俺とシルナが、井戸を登っていった後。
「…さてと、ベリクリーデ」
「ほぇ?」
井戸の底に残っていた、ジュリスとベリクリーデは。
「俺達も、そろそろ動くとしよう」
「うん」
「その前に、少し撹乱だ。あいつらが逃げる時間を稼がなくちゃな」
「…かくらん?」
こてん、と首を傾げるベリクリーデ。
「大丈夫だ、いつもお前がやってることをやれば良い」
「何すれば良いの?」
「どっかーん、だ。ベリクリーデ。隠し通路、破壊してやれ。一部だけで良いぞ。騒ぎを大きくするだけ、」
「うん、分かった。どっかーん」
「話を最後まで聞けって!!」
井戸から這い上がって、全力で逃げ出した俺とシルナの背後から。
ちゅどーん、という花火みたいな音が聞こえたような気がするが。
多分気の所為ってことにしておこう。
「…さてと、ベリクリーデ」
「ほぇ?」
井戸の底に残っていた、ジュリスとベリクリーデは。
「俺達も、そろそろ動くとしよう」
「うん」
「その前に、少し撹乱だ。あいつらが逃げる時間を稼がなくちゃな」
「…かくらん?」
こてん、と首を傾げるベリクリーデ。
「大丈夫だ、いつもお前がやってることをやれば良い」
「何すれば良いの?」
「どっかーん、だ。ベリクリーデ。隠し通路、破壊してやれ。一部だけで良いぞ。騒ぎを大きくするだけ、」
「うん、分かった。どっかーん」
「話を最後まで聞けって!!」
井戸から這い上がって、全力で逃げ出した俺とシルナの背後から。
ちゅどーん、という花火みたいな音が聞こえたような気がするが。
多分気の所為ってことにしておこう。


