさせられたからか?
その腹いせ?復讐の為?
「…多分…だけど、ナジュ君の…読心魔法を利用する為、だと思う」
天音が、ポツリとそう言った。
ナジュの読心魔法を…利用する為、だと?
「…そうか…」
令月とすぐりに続いて…ナジュまでも。
「ごめんなさい…。僕が…僕が、無力だったばかりに…!」
天音は悔しそうに、心の底から悔いているかのように。
涙を滲ませ、自分の拳を痛いほど強く握り締めていた。
天音が今、どれほど辛い思いをしていることか。
目の前で親友を連れ去られた。しかも、自分を守る為に…。
俺だって…これがシルナだったらと思うと、胸が張り裂けそうになる。
「天音…。お前のせいじゃない」
「でもっ…。僕…何も出来なかった…!」
そうだな。そう思う気持ちは分かる。
だけど、これだけは言える。
「少なくともナジュは、お前のせいだなんて欠片も思ってないはずだぞ」
「…」
天音はハッとして、それから黙って俯いた。
俺に分かるくらいなのだから、ナジュの親友である天音にだって、当然分かっているだろう。
ナジュは決して、天音のせいで自分が連れ去られたなんて思っちゃいない。
むしろ、天音を助けられてよかったと思ってるはずだ。
そういう奴だ。…無駄に律儀で、仲間思いな奴なんだから。
そして。
「今あなたがすべきことは、後悔して泣くことではありません」
イレースが、相変わらずの鋭い口調で。
だけど、イレースなりの励ましの言葉を天音に伝えた。
「起きてしまったことはどうしようもないのだから、これからどう挽回するかを考えなさい」
「…イレースさん…」
「自分の責任だと思ってるなら、責任を持って三人を連れ戻しなさい。あなたがすべきことはそれだけです」
「…うん。…そうだね」
言葉は厳しいが、イレースの言う通りだ。
今は、失ったものを悔いて、悲しむ時じゃない。
だって、まだ失っていないんだから。
連れ戻せば良いだけだ。三人共。
助けなきゃいけないのが、二人から、三人に増えただけだ。そう思おう。
二人だろうが三人だろうが、助ける。
「…まさか、元暗殺者二人と…ナジュまで、『アメノミコト』に連れて行かれるとはな」
と、ジュリスが言った。
ジュリスはついさっき、天音に説明を聞くまで。
令月とすぐりが『アメノミコト』に連れて行かれたことを知らなかった。
「やっぱりアレか?裏切り者を粛清する…とか、そういう名目で連れて行かれたのか」
「…恐らくは」
「ちっ。…もう見逃してやれば良いものを。しつこい奴らだ」
まったくだよ。
それに、令月とすぐりのみならず…ナジュまで。
「でも、裏切り者の粛清が目的なら…何で、ナジュまで連れて行ったんだ?」
「…それは…」
「あいつは関係ないだろ」
うん。俺もそう思う。
ナジュが『アメノミコト』に連れ去られる理由が分からない。
何でだ?何でナジュまで…。
それに、天音のことは無視して、ナジュだけを連れて行った。
何かは分からないけど、ナジュでなきゃいけない理由があったんだろう。
『アメノミコト』がイーニシュフェルト魔導学院に襲撃してきた時、ナジュに辛酸を舐めさせられたからか?
その腹いせ?復讐の為?
「…多分…だけど、ナジュ君の…読心魔法を利用する為、だと思う」
天音が、ポツリとそう言った。
ナジュの読心魔法を…利用する為、だと?


