神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

俺達はこれからも、ルーデュニア聖王国で、このイーニシュフェルト魔導学院で生きていく。

仲間達と共に。

戦争には絶対加担しないし、キルディリア魔王国の…イシュメル女王の言いなりにはならない。

という、基本方針を皆で確認した俺達は。

フユリ様にも、同じことを説明した。

フユリ様は、俺とシルナが帰ってきたことをとても喜んでくれた。

そして、イシュメル女王がシルナをキルディリアに鞍替えさせようとしたことに、憤慨していた。

同時に、シルナがそのつもりはないとはっきり言ったことに、とても安堵したようだった。

大丈夫だ。シルナも俺も、自分の祖国を裏切ったりはしないから。

生徒達も、俺とシルナが戻ってきてくれたことを喜んでくれた。

「冬休みが始まる前に、また会えて良かった」って。

これは俺も嬉しかった。

冬休みに入っちゃったら、ルーデュニア聖王国に帰ってきても、当分まだ会えないところだったからな。

生徒達に「お帰りなさい」と言ってもらえて、俺だけでなく、何よりシルナが歓喜していたのは、言うまでもない。

…でも、「お帰りのチョコ!」とか言って、生徒にチョコを配っていたのは…イレースに眉を吊り上げられていた。

何だよ、お帰りチョコって。

まぁ、キルディリア魔王国に行ってる間、シルナはずっとチョコ断ちしてたからな。

久し振りに、思いっきり、好きなだけ食べてくれ。





…そして、思えばこうして、純粋に再会を喜んでいられる状況は。

俺達にとって、つかの間の平穏だったのである。