ーーーーー一方、その頃。
キルディリア魔王国軍、本拠地では。
「どうやら聖賢者様は、イーニシュフェルト魔導学院に立てこもっているようですね」
シディ・サクメは、自らが調べ上げた情報をイシュメル女王に報告した。
「ほう…」
「それに、ルーデュニア聖王国のフユリ・スイレン女王も…。聖賢者様のことについては認知していない、当人達で解決してくれという姿勢を崩していません」
「なんとまぁ。薄情な女じゃのう」
イシュメル女王は扇で口元を隠しながら、微笑んだ。
「あるいは、それも演技なのか…」
「恐らくは、我々をイーニシュフェルト魔導学院に誘い込もうとしているものかと」
「ふむ。自分達の懐に誘い込んでから、我らを返り討ちにする腹積もりか。…小癪じゃな」
この時点で、俺達の作戦はすっかりバレていたという訳だ。
勿論、それも想定内ではあったけども。
「どうしましょう、陛下。聖賢者様が出てこないなら、予定通りルーデュニア聖王国に総攻撃を…」
「いや待て。そう焦るでない」
こんな状況だというのに。
イシュメル女王は、何故か声を弾ませていた。
「イーニシュフェルトの聖賢者殿の、折角のお誘いじゃ。受けてやらねば無粋というものじゃろう?」
「では…敢えて、イーニシュフェルト魔導学院に乗り込むと?」
イシュメル女王は、不敵に頷いた。
「それに、聖賢者殿の『お仲間』の実力も気になるところじゃ。あの男が育てた、ルーデュニア聖王国の魔導師…。そして我がキルディリア魔王国の魔導師。どちらがより優れているか…。見ものじゃな」
「では、すぐに手配致します。…上陸する上級魔導師は、誰を任命されますか?」
「そうじゃな…。では…」
この時のイシュメル女王の采配が、結果何をもたらすのか。
俺達は、まだ知る由もない。
キルディリア魔王国軍、本拠地では。
「どうやら聖賢者様は、イーニシュフェルト魔導学院に立てこもっているようですね」
シディ・サクメは、自らが調べ上げた情報をイシュメル女王に報告した。
「ほう…」
「それに、ルーデュニア聖王国のフユリ・スイレン女王も…。聖賢者様のことについては認知していない、当人達で解決してくれという姿勢を崩していません」
「なんとまぁ。薄情な女じゃのう」
イシュメル女王は扇で口元を隠しながら、微笑んだ。
「あるいは、それも演技なのか…」
「恐らくは、我々をイーニシュフェルト魔導学院に誘い込もうとしているものかと」
「ふむ。自分達の懐に誘い込んでから、我らを返り討ちにする腹積もりか。…小癪じゃな」
この時点で、俺達の作戦はすっかりバレていたという訳だ。
勿論、それも想定内ではあったけども。
「どうしましょう、陛下。聖賢者様が出てこないなら、予定通りルーデュニア聖王国に総攻撃を…」
「いや待て。そう焦るでない」
こんな状況だというのに。
イシュメル女王は、何故か声を弾ませていた。
「イーニシュフェルトの聖賢者殿の、折角のお誘いじゃ。受けてやらねば無粋というものじゃろう?」
「では…敢えて、イーニシュフェルト魔導学院に乗り込むと?」
イシュメル女王は、不敵に頷いた。
「それに、聖賢者殿の『お仲間』の実力も気になるところじゃ。あの男が育てた、ルーデュニア聖王国の魔導師…。そして我がキルディリア魔王国の魔導師。どちらがより優れているか…。見ものじゃな」
「では、すぐに手配致します。…上陸する上級魔導師は、誰を任命されますか?」
「そうじゃな…。では…」
この時のイシュメル女王の采配が、結果何をもたらすのか。
俺達は、まだ知る由もない。


