「こんなところまで、一体何をしに来たの?」
「クロティルダのこと、返して」
ベリクリーデは、ケルディーサの態度に怯えることはなかった。
「私、クロティルダのこと大切なの。だから返して」
あまりにもド直球な頼み方だが。
それに対してケルディーサは、はいともいいえとも言わず。
「…ふふふ」
代わりに、にっこりと微笑んでみせた。
相変わらず、顔だけ笑ってて目が笑ってない。
「何がおかしいの?」
「いいえ…。中身が変わっても、言うことややることは同じなのね」
「…」
「やはり…あの子を、あなたなんかに関わらせるんじゃなかった。あの子をあなたに返すことは出来ないわ」
…何だと。
「何が駄目なんだよ」
俺は、口を挟まずにはいられなかった。
「あなたには関係のないことよ、人間」
「あぁそうかい。じゃあ自分から首を突っ込ませてもらうよ」
俺だって、この場にいる当事者の一人なんだからな。
それに…どうやら。
クロティルダが突然、ベリクリーデのもとから姿をくらませた理由は…このケルディーサに関係してるようだからな。
「良いか。ベリクリーデはな、そこにいるクロティルダに会う為に、遥々こんなところまで来たんだ」
どれほど苦労したと思ってんだ。俺とベリクリーデとベリーシュが。
俺の苦労なんてのは物の数には入らないが、その為にベリーシュは、キルディリア国民に石まで投げられたんだからな。
「会わせてやってくれ」
「出来ないわ」
「どうしてだよ!」
ベリクリーデが何をしたって言うんだ。
クロティルダも、何をしたって言うんだよ。
「せめて、理由を説明しやがれ。何でベリクリーデが…」
「決まってるわ。…その子は、私のクロティルダに相応しくないからよ」
相応しくない、だと?
「ベリクリーデの何が悪いって言うんだよ。そりゃ…ちょっと頭は悪いけど」
「がーんっ」
ショックを受けるベリクリーデ。
「それ以外は良い奴だろ」
「…頭が悪い…」
まだショック受けてる。
「駄目なのよ。何を言われても」
ケルディーサは頑なだった。
…あっそ。
「どうしても、駄目だって言うんだな?」
「えぇ」
「それはお前の意思か?それとも、他の誰かの命令か?」
「これは私の意思よ。他ならぬ、私の意思」
ケルディーサはにっこりと微笑み、優しげな口調で言った。
「あの子は、観察者の役目を果たしていればそれで良いの。他には何もしなくて良い。私のもとに居てくれれば」
「それはただの束縛だろ」
あんた、ブラコンも大概にしろよ。
クロティルダ自身、そんなことは望んでないだろうに。
「口は挟ませないわ。何者にも」
そう言って。
ケルディーサは、蛇腹剣を握る手に力を込めた。
「クロティルダのこと、返して」
ベリクリーデは、ケルディーサの態度に怯えることはなかった。
「私、クロティルダのこと大切なの。だから返して」
あまりにもド直球な頼み方だが。
それに対してケルディーサは、はいともいいえとも言わず。
「…ふふふ」
代わりに、にっこりと微笑んでみせた。
相変わらず、顔だけ笑ってて目が笑ってない。
「何がおかしいの?」
「いいえ…。中身が変わっても、言うことややることは同じなのね」
「…」
「やはり…あの子を、あなたなんかに関わらせるんじゃなかった。あの子をあなたに返すことは出来ないわ」
…何だと。
「何が駄目なんだよ」
俺は、口を挟まずにはいられなかった。
「あなたには関係のないことよ、人間」
「あぁそうかい。じゃあ自分から首を突っ込ませてもらうよ」
俺だって、この場にいる当事者の一人なんだからな。
それに…どうやら。
クロティルダが突然、ベリクリーデのもとから姿をくらませた理由は…このケルディーサに関係してるようだからな。
「良いか。ベリクリーデはな、そこにいるクロティルダに会う為に、遥々こんなところまで来たんだ」
どれほど苦労したと思ってんだ。俺とベリクリーデとベリーシュが。
俺の苦労なんてのは物の数には入らないが、その為にベリーシュは、キルディリア国民に石まで投げられたんだからな。
「会わせてやってくれ」
「出来ないわ」
「どうしてだよ!」
ベリクリーデが何をしたって言うんだ。
クロティルダも、何をしたって言うんだよ。
「せめて、理由を説明しやがれ。何でベリクリーデが…」
「決まってるわ。…その子は、私のクロティルダに相応しくないからよ」
相応しくない、だと?
「ベリクリーデの何が悪いって言うんだよ。そりゃ…ちょっと頭は悪いけど」
「がーんっ」
ショックを受けるベリクリーデ。
「それ以外は良い奴だろ」
「…頭が悪い…」
まだショック受けてる。
「駄目なのよ。何を言われても」
ケルディーサは頑なだった。
…あっそ。
「どうしても、駄目だって言うんだな?」
「えぇ」
「それはお前の意思か?それとも、他の誰かの命令か?」
「これは私の意思よ。他ならぬ、私の意思」
ケルディーサはにっこりと微笑み、優しげな口調で言った。
「あの子は、観察者の役目を果たしていればそれで良いの。他には何もしなくて良い。私のもとに居てくれれば」
「それはただの束縛だろ」
あんた、ブラコンも大概にしろよ。
クロティルダ自身、そんなことは望んでないだろうに。
「口は挟ませないわ。何者にも」
そう言って。
ケルディーサは、蛇腹剣を握る手に力を込めた。


