しばらくして、ナジュは大きなお盆を持って戻ってきた。
「出来ましたよー」
保健室の中に広がる、食欲をそそられる素敵な料理の匂い。
醤油や、みりんや、出汁の匂い…。これぞ和食、って感じ。
一体何を持ってきたのかと思ったら。
ナジュは、手作りの大根料理の数々をお盆に乗せて持ってきたのである。
「うわぁ、良い匂い…!」
天音もびっくり。
「そうでしょう?折角なので、腕を振るってみました」
手作りらしい味噌だれをたっぷりとかけた、ほくほくのふろふき大根。
それに、ほのかにバターの香りがする、焦げ目のついた大根ステーキ。
脂の乗ったブリと一緒に煮て、生姜を効かせた美味しそうなブリ大根。などなど。
その他にも、鶏肉と大根の煮物、大根サラダ、大根の味噌汁、大根の浅漬けなど、多種多様な大根料理が並んでいる。
「これ…お前、一人で作ったのか?」
「ふふふ。僕の料理の腕前は、リリスに『何処に嫁がせても恥ずかしくない!』って言われたくらいなので」
確かに。
これだけの料理を、この短時間で作ってしまうなんて。
お前は、何処に嫁に出しても恥ずかしくないよ。
…お前は嫁じゃなくて、婿だが。
「さぁさぁ皆さん、たくさんあるので、遠慮なく食べてください」
マジ?これ食べても良いのか?俺。
なんか申し訳ないな。
と思いつつも、さすがに目の前にこんな美味しそうな大根料理を出されると、誘惑に抗えない。
めっちゃ美味しそうなんだもん。
早速、ナジュ特製のふろふき大根をひとくち、いただいた。
しっとりとした大根に、出汁の味が染み込んでいる。
これぞおふくろの味。
…いや、俺おふくろいないから分からないけど。
「相変わらず、料理上手いね。ナジュ君は」
天音も、嬉しそうに大根料理を食べていた。
そして、イレースも。
「数少ない特技の一つですね」
…素直に「美味しい」って言ってやれば良いのに。
天の邪鬼だなぁ。
そして。
「もぐもぐ…。…うん、瑞々しくて美味しい」
「そりゃあ、俺達の畑で作った大根だからねー。美味しく調理してくれて、作った甲斐があったってもんだよ」
…何故か、いつの間にか令月とすぐりが保健室の中にいて。
一緒に大根料理に舌鼓を打っていた。
…いつからいたんだ。お前ら。
さては、匂いを嗅ぎつけてやって来たな。
更に、匂いを嗅ぎつけて来たのは二人だけではない。
「鰹出汁の良い匂いがする…!」
どうやら、料理に鰹節を使っていたらしく。
その匂いに釣られて、マシュリまでやって来た。
「そう来ると思ってましたよ。これ、料理に使った鰹節の残りなんですが…」
ナジュが、マシュリに袋半分ほど残った鰹節を出すと。
「…!にゃー」
マシュリは途端に猫の目になって、鰹節に飛びついた。
…お前って奴は。
大喜びでペロペロと鰹節を舐めてるから、本人は満足なんだろうけど。
マシュリが嬉しそうだから、まぁいっか…。
それに、シルナも。
「美味しいね〜。ほっこりするね」
満足そうな顔で、大根料理を食べていた。
…の、だが。
「…ん?何か忘れてるような」
「は?」
「…そうだ!私のチョコケーキ!」
…あぁ。
そういや…。3層のザッハトルテ、持ってきたんだっけ。
「…まぁ良いんじゃね?ケーキはまた今度で」
「えぇぇーっ!?私のチョコケーキーっ!」
今日のところは、ナジュの手料理の方が勝ちってことで。
「出来ましたよー」
保健室の中に広がる、食欲をそそられる素敵な料理の匂い。
醤油や、みりんや、出汁の匂い…。これぞ和食、って感じ。
一体何を持ってきたのかと思ったら。
ナジュは、手作りの大根料理の数々をお盆に乗せて持ってきたのである。
「うわぁ、良い匂い…!」
天音もびっくり。
「そうでしょう?折角なので、腕を振るってみました」
手作りらしい味噌だれをたっぷりとかけた、ほくほくのふろふき大根。
それに、ほのかにバターの香りがする、焦げ目のついた大根ステーキ。
脂の乗ったブリと一緒に煮て、生姜を効かせた美味しそうなブリ大根。などなど。
その他にも、鶏肉と大根の煮物、大根サラダ、大根の味噌汁、大根の浅漬けなど、多種多様な大根料理が並んでいる。
「これ…お前、一人で作ったのか?」
「ふふふ。僕の料理の腕前は、リリスに『何処に嫁がせても恥ずかしくない!』って言われたくらいなので」
確かに。
これだけの料理を、この短時間で作ってしまうなんて。
お前は、何処に嫁に出しても恥ずかしくないよ。
…お前は嫁じゃなくて、婿だが。
「さぁさぁ皆さん、たくさんあるので、遠慮なく食べてください」
マジ?これ食べても良いのか?俺。
なんか申し訳ないな。
と思いつつも、さすがに目の前にこんな美味しそうな大根料理を出されると、誘惑に抗えない。
めっちゃ美味しそうなんだもん。
早速、ナジュ特製のふろふき大根をひとくち、いただいた。
しっとりとした大根に、出汁の味が染み込んでいる。
これぞおふくろの味。
…いや、俺おふくろいないから分からないけど。
「相変わらず、料理上手いね。ナジュ君は」
天音も、嬉しそうに大根料理を食べていた。
そして、イレースも。
「数少ない特技の一つですね」
…素直に「美味しい」って言ってやれば良いのに。
天の邪鬼だなぁ。
そして。
「もぐもぐ…。…うん、瑞々しくて美味しい」
「そりゃあ、俺達の畑で作った大根だからねー。美味しく調理してくれて、作った甲斐があったってもんだよ」
…何故か、いつの間にか令月とすぐりが保健室の中にいて。
一緒に大根料理に舌鼓を打っていた。
…いつからいたんだ。お前ら。
さては、匂いを嗅ぎつけてやって来たな。
更に、匂いを嗅ぎつけて来たのは二人だけではない。
「鰹出汁の良い匂いがする…!」
どうやら、料理に鰹節を使っていたらしく。
その匂いに釣られて、マシュリまでやって来た。
「そう来ると思ってましたよ。これ、料理に使った鰹節の残りなんですが…」
ナジュが、マシュリに袋半分ほど残った鰹節を出すと。
「…!にゃー」
マシュリは途端に猫の目になって、鰹節に飛びついた。
…お前って奴は。
大喜びでペロペロと鰹節を舐めてるから、本人は満足なんだろうけど。
マシュリが嬉しそうだから、まぁいっか…。
それに、シルナも。
「美味しいね〜。ほっこりするね」
満足そうな顔で、大根料理を食べていた。
…の、だが。
「…ん?何か忘れてるような」
「は?」
「…そうだ!私のチョコケーキ!」
…あぁ。
そういや…。3層のザッハトルテ、持ってきたんだっけ。
「…まぁ良いんじゃね?ケーキはまた今度で」
「えぇぇーっ!?私のチョコケーキーっ!」
今日のところは、ナジュの手料理の方が勝ちってことで。


