…それにしても。
「心配だから、やっぱり迎えに…」
と、俺が言いかけたその時。
「来たよー」
「うわっ!」
学院長室の扉が開いて。
ベリクリーデが、元気よく入ってきた。
び、びっくりした。
「ベリクリーデ…!?何でここに、」
「連れてきたよ」
「連れてきたって、誰…って、天音!?」
「…悪い、ちょっとソファ借りて良いか」
ベリクリーデの後ろから、天音を背負ったジュリスが入ってきた。
背負われた天音はぐったりしていて、しかも顔が青くなっていた。
「シルナ、お前ちょっとどけ!」
「ぴゃっ」
「ジュリス、天音をここに…!」
俺はシルナを蹴っ飛ばして立たせ、ソファを空けて天音を横たわらせた。
「…」
天音は苦しそうに目を閉じていた。
…一体何だってこんなことに。
いや、待て。事情を聞く前にまずは。
「シルナ、出番だ」
「ほぇっ?」
「回復魔法だ、早く!」
「あっ、そっか!」
シルナは、慌てて杖を取り出し、天音に駆け寄った。
「待っててね、天音君。今すぐ、治してあげるから…!」
シルナが、回復魔法を使っている間。
俺は、ジュリスの方を向いて尋ねた。
「ジュリス…。…一体何があったんだ?」
「…ごめんな。実は、俺にもよく分からないんだ」
え?
「俺ら、丁度任務帰りで大通りを歩いてたんだが…。そこで、天音が蹲ってるのを見つけてな」
「えっ…?」
「怪我してるのを見つけて、病院に運ぼうとしたんだが…。本人が、どうしても学院に連れて帰ってくれって頼むもんで」
…それで、連れ帰ってきてくれたのか?
「そうか…。何はともあれ…。…天音を連れて来てくれてありがとう」
「気にするな。乗りかかった船だ」
偶然にしても、ジュリス達が通りかかってくれて助かった。
そうじゃなかったら、今頃俺達は、天音の居場所を探して駆け回る羽目になっていただろう。
「それで…一つ質問なんだが、ジュリス」
「何だ?」
「ナジュは?天音と一緒に居なかったのか」
「ナジュ…?いや、見てないが」
…。
…あいつ、一体何処に行ったんだ?
「心配だから、やっぱり迎えに…」
と、俺が言いかけたその時。
「来たよー」
「うわっ!」
学院長室の扉が開いて。
ベリクリーデが、元気よく入ってきた。
び、びっくりした。
「ベリクリーデ…!?何でここに、」
「連れてきたよ」
「連れてきたって、誰…って、天音!?」
「…悪い、ちょっとソファ借りて良いか」
ベリクリーデの後ろから、天音を背負ったジュリスが入ってきた。
背負われた天音はぐったりしていて、しかも顔が青くなっていた。
「シルナ、お前ちょっとどけ!」
「ぴゃっ」
「ジュリス、天音をここに…!」
俺はシルナを蹴っ飛ばして立たせ、ソファを空けて天音を横たわらせた。
「…」
天音は苦しそうに目を閉じていた。
…一体何だってこんなことに。
いや、待て。事情を聞く前にまずは。
「シルナ、出番だ」
「ほぇっ?」
「回復魔法だ、早く!」
「あっ、そっか!」
シルナは、慌てて杖を取り出し、天音に駆け寄った。
「待っててね、天音君。今すぐ、治してあげるから…!」
シルナが、回復魔法を使っている間。
俺は、ジュリスの方を向いて尋ねた。
「ジュリス…。…一体何があったんだ?」
「…ごめんな。実は、俺にもよく分からないんだ」
え?
「俺ら、丁度任務帰りで大通りを歩いてたんだが…。そこで、天音が蹲ってるのを見つけてな」
「えっ…?」
「怪我してるのを見つけて、病院に運ぼうとしたんだが…。本人が、どうしても学院に連れて帰ってくれって頼むもんで」
…それで、連れ帰ってきてくれたのか?
「そうか…。何はともあれ…。…天音を連れて来てくれてありがとう」
「気にするな。乗りかかった船だ」
偶然にしても、ジュリス達が通りかかってくれて助かった。
そうじゃなかったら、今頃俺達は、天音の居場所を探して駆け回る羽目になっていただろう。
「それで…一つ質問なんだが、ジュリス」
「何だ?」
「ナジュは?天音と一緒に居なかったのか」
「ナジュ…?いや、見てないが」
…。
…あいつ、一体何処に行ったんだ?


