それなのに。
「駄目だよ、ナジュ君っ…!あれは…!あの力は…!」
またナジュ君が傷ついてしまう。
あんな辛い思いを、また…!
それに、あの力は長くは持たない。
あまりに身体に負担がかかる為、長くは続けられないのだ。
あれを使ったからって、確実にこの場を切り抜けられる保証は…。
「…分かってますよ。でも、今他に方法があります?」
「っ…」
僕の心を読んだナジュ君が、冷静にそう切り返してきた。
「そ、それは…。でも…二人で協力すれば…」
「そうですね。天音さんがトゥルーフォームを解放すれば、良い勝負が出来るかもしれませんが…。…さすがに、この物量差は覆せませんよ」
「…」
言い返せなかった。
僕もナジュ君も、大人数相手の敵と戦うのは得意ではない。
個人戦なら負けないけど、敵魔導師が束になってかかってきたら、そう長くは持たないだろう。
ナジュ君はそのことを分かっている。
僕だって、ナジュ君が正しいことを言っているのは分かっている。
…でも…。
「僕が時間を稼ぎます。イレースさんを連れて、校舎の中に逃げてください。それから、学院長達と合流を」
「だけどっ…!」
「…大丈夫ですよ。どうせ僕は死にませんから」
そういう問題じゃないでしょ。
分かってるよ。ナジュ君が正しいこと言ってるって。
でも、それで納得出来るはずがない。
「頼みましたよ、天音さん」
「…っ、駄目だよ…!ナジュ君、やっぱり僕も一緒に戦う!」
ナジュ君を置いていくなんてこと、僕には出来ない。
君が傷つくって分かってて、見過ごせるはずがないじゃないか。
「天音さん…!あなた、意外に聞き分けが悪いですね」
「悪いよ…!僕はナジュ君を一人にはできな、」
と、言いかけた時。
敵上級魔導師の一斉攻撃が始まった。
「くっ…!」
「…問答してる余裕は無さそうですね」
えっ?
「行ってください」
ナジュ君は、既に覚悟を決めていた。
その身に、リリスさんの力を宿そうとしていた。
だ…駄目だ。ナジュ君にあんなことはもうさせたくないって…させないって、誓ったのに…!
「待って…!ナジュ君、だめ、」
「その必要はない」
目の前に、白い光を纏った背の高い青年が現れた。
…えっ?
「駄目だよ、ナジュ君っ…!あれは…!あの力は…!」
またナジュ君が傷ついてしまう。
あんな辛い思いを、また…!
それに、あの力は長くは持たない。
あまりに身体に負担がかかる為、長くは続けられないのだ。
あれを使ったからって、確実にこの場を切り抜けられる保証は…。
「…分かってますよ。でも、今他に方法があります?」
「っ…」
僕の心を読んだナジュ君が、冷静にそう切り返してきた。
「そ、それは…。でも…二人で協力すれば…」
「そうですね。天音さんがトゥルーフォームを解放すれば、良い勝負が出来るかもしれませんが…。…さすがに、この物量差は覆せませんよ」
「…」
言い返せなかった。
僕もナジュ君も、大人数相手の敵と戦うのは得意ではない。
個人戦なら負けないけど、敵魔導師が束になってかかってきたら、そう長くは持たないだろう。
ナジュ君はそのことを分かっている。
僕だって、ナジュ君が正しいことを言っているのは分かっている。
…でも…。
「僕が時間を稼ぎます。イレースさんを連れて、校舎の中に逃げてください。それから、学院長達と合流を」
「だけどっ…!」
「…大丈夫ですよ。どうせ僕は死にませんから」
そういう問題じゃないでしょ。
分かってるよ。ナジュ君が正しいこと言ってるって。
でも、それで納得出来るはずがない。
「頼みましたよ、天音さん」
「…っ、駄目だよ…!ナジュ君、やっぱり僕も一緒に戦う!」
ナジュ君を置いていくなんてこと、僕には出来ない。
君が傷つくって分かってて、見過ごせるはずがないじゃないか。
「天音さん…!あなた、意外に聞き分けが悪いですね」
「悪いよ…!僕はナジュ君を一人にはできな、」
と、言いかけた時。
敵上級魔導師の一斉攻撃が始まった。
「くっ…!」
「…問答してる余裕は無さそうですね」
えっ?
「行ってください」
ナジュ君は、既に覚悟を決めていた。
その身に、リリスさんの力を宿そうとしていた。
だ…駄目だ。ナジュ君にあんなことはもうさせたくないって…させないって、誓ったのに…!
「待って…!ナジュ君、だめ、」
「その必要はない」
目の前に、白い光を纏った背の高い青年が現れた。
…えっ?


