ーーーーー…一方、その頃。
見たこともないほど、強烈な風魔法によって。
令月さんは、遥か後方に吹き飛ばされていった。
そして、何か固いものにぶつかったような、大きな破砕音が聞こえてきた。
多分、学生寮辺りまで飛ばされたんだろう。
凄い勢いですね、今の。
僕も、学院で風魔法を教える立場として、驚嘆に値しますよ。
是非とも、その風魔法のイロハを教えて欲しい…ところだけど。
そんな余裕はなさそうですね。
「れ、令月さん…!急いで追いかけなきゃ…!」
令月さんが吹っ飛ばされたのを見て、天音さんは血相を変えて、走り出そうとした。
僕は、その腕を取って止めた。
「必要ありませんよ、天音さん」
「ナジュ君…!でも、」
「さっき、すぐりさんが向かっていたでしょう。あの二人なら大丈夫です」
「…あ…」
令月さんが吹き飛ばされた瞬間、すぐりさんはすぐさま、令月さんの身体を糸魔法で覆った。
無傷とは行かないだろうが、致命傷ではないはずだ。
今頃すぐりさんは、令月さんに合流して、援護しているはず。
あの二人が一緒にいるなら、僕達は必要ない。
むしろ、余計な手出しをしない方が良いくらいだ。
…それに。
こちらとしても、援護をしてあげる余裕はなさそうだ。
何せこちらにも、キルディリア本隊の上級魔導師がいる。
彼らを相手しなければならないのだ。…僕と天音さんとイレースさん、この三人で。
「あなたは下がっていなさい」
イレースさんが、天音さんにそう言った。
「で、でも。僕も光魔法くらいなら…」
「自信がないなら下がっていなさい。足手まといです」
「うぐっ…」
有無を言わせないところが辛辣ですね。
でもイレースさん、大丈夫ですよ。
「大丈夫です。天音さんはいざとなったら、僕やイレースさんより強いですよ」
「は?」
「な、ナジュ君っ…!そのことは…」
おっと。まだ内緒なんですか?
もうバラしても良いと思うんだけどなぁ。格好良いし。
「で、でも…。いざとなったら…僕も戦うよ…」
おっと。覚悟を決めましたか?
「だから…お願いだから、無理しないで」
「分かりました」
では、リクエストにお応えして。
2、3回死ぬくらいで我慢しましょうかね。
「…たった三人がかりとは。舐められたものだ」
と、蔑んだ眼差しを向ける、キルディリア上級魔導師。
「舐めてるつもりはないんですけどね」
「かの、イーニシュフェルト魔導学院の教師の実力がどんなものか…。…この目で確かめさせてもらおう」
確かめなくて良いから、帰ってくれないかなぁ。
駄目ですか?…駄目ですよね?そっかぁ。
見たこともないほど、強烈な風魔法によって。
令月さんは、遥か後方に吹き飛ばされていった。
そして、何か固いものにぶつかったような、大きな破砕音が聞こえてきた。
多分、学生寮辺りまで飛ばされたんだろう。
凄い勢いですね、今の。
僕も、学院で風魔法を教える立場として、驚嘆に値しますよ。
是非とも、その風魔法のイロハを教えて欲しい…ところだけど。
そんな余裕はなさそうですね。
「れ、令月さん…!急いで追いかけなきゃ…!」
令月さんが吹っ飛ばされたのを見て、天音さんは血相を変えて、走り出そうとした。
僕は、その腕を取って止めた。
「必要ありませんよ、天音さん」
「ナジュ君…!でも、」
「さっき、すぐりさんが向かっていたでしょう。あの二人なら大丈夫です」
「…あ…」
令月さんが吹き飛ばされた瞬間、すぐりさんはすぐさま、令月さんの身体を糸魔法で覆った。
無傷とは行かないだろうが、致命傷ではないはずだ。
今頃すぐりさんは、令月さんに合流して、援護しているはず。
あの二人が一緒にいるなら、僕達は必要ない。
むしろ、余計な手出しをしない方が良いくらいだ。
…それに。
こちらとしても、援護をしてあげる余裕はなさそうだ。
何せこちらにも、キルディリア本隊の上級魔導師がいる。
彼らを相手しなければならないのだ。…僕と天音さんとイレースさん、この三人で。
「あなたは下がっていなさい」
イレースさんが、天音さんにそう言った。
「で、でも。僕も光魔法くらいなら…」
「自信がないなら下がっていなさい。足手まといです」
「うぐっ…」
有無を言わせないところが辛辣ですね。
でもイレースさん、大丈夫ですよ。
「大丈夫です。天音さんはいざとなったら、僕やイレースさんより強いですよ」
「は?」
「な、ナジュ君っ…!そのことは…」
おっと。まだ内緒なんですか?
もうバラしても良いと思うんだけどなぁ。格好良いし。
「で、でも…。いざとなったら…僕も戦うよ…」
おっと。覚悟を決めましたか?
「だから…お願いだから、無理しないで」
「分かりました」
では、リクエストにお応えして。
2、3回死ぬくらいで我慢しましょうかね。
「…たった三人がかりとは。舐められたものだ」
と、蔑んだ眼差しを向ける、キルディリア上級魔導師。
「舐めてるつもりはないんですけどね」
「かの、イーニシュフェルト魔導学院の教師の実力がどんなものか…。…この目で確かめさせてもらおう」
確かめなくて良いから、帰ってくれないかなぁ。
駄目ですか?…駄目ですよね?そっかぁ。


