神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

あまりの光量に、思わず目を閉じてしまったが。

しばらくすると、目が慣れてきた。

「…う…」

恐る恐る、目を開く。

そしてようやく、俺は周囲の景色をまじまじと見渡すことが出来た。

そこは、静かな庭園のような場所だった。

さっきまでの…キルディリア魔王国の景色とは、全く違う場所。

見たこともない、様々な種類の花が咲き乱れる庭園。

その庭園の真ん中に、祭壇のような場所があった。

そして、その祭壇の上に…。

「…クロティルダ」

ベリクリーデが、ようやく探していた人物を見つけた。

祭壇の上に、まるで眠り姫のように寝かされているのは、

俺達が探していた天使…クロティルダだった。

あいつ…。こんなところに…!

信じられるか?

俺達はクロティルダを探す為に、酷い苦労をしたというのに。

あいつ、こんな綺麗な庭園で、ぐーすか寝てやがった。

叩き起こしてやる。

そして、無理矢理にでも連れて帰るからな。

「クロティルダ…。クロティルダっ…」

クロティルダの姿を見つけたベリクリーデは、祭壇に向かって走った。

…しかし。

そのベリクリーデの前に、鋭い金色の光が迫った。

俺は咄嗟にベリクリーデの腕を掴み、こちらに引き寄せた。

「ベリクリーデ、危ない!」

「ふぇっ」

間一髪、ベリクリーデには当たらなかったが。

…今の一撃、確実にベリクリーデを殺す為に放たれた攻撃だ。

俺は、改めて『魔剣ティルフィング』を構えた。

「誰だ…!?姿を見せろ!!」





「…まさか、こんなところまで追ってくるとは」




…!

目の前に、ふわりと現れたのは。

クロティルダと同じく、背中に大きな翼を持つ女だった。