その女は、クロティルダが持っているのと同じ、蛇腹剣を持っていた。
さっきの攻撃は、これか。
だが、クロティルダの銀色の蛇腹剣とは違って。
この女の蛇腹剣は、金色だった。
色違い…なのか?
「お前…。…誰だ?」
背中に翼がある。
ってことは、お前もきっと…。
「…天使なのか?」
「…隨分と不遜な人間だこと。それが分かっていて、私に剣を向けるなんて」
やっぱり…天使だったか。
不遜で悪かったな。
生憎、信仰心なんて欠片も持ち合わせていないもので。
「ここは何処なんだ?…あんたが作った場所なのか」
「答える義務はない。…と言いたいところだけど、あなたがいるなら、そうはいかないわね」
その天使は、俺ではなく。
ベリクリーデの方を見て、そう言っていた。
妙に、「あなた」という言葉を強調しているように聞こえた。
「この期に及んでもまだ、あなたはまた…私の邪魔をするのね」
憎悪さえ滲ませて、ベリクリーデを睨む。
「…邪魔…?私、あなたの邪魔をしたの?」
だが、ベリクリーデには全くその自覚はないようだった。
「忘れたとは言わせないわ…。あなたは『前回』もそうだった」
「『前回』…」
「クロティルダを…私の可愛い弟を惑わせて、道を踏み外させようとする。…本当に忌々しい存在だわ」
…!
この女、今なんて…。
「弟…?お前、クロティルダの姉なのか?」
「えぇ、そうよ」
クロティルダの姉と名乗った天使は、にこりと微笑んでこちらを見た。
顔は笑ってるけど、目が笑ってない。
「私はクロティルダの姉。名をケルディーサ。上位天使ミカエル様に仕える、”大天使アークエンジェル“第3位、メタトロンの称号を持つ天使」
ケルディーサという名前の天使は、そう自己紹介した。
こいつが…。クロティルダの、姉。
いたのか、そんなの…。クロティルダの奴、自分に姉がいるなんて一言も言わなかったぞ。
「…ベリクリーデ、お前は知ってたのか?」
「?」
「クロティルダに姉がいること、知ってたのか?」
「…覚えてなかった。でも、今思い出した」
そうか…。
「クロティルダのお姉さん…。…ケルディーサ…」
「私のことも弟のことも、気安く呼ばないでもらいたいわね」
クロティルダは、ベリクリーデにとても優しかった。
優しいと言うか、甘やかしてたもんな。
だからこそ、ベリクリーデはクロティルダに、とてもなついていた。
だけど…この女、ケルディーサは違う。
ベリクリーデのことを、激しく憎悪しているようだった。
…どうして、ここまで。
「…生贄の分際で」
ケルディーサは、吐き捨てるようにそう言った。
生贄…?どういうことだ?
さっきの攻撃は、これか。
だが、クロティルダの銀色の蛇腹剣とは違って。
この女の蛇腹剣は、金色だった。
色違い…なのか?
「お前…。…誰だ?」
背中に翼がある。
ってことは、お前もきっと…。
「…天使なのか?」
「…隨分と不遜な人間だこと。それが分かっていて、私に剣を向けるなんて」
やっぱり…天使だったか。
不遜で悪かったな。
生憎、信仰心なんて欠片も持ち合わせていないもので。
「ここは何処なんだ?…あんたが作った場所なのか」
「答える義務はない。…と言いたいところだけど、あなたがいるなら、そうはいかないわね」
その天使は、俺ではなく。
ベリクリーデの方を見て、そう言っていた。
妙に、「あなた」という言葉を強調しているように聞こえた。
「この期に及んでもまだ、あなたはまた…私の邪魔をするのね」
憎悪さえ滲ませて、ベリクリーデを睨む。
「…邪魔…?私、あなたの邪魔をしたの?」
だが、ベリクリーデには全くその自覚はないようだった。
「忘れたとは言わせないわ…。あなたは『前回』もそうだった」
「『前回』…」
「クロティルダを…私の可愛い弟を惑わせて、道を踏み外させようとする。…本当に忌々しい存在だわ」
…!
この女、今なんて…。
「弟…?お前、クロティルダの姉なのか?」
「えぇ、そうよ」
クロティルダの姉と名乗った天使は、にこりと微笑んでこちらを見た。
顔は笑ってるけど、目が笑ってない。
「私はクロティルダの姉。名をケルディーサ。上位天使ミカエル様に仕える、”大天使アークエンジェル“第3位、メタトロンの称号を持つ天使」
ケルディーサという名前の天使は、そう自己紹介した。
こいつが…。クロティルダの、姉。
いたのか、そんなの…。クロティルダの奴、自分に姉がいるなんて一言も言わなかったぞ。
「…ベリクリーデ、お前は知ってたのか?」
「?」
「クロティルダに姉がいること、知ってたのか?」
「…覚えてなかった。でも、今思い出した」
そうか…。
「クロティルダのお姉さん…。…ケルディーサ…」
「私のことも弟のことも、気安く呼ばないでもらいたいわね」
クロティルダは、ベリクリーデにとても優しかった。
優しいと言うか、甘やかしてたもんな。
だからこそ、ベリクリーデはクロティルダに、とてもなついていた。
だけど…この女、ケルディーサは違う。
ベリクリーデのことを、激しく憎悪しているようだった。
…どうして、ここまで。
「…生贄の分際で」
ケルディーサは、吐き捨てるようにそう言った。
生贄…?どういうことだ?


