こんなこと言うと、驕ってるように聞こえるかもしれないけど。
相手が悪過ぎるよ。…さすがに。
この人達の戦い方は、凄く…そう、「綺麗」なのだ。
この人は、綺麗に勝とうとしている。
自分のお得意の魔法を相手に見せつけ、圧倒し、華麗に、美しく勝負を決めようとしている。
自分の実力、才能に自信を持っているからこそ、自然とそういう戦い方になるんだろう。
自分は、「あの」キルディリア魔王国軍の上級魔導師なのだ、という自負。誇り。プライド。
それがむしろ、自分に枷をつけていることに気づいていない。
悪いけど、僕にはその気持ちは全然理解出来ない。
僕にとって、勝利は結果でしかない。戦い方なんてどうでも良い。
どれほどみっともなくても、格好悪くても。
勝つ為なら、自分が生き残る為なら、貪欲に、泥臭く、石に齧りついてでも生きる。
綺麗に勝つ必要なんてない。
綺麗だろうが醜かろうが、負けたら終わりなんだから。
勝てば良いのだ。勝ちさえすれば。
そういう育てられ方をしてきた。だから僕らは、今でもそういう戦い方をする。
対極な戦闘スタイルを持つが故に、それが今、こうして圧倒的な差を生んでいる。
この人は、決して弱くはない。
むしろ強い。相当の実力を持つ魔導師なんだってことはよく分かる。
この人が僕らのように、泥臭い勝負を挑んできたとしたら、もっと苦戦していただろう。
もしかしたら、負けていたかもしれない。
でも、この人自身無意識に、「綺麗に」勝とうとするあまり。
それがこの人の足枷となり、こうして戦局に現れている。
…そのことに気付けないなんて、憐れな人だ。
そして、彼女の敗因はもう一つ。
「調子に乗るな!このっ…!…mtors!」
また、さっきの風魔法。
だけど僕は避けなかった。その凄まじい一撃を。
再び、『八千歳』がすかさず糸を伸ばして、僕を空中に弾き飛ばすことで回避。
「くっ…!」
さっきも同じことやったのに、学習しないね。
この人の風魔法は、確かに凄い。
初見では避けられなかったし、もう一度当たれば、今度は致命傷を負うことは分かっている。
しかも、生憎、今の僕は先程負った負傷のせいで、身体の動きが鈍い。
でも、当たらなければ無傷だから。
同じ攻撃ばかりじゃ、さすがにワンパターン過ぎる。
敵の攻撃の間合いを完全に見切った『八千歳』が、適格に僕を空中に回避させてくれる。
『八千歳』が僕を救出する速度が、少しでも遅ければ。
少しでもタイミングがズレれば、僕は文字通り、身体のど真ん中に風穴が開くことになる。
だけど、僕は一切、そんな心配はしていない。
『八千歳』なら、絶対にタイミングを見誤るようなことはない。
そう信じているから。
ならば、もうどんな敵にも決して負けることはない。
相手が悪過ぎるよ。…さすがに。
この人達の戦い方は、凄く…そう、「綺麗」なのだ。
この人は、綺麗に勝とうとしている。
自分のお得意の魔法を相手に見せつけ、圧倒し、華麗に、美しく勝負を決めようとしている。
自分の実力、才能に自信を持っているからこそ、自然とそういう戦い方になるんだろう。
自分は、「あの」キルディリア魔王国軍の上級魔導師なのだ、という自負。誇り。プライド。
それがむしろ、自分に枷をつけていることに気づいていない。
悪いけど、僕にはその気持ちは全然理解出来ない。
僕にとって、勝利は結果でしかない。戦い方なんてどうでも良い。
どれほどみっともなくても、格好悪くても。
勝つ為なら、自分が生き残る為なら、貪欲に、泥臭く、石に齧りついてでも生きる。
綺麗に勝つ必要なんてない。
綺麗だろうが醜かろうが、負けたら終わりなんだから。
勝てば良いのだ。勝ちさえすれば。
そういう育てられ方をしてきた。だから僕らは、今でもそういう戦い方をする。
対極な戦闘スタイルを持つが故に、それが今、こうして圧倒的な差を生んでいる。
この人は、決して弱くはない。
むしろ強い。相当の実力を持つ魔導師なんだってことはよく分かる。
この人が僕らのように、泥臭い勝負を挑んできたとしたら、もっと苦戦していただろう。
もしかしたら、負けていたかもしれない。
でも、この人自身無意識に、「綺麗に」勝とうとするあまり。
それがこの人の足枷となり、こうして戦局に現れている。
…そのことに気付けないなんて、憐れな人だ。
そして、彼女の敗因はもう一つ。
「調子に乗るな!このっ…!…mtors!」
また、さっきの風魔法。
だけど僕は避けなかった。その凄まじい一撃を。
再び、『八千歳』がすかさず糸を伸ばして、僕を空中に弾き飛ばすことで回避。
「くっ…!」
さっきも同じことやったのに、学習しないね。
この人の風魔法は、確かに凄い。
初見では避けられなかったし、もう一度当たれば、今度は致命傷を負うことは分かっている。
しかも、生憎、今の僕は先程負った負傷のせいで、身体の動きが鈍い。
でも、当たらなければ無傷だから。
同じ攻撃ばかりじゃ、さすがにワンパターン過ぎる。
敵の攻撃の間合いを完全に見切った『八千歳』が、適格に僕を空中に回避させてくれる。
『八千歳』が僕を救出する速度が、少しでも遅ければ。
少しでもタイミングがズレれば、僕は文字通り、身体のど真ん中に風穴が開くことになる。
だけど、僕は一切、そんな心配はしていない。
『八千歳』なら、絶対にタイミングを見誤るようなことはない。
そう信じているから。
ならば、もうどんな敵にも決して負けることはない。


