学院長室に戻り。
俺とナジュは、先程ツキナから聞き出した情報を、みんなに共有した。
「…案の定、というところですね」
イレースも予想していたのだろう、彼女は驚くことなく、代わりに溜め息をついた。
それに、天音も。
「そっか…。また『アメノミコト』が…。もう諦めてくれれば良いのに」
まったくだよ。
奴らのしつこさと来たら。こびりついて落ちない油汚れかな?
「そんな…。ツキナちゃんを守る為とはいえ…。二人だけで『アメノミコト』に…」
呆然とするシルナ。
「それから…私のチョコ、ツキナちゃんのクラスのみんなで食べてくれてたんだね。良かった…!」
…そのことは良いから。
自分の口には入らなかったチョコだが、生徒達が美味しく食べてくれていたと聞いて、その点については満足そうなシルナだった。
「よし、今すぐ追いかけよう。ジャマ王国に、令月君達を助けに!」
「ちょ、ちょっと待って。まだジャマ王国に行ったと決まった訳じゃ…」
「…いいや、二人がジャマ王国に向かったのは間違いないと思うよ」
窓際から声が聞こえて、振り向くと。
そこに、いろり形態のマシュリがいた。
「マシュリ…!戻ったのか」
「うん」
いろりマシュリは、その場でくるりと一回転。
人間の、マシュリの姿に『変化』し直した。
おかえり。
「二人の匂いを辿っていったんだ。かなり綺麗に匂いを消してたから、苦労したよ」
「そうか…」
「それに、昨日は猫集会の日だったから、多くの猫仲間が集会に出てて、令月達の目撃情報もほとんどないし…」
「…そうか…」
いつも思うんだけど、その猫の集会、いつも何やってんの?
要る?それ。要るのか?
「では、収穫は無しですか」
「ううん。僕らのニャットワークは伊達じゃないよ」
ニャットワークって何?
「集会を休んでた何匹かの猫に、話を聞いた。昨夜、二人を見かけた猫がいるらしい」
「マジか…!」
近所の猫、ナイス。
よくやってくれた。今度猫缶持っていくよ。
「彼らが向かったとされる方向に、二人の匂いが僅かに残ってた」
「それって…それって何処なんだ?」
「途中で匂いが途切れてたから、はっきりとは分からないけど…。…森の中に向かったのは間違いないと思う」
森…って。
「まさか…ジャマ王国との国境沿いの?」
「うん。そこで間違いない」
…じゃあ、これでもう確定だな。
「…やっぱりあいつら、『アメノミコト』に呼び出されて…ジャマ王国に向かったんだ」
「…うん、そうみたいだね」
「…畜生」
俺達は教師だぞ。
教師として、生徒を守り、保護するのは当然のことじゃないか。
それなのに…生徒である彼らを、まだ子供である彼らを…。
みすみす、暗殺組織の手に戻してしまった。
悔しくて、歯がゆくて堪らなかった。
俺とナジュは、先程ツキナから聞き出した情報を、みんなに共有した。
「…案の定、というところですね」
イレースも予想していたのだろう、彼女は驚くことなく、代わりに溜め息をついた。
それに、天音も。
「そっか…。また『アメノミコト』が…。もう諦めてくれれば良いのに」
まったくだよ。
奴らのしつこさと来たら。こびりついて落ちない油汚れかな?
「そんな…。ツキナちゃんを守る為とはいえ…。二人だけで『アメノミコト』に…」
呆然とするシルナ。
「それから…私のチョコ、ツキナちゃんのクラスのみんなで食べてくれてたんだね。良かった…!」
…そのことは良いから。
自分の口には入らなかったチョコだが、生徒達が美味しく食べてくれていたと聞いて、その点については満足そうなシルナだった。
「よし、今すぐ追いかけよう。ジャマ王国に、令月君達を助けに!」
「ちょ、ちょっと待って。まだジャマ王国に行ったと決まった訳じゃ…」
「…いいや、二人がジャマ王国に向かったのは間違いないと思うよ」
窓際から声が聞こえて、振り向くと。
そこに、いろり形態のマシュリがいた。
「マシュリ…!戻ったのか」
「うん」
いろりマシュリは、その場でくるりと一回転。
人間の、マシュリの姿に『変化』し直した。
おかえり。
「二人の匂いを辿っていったんだ。かなり綺麗に匂いを消してたから、苦労したよ」
「そうか…」
「それに、昨日は猫集会の日だったから、多くの猫仲間が集会に出てて、令月達の目撃情報もほとんどないし…」
「…そうか…」
いつも思うんだけど、その猫の集会、いつも何やってんの?
要る?それ。要るのか?
「では、収穫は無しですか」
「ううん。僕らのニャットワークは伊達じゃないよ」
ニャットワークって何?
「集会を休んでた何匹かの猫に、話を聞いた。昨夜、二人を見かけた猫がいるらしい」
「マジか…!」
近所の猫、ナイス。
よくやってくれた。今度猫缶持っていくよ。
「彼らが向かったとされる方向に、二人の匂いが僅かに残ってた」
「それって…それって何処なんだ?」
「途中で匂いが途切れてたから、はっきりとは分からないけど…。…森の中に向かったのは間違いないと思う」
森…って。
「まさか…ジャマ王国との国境沿いの?」
「うん。そこで間違いない」
…じゃあ、これでもう確定だな。
「…やっぱりあいつら、『アメノミコト』に呼び出されて…ジャマ王国に向かったんだ」
「…うん、そうみたいだね」
「…畜生」
俺達は教師だぞ。
教師として、生徒を守り、保護するのは当然のことじゃないか。
それなのに…生徒である彼らを、まだ子供である彼らを…。
みすみす、暗殺組織の手に戻してしまった。
悔しくて、歯がゆくて堪らなかった。


