何を言われても、イレースさんはがくりと膝をついたまま、微動だにしなかった。
敵魔導師は、それをイレースさんの無言の敗北宣言と受け取ったようだ。
ノコノコと、勝ち誇ったようにイレースさんに近づいた。
「ふ、ふふ…。どうだ…?じ、自分の…魔法で、完膚なき…までに、追い詰められた…気分は…」
いや、あなたも相当追い詰められてると思いますけど。
それは棚に上げちゃうんですかね。
だから…「反撃」に遭うんですよ。
イレースさんに、無防備に近づいたのが運の尽き。
イレースさんは、自分の方にノコノコ近づいてきた敵魔導師の手首をガッチリと掴んだ。
「み、身の程をわきま…。…え?」
「…捕まえましたよ」
そう呟いて、顔を上げた時のイレースさんの顔。と、目。
「ひっ…」
天音さんが、思わずそんな悲鳴を上げてしまうほどに…。
…憤怒に染まっていた。
次の瞬間。
「な、なん、」
ボゴォッ!!…って、音がした。
何の音だと思います?
イレースさんが、敵魔導師の顔面のど真ん中に。
空手家か何かですか、ってくらい、堂の入った正拳突きを食らわせたからである。
「ぐばあへぁっ!!」
イレースさんの鉄拳を、顔面ど真ん中ストレートに食らった敵魔導師。
そんな意味不明の叫び声をあげて、目の前に火花が散り。
ついでに、へし折られた鼻から噴き出した鼻血が、美しく宙を舞った。
…鼻、あれ粉砕されているのでは?
気の毒に、彼は殴られた勢いのままに、白目を剥いて後ろ向きに倒れ。
そのまま気絶。
…ちーん、ってなもんだ。
華麗な、そして残酷な正拳突きを炸裂させたイレースさんは。
殴った時の姿勢そのままに、相変わらず肩で息をしていた。
…しかし。
「はぁ…はぁ…。…ふぅ」
だらしなく、地面に大の字で気絶している敵魔導師を、汚物を見る目で見下ろし。
「…九官鳥風情が」
冷ややかに、そう言い放ったのだった。
…九官鳥に対する風評被害が止まりませんね。
ここに、勝利のゴングが鳴り響いた。
カンカンカン。イレース選手の勝ち。
敵魔導師は、それをイレースさんの無言の敗北宣言と受け取ったようだ。
ノコノコと、勝ち誇ったようにイレースさんに近づいた。
「ふ、ふふ…。どうだ…?じ、自分の…魔法で、完膚なき…までに、追い詰められた…気分は…」
いや、あなたも相当追い詰められてると思いますけど。
それは棚に上げちゃうんですかね。
だから…「反撃」に遭うんですよ。
イレースさんに、無防備に近づいたのが運の尽き。
イレースさんは、自分の方にノコノコ近づいてきた敵魔導師の手首をガッチリと掴んだ。
「み、身の程をわきま…。…え?」
「…捕まえましたよ」
そう呟いて、顔を上げた時のイレースさんの顔。と、目。
「ひっ…」
天音さんが、思わずそんな悲鳴を上げてしまうほどに…。
…憤怒に染まっていた。
次の瞬間。
「な、なん、」
ボゴォッ!!…って、音がした。
何の音だと思います?
イレースさんが、敵魔導師の顔面のど真ん中に。
空手家か何かですか、ってくらい、堂の入った正拳突きを食らわせたからである。
「ぐばあへぁっ!!」
イレースさんの鉄拳を、顔面ど真ん中ストレートに食らった敵魔導師。
そんな意味不明の叫び声をあげて、目の前に火花が散り。
ついでに、へし折られた鼻から噴き出した鼻血が、美しく宙を舞った。
…鼻、あれ粉砕されているのでは?
気の毒に、彼は殴られた勢いのままに、白目を剥いて後ろ向きに倒れ。
そのまま気絶。
…ちーん、ってなもんだ。
華麗な、そして残酷な正拳突きを炸裂させたイレースさんは。
殴った時の姿勢そのままに、相変わらず肩で息をしていた。
…しかし。
「はぁ…はぁ…。…ふぅ」
だらしなく、地面に大の字で気絶している敵魔導師を、汚物を見る目で見下ろし。
「…九官鳥風情が」
冷ややかに、そう言い放ったのだった。
…九官鳥に対する風評被害が止まりませんね。
ここに、勝利のゴングが鳴り響いた。
カンカンカン。イレース選手の勝ち。


