彼の力は圧倒的だった。
たった一撃で、キルディリア魔王国軍の魔導師達はほぼ全員、地面に突っ伏していた。
死んではいない。威力は、意識を奪う程度。
あくまで、無力化するのが目的だったようだ。
す…凄い。
何なんだ…この人。
「…これで全員助けたか」
僕はあまりに驚いて、何も言えなかったが。
「校舎の中に、学院長と羽久さんがいるはずです」
僕とは違って、ナジュ君は非常に冷静で。
「二人を助けてくれませんか」
その人が敵なのか味方なのかも分からないのに、学院長先生と羽久さんのことを頼んだ。
「心得た」
彼は頷き、すぐに校舎の中に消えていった。
「た…頼んで良かったの?あの人に…」
「助けてくれたんだから、信じても良いのでは?」
「でも…誰か分からないのに」
心が読めないんでしょう?
人間なのか、魔物なのか…それとも別の存在なのか。
「もし…キルディリア魔王国軍の刺客だったら…!」
「クロティルダは敵じゃないよ」
ベリクリーデさんが、きっぱりとそう言った。
「私の大切な人なの。だから大丈夫」
「…ベリクリーデさん…」
それって…どういう。
「…心配するな。怪しい奴だが、味方だ」
地面に降ろされたジュリスさんが、頭を振りながら答えた。
「あいつに運んでもらったんだよ。キルディリアからここまで…」
「えぇっ…!?ど、どうやって…?」
「それは…その、小脇に抱えて…」
「…」
そんな…荷物を運ぶみたいに。
「空のジェットコースター。楽しかったねー」
ベリクリーデさんだけは、何故かご満悦だった。
あの人を信用して良いのかは分からないけど、ジュリスさんとベリクリーデさんの言うことなら、信用出来る。
僕は、魔力を使い切って疲弊しているイレースさんに肩を貸して、立ち上がらせた。
イレースさんの手当てをしたら、僕達も校舎の中に合流しよう。
たった一撃で、キルディリア魔王国軍の魔導師達はほぼ全員、地面に突っ伏していた。
死んではいない。威力は、意識を奪う程度。
あくまで、無力化するのが目的だったようだ。
す…凄い。
何なんだ…この人。
「…これで全員助けたか」
僕はあまりに驚いて、何も言えなかったが。
「校舎の中に、学院長と羽久さんがいるはずです」
僕とは違って、ナジュ君は非常に冷静で。
「二人を助けてくれませんか」
その人が敵なのか味方なのかも分からないのに、学院長先生と羽久さんのことを頼んだ。
「心得た」
彼は頷き、すぐに校舎の中に消えていった。
「た…頼んで良かったの?あの人に…」
「助けてくれたんだから、信じても良いのでは?」
「でも…誰か分からないのに」
心が読めないんでしょう?
人間なのか、魔物なのか…それとも別の存在なのか。
「もし…キルディリア魔王国軍の刺客だったら…!」
「クロティルダは敵じゃないよ」
ベリクリーデさんが、きっぱりとそう言った。
「私の大切な人なの。だから大丈夫」
「…ベリクリーデさん…」
それって…どういう。
「…心配するな。怪しい奴だが、味方だ」
地面に降ろされたジュリスさんが、頭を振りながら答えた。
「あいつに運んでもらったんだよ。キルディリアからここまで…」
「えぇっ…!?ど、どうやって…?」
「それは…その、小脇に抱えて…」
「…」
そんな…荷物を運ぶみたいに。
「空のジェットコースター。楽しかったねー」
ベリクリーデさんだけは、何故かご満悦だった。
あの人を信用して良いのかは分からないけど、ジュリスさんとベリクリーデさんの言うことなら、信用出来る。
僕は、魔力を使い切って疲弊しているイレースさんに肩を貸して、立ち上がらせた。
イレースさんの手当てをしたら、僕達も校舎の中に合流しよう。


