神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

ーーーーー…その頃、キルディリア魔王国軍の本陣では。





「どうじゃ?戦局は」

「突入部隊は壊滅状態。後衛部隊の救援を求めています」

「ほう…」

壊滅、と聞かされたのに。

イシュメル女王は、何故か楽しげだった。

「そうじゃな。まぁ、そう来なくては。『銀カード』部隊にさえ手こずっているようでは、イーニシュフェルトの名が泣くというものよ」

「如何致しますか、陛下」

「決まっておろう。作戦通りじゃ。…分断を開始せよ」

「畏まりました」

イシュメル女王の側近、シディ・サクメが頷き。

そして、待機していた部隊に指示を出した。

「陛下の許可が下りた。分断を開始せよ」

「はっ」

ここまでのことは、すべてイシュメル女王の想定通り。

ここからが、作戦の本懐である。