ーーーーー…ジュリス達が、キルディリア魔王国からマッハで帰ってきている、丁度その頃。





イーニシュフェルト魔導学院は、キルディリア魔王国軍の魔導師によって、高い壁に包囲され。

その中に取り残された俺とシルナは、あろうことか。

キルディリア魔王国女王、イシュメル・ラニア・キルディリアと対峙していた。





「遥々、ここまで迎えにあがったぞ。聖賢者殿」

イシュメル女王は、シルナに向かって手を差し伸べた。