神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

それに俺、この国嫌いだしな。

これ以上面倒なことになる前に、さっさと用事済ませて、さっさと語りたい。

その為には、まずはこの国に来た目的を果たさなければ。

「ベリクリーデ…。クロティルダの居場所は分かるか?」

現状、クロティルダの居場所を朧気にでも探れるのは、ベリクリーデだけだ。

ベリーシュも分からないって言ってたし…。

ベリクリーデの勘だけを当てにするなんて、我ながらリスキーなことしてるよなぁ。

「うーん…。そうだな〜…」

腕を組んで、考えるベリクリーデ。

そして、出てきた言葉は。

「…あっち!」

とか言って、ベリクリーデから見て東の方向を指差した。

…あっち、ってお前。

「…東の方角か?」

「ひがし?」

「え?いや…」

「あっち!」

…とのこと。

…とりあえず、ベリクリーデの指示する方向に向かって歩けば良いのか?

それで辿り着くのかよ…?

「あっちだと思うな〜」

「あ、こら勝手に走るな!」

「その後は…あっちかなー」

「本当に合ってるのかよ…!?」

お前、適当に走ってる訳じゃないよな?

何でもかんでも勘頼りは良くない、と俺は思うけど。

現状他に頼りになるものが何もないので、俺は子鴨のように、ベリクリーデについていくしかなかった。

…だが。

「あ、分かった」

「うわっ」

ベリクリーデが、いきなり足を止めた。

何だよ。突然止まるな。

「あっちだ!」

と言って、ベリクリーデが指差したのは。

右でも左でも、前でも後ろでもない。

上。

…真上だ。

ベリクリーデは、人差し指を真上を立てていた。

…。

…はぁ?