結果、僕の抵抗も虚しく。
僕とナジュ君は、ちっちゃい女の子の、その親御さんに混じって。
『劇場版 美幼女魔女★まじかるうぃっち』を観ることになった。
とても恥ずかしかったです。
特に、隣に座ってた小さな女の子が、「このお兄ちゃん、大きいのに、何でここにいるんだろう?」みたいな不思議そうな顔で、こちらを見上げていたのが。
とても恥ずかしかったです。
お陰で、ろくにストーリーが頭の中に入ってこなかった。
でも、恥ずかしさのあまり、顔から火が出そうな僕とは裏腹に。
ナジュ君だけは非常に堂々と、そして興味津々でスクリーンを見つめていた。
僕にも、ナジュ君みたいな度胸があったなら。
…そして、映画が終わった後…。
「はぁ、はぁ。恥ずかしかった…」
「いやぁ。面白かったですねー」
…えっ?
面白かったの?ねぇ、ナジュ君。
ナジュ君の方がその、そっち系の、趣味
が。
「…ふふふ」
ナジュ君はくるりとこちらを振り向き、そして意味深に笑った。
…ねぇ。その笑顔の意味は何?ねぇ。
「さて、それじゃ次は…。…おっ、あのお店、お洒落で美味しそうですね。行ってみましょうかー」
「えっ、ちょっ…。ナジュ君、まっ…」
スタコラサッサと歩き出すナジュ君を、僕は慌てて追い掛けた。
辿り着いたのは、確かに、ファンシーでお洒落な外装のお店。
喫茶店かなと思ったけど、違っていた。
「えぇと…『アイスクリームショップ メルヘン♡スイート』…?」
…って、名前のお店がある。
アイスクリームのお店…?
…この時期に?
「ふむふむ、成程。ちょっと入ってみましょうか」
「ナジュ君。寒いのにアイス食べるの?」
「寒いからこそ食べるアイス。至福でしょう?」
そ、そうなの?
寒い時はアイスクリームって、全然売れない印象があるんだけど…。←失礼。
お店の中も、きっとガラガラに違いない…。
…と、思ったが。
ナジュ君がお店の扉を押して、中に入ると。
そこには、5、6人のお客さんが列を作って、ドアのすぐ近くまで並んでいた。
うわっ。凄い。待ってる人がこんなに。
さすがにお店の外までは並んでないけど…。
冬でもこれなら、夏なんてもっと凄い行列なんだろうな。
お店の中には飲食出来るスペースもあって、買ったばかりのアイスを美味しそうに食べていた。
見事に、女性客ばっかり。
ほとんどが高校生か、大学生くらいの女の子。
ちらほら、小学生っぽい子もいるけど。
良い歳した男が入って良いお店じゃないよ。
お店の中でメルヘン過ぎて、場違い感が半端じゃない。
あと、恥ずかしい。
「な、ナジュ君。このお店はちょっと…」
「よし、それじゃあ僕達も並ぶとしましょうかー」
「…」
…ナジュ君。
君の度胸が、僕は心の底から羨ましいよ。
僕とナジュ君は、ちっちゃい女の子の、その親御さんに混じって。
『劇場版 美幼女魔女★まじかるうぃっち』を観ることになった。
とても恥ずかしかったです。
特に、隣に座ってた小さな女の子が、「このお兄ちゃん、大きいのに、何でここにいるんだろう?」みたいな不思議そうな顔で、こちらを見上げていたのが。
とても恥ずかしかったです。
お陰で、ろくにストーリーが頭の中に入ってこなかった。
でも、恥ずかしさのあまり、顔から火が出そうな僕とは裏腹に。
ナジュ君だけは非常に堂々と、そして興味津々でスクリーンを見つめていた。
僕にも、ナジュ君みたいな度胸があったなら。
…そして、映画が終わった後…。
「はぁ、はぁ。恥ずかしかった…」
「いやぁ。面白かったですねー」
…えっ?
面白かったの?ねぇ、ナジュ君。
ナジュ君の方がその、そっち系の、趣味
が。
「…ふふふ」
ナジュ君はくるりとこちらを振り向き、そして意味深に笑った。
…ねぇ。その笑顔の意味は何?ねぇ。
「さて、それじゃ次は…。…おっ、あのお店、お洒落で美味しそうですね。行ってみましょうかー」
「えっ、ちょっ…。ナジュ君、まっ…」
スタコラサッサと歩き出すナジュ君を、僕は慌てて追い掛けた。
辿り着いたのは、確かに、ファンシーでお洒落な外装のお店。
喫茶店かなと思ったけど、違っていた。
「えぇと…『アイスクリームショップ メルヘン♡スイート』…?」
…って、名前のお店がある。
アイスクリームのお店…?
…この時期に?
「ふむふむ、成程。ちょっと入ってみましょうか」
「ナジュ君。寒いのにアイス食べるの?」
「寒いからこそ食べるアイス。至福でしょう?」
そ、そうなの?
寒い時はアイスクリームって、全然売れない印象があるんだけど…。←失礼。
お店の中も、きっとガラガラに違いない…。
…と、思ったが。
ナジュ君がお店の扉を押して、中に入ると。
そこには、5、6人のお客さんが列を作って、ドアのすぐ近くまで並んでいた。
うわっ。凄い。待ってる人がこんなに。
さすがにお店の外までは並んでないけど…。
冬でもこれなら、夏なんてもっと凄い行列なんだろうな。
お店の中には飲食出来るスペースもあって、買ったばかりのアイスを美味しそうに食べていた。
見事に、女性客ばっかり。
ほとんどが高校生か、大学生くらいの女の子。
ちらほら、小学生っぽい子もいるけど。
良い歳した男が入って良いお店じゃないよ。
お店の中でメルヘン過ぎて、場違い感が半端じゃない。
あと、恥ずかしい。
「な、ナジュ君。このお店はちょっと…」
「よし、それじゃあ僕達も並ぶとしましょうかー」
「…」
…ナジュ君。
君の度胸が、僕は心の底から羨ましいよ。


