それは、見上げるほどに高い壁だった。
「…くそっ…!」
このままじゃ、校舎の中と外で分断されてしまう。
慌てて振り向き、急いで校舎の中に戻ろうとしたが。
「っ…!」
魔力の壁に触れた途端、バチンッ!と鋭い静電気のような痛みを覚え、慌てて手を離した。
壁の内側に入ろうとしても、最早手遅れだった。
ほぼ同時に、すぐりが糸魔法を令月が小太刀を振るって、魔力の壁を叩き割ろうとした。
しかし、それらの攻撃は、壁を壊すどころか。
かすり傷一つ付けることは出来なかった。
「っ…!何だ、この壁…!」
「離れて」
ケルベロスマシュリが、鋭い爪で壁を攻撃した。
しかし。
万物を破壊する、魔物の爪でさえ。
壁に触れた途端、感電したような音がして弾き返された。
「っ…!」
マシュリでも駄目なんて。どうやってこの壁、壊せば良いんだ。
「ど、どうしよう…!中には、まだ学院長先生と、羽久さんが…!」
血相を変えて、天音は呻くように言った。
そう、そうなのだ。
俺達は第一陣…突入部隊の来訪にホイホイと釣られて、こうして校舎の外に出てきてしまった。
一方学院長と羽久は、まだ校舎の中にいる。
多分、まだ学院長室にいるんじゃないのか。
ただでさえ少ない戦力を、分断されてしまった。
思えば、これが敵の罠、作戦だったのだ。
なんてことだ。
俺達と学院長を分断し、敵にとって目標である学院長を、孤立させることが…!
敵を誘き出したつもりが、逆に誘き出されていた。
…なんたる不覚。
「マズいですね。もし、中に敵が侵入してしまったら…」
「あぁ…。マズいなんてものじゃ済まないな」
学院長を守るどころじゃなくなるぞ。
何とかして、この壁を壊さなくては…。
…しかし。
「あなた方を校舎の中には行かせません」
巨大な壁を展開した、第二陣の後ろから。
満を持して、本命の第三陣が到着した。
第三陣は、僅か数名の魔導師だった。
だが、そいつらは自慢げに、首から金色のカードをぶら下げていた。
…羽久から聞いたよ。
その金カード持ちって、キルディリア魔王国では、選ばれし「上級魔導師」様なんだろ?
つまり、一人一人が歩く戦車みたいなものだ。
…なんてことだ。
こいつら、最初からこれが目的だったのか。
俺達を校舎の外に釘付けにして、その間に別働隊を校舎の中に…。
で、学院長を拉致する腹積もりか。
小癪な…。
「…くそっ…!」
このままじゃ、校舎の中と外で分断されてしまう。
慌てて振り向き、急いで校舎の中に戻ろうとしたが。
「っ…!」
魔力の壁に触れた途端、バチンッ!と鋭い静電気のような痛みを覚え、慌てて手を離した。
壁の内側に入ろうとしても、最早手遅れだった。
ほぼ同時に、すぐりが糸魔法を令月が小太刀を振るって、魔力の壁を叩き割ろうとした。
しかし、それらの攻撃は、壁を壊すどころか。
かすり傷一つ付けることは出来なかった。
「っ…!何だ、この壁…!」
「離れて」
ケルベロスマシュリが、鋭い爪で壁を攻撃した。
しかし。
万物を破壊する、魔物の爪でさえ。
壁に触れた途端、感電したような音がして弾き返された。
「っ…!」
マシュリでも駄目なんて。どうやってこの壁、壊せば良いんだ。
「ど、どうしよう…!中には、まだ学院長先生と、羽久さんが…!」
血相を変えて、天音は呻くように言った。
そう、そうなのだ。
俺達は第一陣…突入部隊の来訪にホイホイと釣られて、こうして校舎の外に出てきてしまった。
一方学院長と羽久は、まだ校舎の中にいる。
多分、まだ学院長室にいるんじゃないのか。
ただでさえ少ない戦力を、分断されてしまった。
思えば、これが敵の罠、作戦だったのだ。
なんてことだ。
俺達と学院長を分断し、敵にとって目標である学院長を、孤立させることが…!
敵を誘き出したつもりが、逆に誘き出されていた。
…なんたる不覚。
「マズいですね。もし、中に敵が侵入してしまったら…」
「あぁ…。マズいなんてものじゃ済まないな」
学院長を守るどころじゃなくなるぞ。
何とかして、この壁を壊さなくては…。
…しかし。
「あなた方を校舎の中には行かせません」
巨大な壁を展開した、第二陣の後ろから。
満を持して、本命の第三陣が到着した。
第三陣は、僅か数名の魔導師だった。
だが、そいつらは自慢げに、首から金色のカードをぶら下げていた。
…羽久から聞いたよ。
その金カード持ちって、キルディリア魔王国では、選ばれし「上級魔導師」様なんだろ?
つまり、一人一人が歩く戦車みたいなものだ。
…なんてことだ。
こいつら、最初からこれが目的だったのか。
俺達を校舎の外に釘付けにして、その間に別働隊を校舎の中に…。
で、学院長を拉致する腹積もりか。
小癪な…。


