信じられない。
魔力を他人に譲渡するとは…。
確かにそういう魔法はあるけれど、誰にでも出来ることじゃない。
ましてや、不器用なベリクリーデに出来るはずがない…はずだったのに。
「…どう?まだ要る?」
「え?あ…いや、もう良いよ」
だいぶ、身体が楽になった。
あんまり譲渡し過ぎると、今度はベリクリーデの方が疲れるぞ。
…すると。
「…茶番は終わったかしら」
ケルディーサが、俺とベリクリーデのことを…特にベリクリーデを、冷たく見下ろしていた。
おぉ、お前の存在忘れかけてたわ。ごめん。
クロティルダが目を覚ました以上、もうあんたに用はないんだが。
逃がしてくれる気は…なさそうだな。その顔を見るに。
「ケルディーサ…。もうやめろ。この二人に手を出すな」
クロティルダが、俺達を庇うようにそう言った。
「駄目よ。クロティルダ…あなたを、その小娘には渡さないわ」
「俺はそんなことは望んでいない」
「あなたが望んでいるかどうかは関係ない。私が、そう望んでいるのよ」
自分の弟の意見、完全に無視かよ。
姉としてどうかと思うぞ、それは。
姉なら、弟の意思を尊重してやれよ。
何で自分の思い通りにしようとするんだ。
「もう一度、あなたを取り戻すわ」
ケルディーサは、無情に蛇腹剣を振り上げた。
その刃は、クロティルダに向かってではなく。
「っ、ベリクリーデ!」
俺はベリクリーデの頭を押さえて、その場に伏せさせた。
ケルディーサの狙いは、クロティルダてわはなくベリクリーデだった。
この、女…!
「退きなさい、人間。その小娘をこちらに渡すのよ」
「ふざけんな。ベリクリーデの命が欲しいなら、先に俺を殺してからにしろ!」
渡す訳ないだろ。何があったって。何を言われたって。
「そう…。だったら、あなたも、まとめて処分するしかないわね」
目を細めるケルディーサ。
…やるなら来いよ。
さっきベリクリーデが魔力を譲渡してくれたお陰で、まだ戦えるぞ。
しかし。
「下がっていろ、二人共」
「クロティルダ…!」
クロティルダは、俺達を守るように前に出た。
「これは、俺とケルディーサとの問題だ。お前達を巻き込む訳にはいかない。お前達は逃げろ」
…何だと?
言うに事欠いて、お前は…!
「…ふざけんなよ、クロティルダ。お前」
俺は一瞬にしてキレた。
クロティルダの「逃げろ」という言葉に。
それだけは、何があっても聞き受ける訳にはいかない。
「俺は逃げる為じゃなくて、立ち向かう為にここに来たんだ」
逃げるつもりがあるなら、遥々キルディリア魔王国にまで来てる訳ないだろ。
魔力を他人に譲渡するとは…。
確かにそういう魔法はあるけれど、誰にでも出来ることじゃない。
ましてや、不器用なベリクリーデに出来るはずがない…はずだったのに。
「…どう?まだ要る?」
「え?あ…いや、もう良いよ」
だいぶ、身体が楽になった。
あんまり譲渡し過ぎると、今度はベリクリーデの方が疲れるぞ。
…すると。
「…茶番は終わったかしら」
ケルディーサが、俺とベリクリーデのことを…特にベリクリーデを、冷たく見下ろしていた。
おぉ、お前の存在忘れかけてたわ。ごめん。
クロティルダが目を覚ました以上、もうあんたに用はないんだが。
逃がしてくれる気は…なさそうだな。その顔を見るに。
「ケルディーサ…。もうやめろ。この二人に手を出すな」
クロティルダが、俺達を庇うようにそう言った。
「駄目よ。クロティルダ…あなたを、その小娘には渡さないわ」
「俺はそんなことは望んでいない」
「あなたが望んでいるかどうかは関係ない。私が、そう望んでいるのよ」
自分の弟の意見、完全に無視かよ。
姉としてどうかと思うぞ、それは。
姉なら、弟の意思を尊重してやれよ。
何で自分の思い通りにしようとするんだ。
「もう一度、あなたを取り戻すわ」
ケルディーサは、無情に蛇腹剣を振り上げた。
その刃は、クロティルダに向かってではなく。
「っ、ベリクリーデ!」
俺はベリクリーデの頭を押さえて、その場に伏せさせた。
ケルディーサの狙いは、クロティルダてわはなくベリクリーデだった。
この、女…!
「退きなさい、人間。その小娘をこちらに渡すのよ」
「ふざけんな。ベリクリーデの命が欲しいなら、先に俺を殺してからにしろ!」
渡す訳ないだろ。何があったって。何を言われたって。
「そう…。だったら、あなたも、まとめて処分するしかないわね」
目を細めるケルディーサ。
…やるなら来いよ。
さっきベリクリーデが魔力を譲渡してくれたお陰で、まだ戦えるぞ。
しかし。
「下がっていろ、二人共」
「クロティルダ…!」
クロティルダは、俺達を守るように前に出た。
「これは、俺とケルディーサとの問題だ。お前達を巻き込む訳にはいかない。お前達は逃げろ」
…何だと?
言うに事欠いて、お前は…!
「…ふざけんなよ、クロティルダ。お前」
俺は一瞬にしてキレた。
クロティルダの「逃げろ」という言葉に。
それだけは、何があっても聞き受ける訳にはいかない。
「俺は逃げる為じゃなくて、立ち向かう為にここに来たんだ」
逃げるつもりがあるなら、遥々キルディリア魔王国にまで来てる訳ないだろ。


