ーーーーー…一方、こちらはケルディーサの足止めをしているのだが…。
「あらあら。隨分と威勢が良かったのに…。この程度?」
「…くそっ…」
めちゃくちゃ煽られているが、この体たらくじゃ言い返すことも出来ない。
この女…悪魔みたいに強いぞ。
いや、天使なんだけど…。
俺も、多少腕には自信があったはずなのに…。…まるで子供と大人の稽古だ。
「多少はやるようだけど…もう飽きたわ。そろそろ終わらせてあげる」
「…」
マズいぞ。
ベリクリーデが戻ってくるまで…もう少し、粘りたかったのに。
これ以上は…無理かもしれない。
ごめん、ベリクリーデ…。俺が不甲斐ないばかりに。
…って、簡単に諦めてたまるか。
「まだ…終わって、ないっつーの」
俺は『魔剣ティルフィング』を地面に突き刺し、杖代わりにして立ち上がった。
「勝手に終わらすんじゃねぇよ…!」
「…ふぅん。まだ頑張るのね」
当たり前だ。
俺だって、それなりに長く修羅場を潜り抜けてきたんだ。
そう簡単に諦めてたまるか。
「…力を貸してくれ、ユリヴェーナ…!」
俺は、この魔剣を託してくれた、かつての恩人の名前を口にした。
俺もあいつみたいに、この剣で、自分の守りたいものを守る。
二度と失わせない為に…!
「…良いわ。その心意気に応えて…私も本気を出してあげる」
まだ本気じゃなかったのかよ。
「身の程を思い知りなさい、人間…!」
「そっちこそ、思い上がんなよ天使…!」
俺は再び、ありったけの魔力を込めた。
全力出せるのは、多分これが最後だ。
次はない。
良いんだ、次なんかなくて。
今、この瞬間を乗り切ることだけ考えろ。
ケルディーサの、本気の一撃が飛んできた。
「くっ…!」
それは、信じられないほど速く、強く、重かった。
死ぬかと思った。
本当に、死ぬかと思った。
それでも何とか受け止められたのは、『魔剣ティルフィング』にありったけの魔力を込めていたからだ。
そうじゃなかったら、あっという間に俺は首を跳ね飛ばされるところだった。
受け止めはしたけど、それが限界だった。
と言うか、完全には受け止めきれなかった。
「かはっ…」
思わず、俺は『魔剣ティルフィング』を取り落とした。
…さすがに、もう、限界だった。
一瞬目の前が真っ暗になって、その場に膝をついた。
…やべぇ。
「…頑張ったわね。今、楽にしてあげるわ」
人間の敵う相手ではない。
ケルディーサは、蛇腹剣を振り上げた。
とどめの一撃が、今、振り下ろされようという時。
俺は怖くはなかった。ただ、俺の頭の中にあるのは。
俺がもしいなくなったら、きっと泣いて悲しむであろう彼女のことだけだった。
…しかし。
俺に向かって振り下ろされたはずの、とどめの一撃は。
ガキンッ!!と激しい轟音がして、何者かに弾き飛ばされた。
「あらあら。隨分と威勢が良かったのに…。この程度?」
「…くそっ…」
めちゃくちゃ煽られているが、この体たらくじゃ言い返すことも出来ない。
この女…悪魔みたいに強いぞ。
いや、天使なんだけど…。
俺も、多少腕には自信があったはずなのに…。…まるで子供と大人の稽古だ。
「多少はやるようだけど…もう飽きたわ。そろそろ終わらせてあげる」
「…」
マズいぞ。
ベリクリーデが戻ってくるまで…もう少し、粘りたかったのに。
これ以上は…無理かもしれない。
ごめん、ベリクリーデ…。俺が不甲斐ないばかりに。
…って、簡単に諦めてたまるか。
「まだ…終わって、ないっつーの」
俺は『魔剣ティルフィング』を地面に突き刺し、杖代わりにして立ち上がった。
「勝手に終わらすんじゃねぇよ…!」
「…ふぅん。まだ頑張るのね」
当たり前だ。
俺だって、それなりに長く修羅場を潜り抜けてきたんだ。
そう簡単に諦めてたまるか。
「…力を貸してくれ、ユリヴェーナ…!」
俺は、この魔剣を託してくれた、かつての恩人の名前を口にした。
俺もあいつみたいに、この剣で、自分の守りたいものを守る。
二度と失わせない為に…!
「…良いわ。その心意気に応えて…私も本気を出してあげる」
まだ本気じゃなかったのかよ。
「身の程を思い知りなさい、人間…!」
「そっちこそ、思い上がんなよ天使…!」
俺は再び、ありったけの魔力を込めた。
全力出せるのは、多分これが最後だ。
次はない。
良いんだ、次なんかなくて。
今、この瞬間を乗り切ることだけ考えろ。
ケルディーサの、本気の一撃が飛んできた。
「くっ…!」
それは、信じられないほど速く、強く、重かった。
死ぬかと思った。
本当に、死ぬかと思った。
それでも何とか受け止められたのは、『魔剣ティルフィング』にありったけの魔力を込めていたからだ。
そうじゃなかったら、あっという間に俺は首を跳ね飛ばされるところだった。
受け止めはしたけど、それが限界だった。
と言うか、完全には受け止めきれなかった。
「かはっ…」
思わず、俺は『魔剣ティルフィング』を取り落とした。
…さすがに、もう、限界だった。
一瞬目の前が真っ暗になって、その場に膝をついた。
…やべぇ。
「…頑張ったわね。今、楽にしてあげるわ」
人間の敵う相手ではない。
ケルディーサは、蛇腹剣を振り上げた。
とどめの一撃が、今、振り下ろされようという時。
俺は怖くはなかった。ただ、俺の頭の中にあるのは。
俺がもしいなくなったら、きっと泣いて悲しむであろう彼女のことだけだった。
…しかし。
俺に向かって振り下ろされたはずの、とどめの一撃は。
ガキンッ!!と激しい轟音がして、何者かに弾き飛ばされた。


