すると、シルナは神妙な顔をして語り始めた。
「この間、生徒に言われたんだよ」
「なんて?」
「…イレースちゃんの小テストが難し過ぎる、って」
…あ、そう。
「小テストって…イレースが毎週行ってるっていう、アレ?」
「そう、アレだよ」
イレースは、学期に2回行われる定期試験の他に。
毎週、授業で狭い範囲の小テストを行っている。
イレース曰く、定期試験の時は、ほとんどの生徒が言われなくても勉強をする。
しかし、イーニシュフェルト魔導学院の生徒たる者、定期試験の時だけではなく、普段から真面目に、みっちりと勉強する必要がある。
そこで、生徒の気を引き締める為に、毎週小テストを実施する。
…とのこと。
しかも、この小テスト以外にも、イレースはしょっちゅう、授業の合間に抜き打ちテストを実施している。
毎回、イレースの授業が始まる度に「今日は抜き打ちテストかも…?」とびくびくしているであろう生徒を思うと、可哀想で仕方がない。
ちなみに、イレースが行う、この小テスト。
もし赤点だった場合、放課後に強制補習授業の刑に処される。
その為、生徒達は自らの放課後の平穏を守ろうと、必死に勉強させられる羽目になっているのである。
…やっぱり可哀想。
そりゃ、俺だってたまには小テスト、やるよ?…やるけど。
でも、イレースほど頻繁にはやらないし、小テストを行う時はちゃんと、2、3週間前に生徒に通知を出すよ。
イレースには、そういう慈悲はないらしい。
生徒達の中では、「イレース先生の小テスト」という言葉は、地震雷火事親父、に並んで恐ろしいものと例えられている。
「本当に可哀想なんだよ。生徒がこの間、例の小テストを見せてくれてね…」
「はぁ…」
「ほら…これだよ」
シルナが、生徒にもらった小テストの問題用紙を見せてくれた。
ざっと目を通したところ。
…おぉ。
相変わらず…重箱の隅をつつくような問題ばかり。
しかも、選択問題や穴埋め問題はゼロ。
全部記述式か、論述式の問題ばかり。
当然、この程度は分かってるよな?と言わんばかり。
それに、これ本当に小テストか?と思うくらい、問題数が多い。
これ、そのまま期末試験に使えるんじゃないか。
小テストでさえこれなんだぞ。中間試験や期末試験の問題は、どれほど難しいことだろう。
…これはキツい。
イレース相手に情けを期待するのが大きな間違いであることは、これまでの経験から重々承知している。
が、俺達相手ならともかく、生徒達にはもう少し…手加減してやってくれよ。
「酷いでしょ?こんな問題…酷いでしょっ!?」
なんでシルナが半泣きなんだ?
恐らく、こんな鬼畜テストを受けさせられる生徒に、深く同情しているものと思われる。
「可哀想に…!こんな酷いテストを毎週受けさせられるなんて!羽久もそう思うでしょ!?」
「そ、そうだな…」
「これじゃあ、放課後に学院長室におやつを食べに来る時間もなくなるよ!」
「…」
それは別になくて良いんじゃね?って思ったが。
そんなこと言おうものなら、「おやつは何より大事だよ!」とか言って唾を飛ばしながら論駁するに違いないので。
黙っておくよ。
「だから私…学院長として、イレースちゃんに苦情を入れたんだ!」
「お、おぉ?」
マジで?やるじゃん。
ちょっと見直したよ。
「この間、生徒に言われたんだよ」
「なんて?」
「…イレースちゃんの小テストが難し過ぎる、って」
…あ、そう。
「小テストって…イレースが毎週行ってるっていう、アレ?」
「そう、アレだよ」
イレースは、学期に2回行われる定期試験の他に。
毎週、授業で狭い範囲の小テストを行っている。
イレース曰く、定期試験の時は、ほとんどの生徒が言われなくても勉強をする。
しかし、イーニシュフェルト魔導学院の生徒たる者、定期試験の時だけではなく、普段から真面目に、みっちりと勉強する必要がある。
そこで、生徒の気を引き締める為に、毎週小テストを実施する。
…とのこと。
しかも、この小テスト以外にも、イレースはしょっちゅう、授業の合間に抜き打ちテストを実施している。
毎回、イレースの授業が始まる度に「今日は抜き打ちテストかも…?」とびくびくしているであろう生徒を思うと、可哀想で仕方がない。
ちなみに、イレースが行う、この小テスト。
もし赤点だった場合、放課後に強制補習授業の刑に処される。
その為、生徒達は自らの放課後の平穏を守ろうと、必死に勉強させられる羽目になっているのである。
…やっぱり可哀想。
そりゃ、俺だってたまには小テスト、やるよ?…やるけど。
でも、イレースほど頻繁にはやらないし、小テストを行う時はちゃんと、2、3週間前に生徒に通知を出すよ。
イレースには、そういう慈悲はないらしい。
生徒達の中では、「イレース先生の小テスト」という言葉は、地震雷火事親父、に並んで恐ろしいものと例えられている。
「本当に可哀想なんだよ。生徒がこの間、例の小テストを見せてくれてね…」
「はぁ…」
「ほら…これだよ」
シルナが、生徒にもらった小テストの問題用紙を見せてくれた。
ざっと目を通したところ。
…おぉ。
相変わらず…重箱の隅をつつくような問題ばかり。
しかも、選択問題や穴埋め問題はゼロ。
全部記述式か、論述式の問題ばかり。
当然、この程度は分かってるよな?と言わんばかり。
それに、これ本当に小テストか?と思うくらい、問題数が多い。
これ、そのまま期末試験に使えるんじゃないか。
小テストでさえこれなんだぞ。中間試験や期末試験の問題は、どれほど難しいことだろう。
…これはキツい。
イレース相手に情けを期待するのが大きな間違いであることは、これまでの経験から重々承知している。
が、俺達相手ならともかく、生徒達にはもう少し…手加減してやってくれよ。
「酷いでしょ?こんな問題…酷いでしょっ!?」
なんでシルナが半泣きなんだ?
恐らく、こんな鬼畜テストを受けさせられる生徒に、深く同情しているものと思われる。
「可哀想に…!こんな酷いテストを毎週受けさせられるなんて!羽久もそう思うでしょ!?」
「そ、そうだな…」
「これじゃあ、放課後に学院長室におやつを食べに来る時間もなくなるよ!」
「…」
それは別になくて良いんじゃね?って思ったが。
そんなこと言おうものなら、「おやつは何より大事だよ!」とか言って唾を飛ばしながら論駁するに違いないので。
黙っておくよ。
「だから私…学院長として、イレースちゃんに苦情を入れたんだ!」
「お、おぉ?」
マジで?やるじゃん。
ちょっと見直したよ。


