神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

どうすりゃ良いの、これ。

「どうするよ…?俺達、壁破壊は任せろって言ってきたのに…!」

「このままだと俺達、役立たずのレッテルの貼られてしまいますね」

「えぇぇぇ」

俺とルイーシュは、役立たずでも仕方ないとはいえ。

無闇やマシュリまで巻き込むのは、あまりに忍びないぞ。

「役立たずか…。…まぁ無理もないな」

「もとより僕の力は、半端者の力だから…」

おい無闇、それにマシュリ。お前ら納得してんじゃねぇ。

抗えよ。良いのかそれで。

「よし分かった。こうなったら、みんなで力を合わせよう!」

「…みんなで?」

そう。

一人で駄目でも、みんなで頑張ればやれるかもしれないじゃん。

「赤信号だって、一人で渡ったら撥ねられるけど、四人で渡れば怖くないんじゃね…!?」

「四人でも撥ねられると思いますけど」

うるせぇルイーシュ。マジレスするな。

それに、こんな力ずく戦法じゃなくて、もっとクレバーな方法を使うべきだということも分かっている。

いくら強固な壁とはいえ、これは魔法なんだから。

魔法を展開している術者を倒せば、この壁は消えるはずだ。それは分かっている。

でも、敵軍の中から術者を探し出して、そいつだけ狙い撃ちする…なんて、今、この切迫した状況の中で出来るはずもなく。

だったらもう、思いっきりぶん殴って破壊した方が、手っ取り早いんじゃね?

…え?頭が悪い?

知ってる。

今更言われなくても、それは俺が一番よーく知ってる。残念だったな。

世の中、大抵のことはゴリ押しで解決すんだよ。

俺は悪い大人だからな。みんな真似するなよ。