しかし。
問題は、10分足らずで起きた。
「…っ、また分かれ道…」
ようやく目が暗闇に慣れてきて、少しは歩きやすくなったのに。
隠し通路は進むに従って、より複雑に入り組んでいて。
今、ここが何処なんだか、上がってるのか下ってるのか、それさえ分からなくなってきた。
まさか、こんな迷宮みたいになっているとは…。
これはまずいぞ。
このままじゃ、引き返す道も分からなくなる。
最悪、この地下通路で野垂れ死に…なんてことなったら…。
…考えたくはないな。そんなことは。
「私達、今何処に向かってるんだろう?」
「分からない。…まずいな」
「うん、まずいね」
折角隠し通路を見つけたのは良いが、これ以上進むのは危険だ。
「やっぱり、これ以上迷う前に引き返し…」
俺がそう提案しようとした、その時。
「あ、ちょっと待って…今」
突然、ベリーシュが声をあげた。
「?ベリーシュ?」
「…」
返事はなく、代わりに。
ベリーシュは、その場にふらりと倒れ込みそうになった。
俺は慌てて、その身体を抱き、支えた。
「ベリーシュ、どうした?大丈夫か!?」
「…」
「おい!しっかり…」
「…ほぇ?」
ほぇ?
ベリーシュは、ぱちっと大きな目を開けて。
じー、っとこちらを見つめていた。
…あれ?これは、ベリーシュじゃなくて…。
「ふっかーつ!」
「うわっ」
突然ベリーシュが、いや、ベリクリーデが叫んだ。
ふ、復活って…お前…。
「正義の味方ベリクリーデ、華麗に参上」
「…お前、それ何処で習った?」
「ジュリス、起きたよ。ふわぁ〜…。よく寝た…」
間違いない。
この身体の中で、ずっと眠って休んでいたベリクリーデが、目を覚ました。
表に出ていたベリーシュの人格と入れ替わって、ベリクリーデの人格が戻ってきたのだ。
まさか、こんなタイミングで目を覚ますとは。
まぁ良いけどさ。ちゃんと目を覚まして戻ってきたんだから。
しかも、元気そうだ。
お前、嫌なことは眠って忘れるタイプか?
何にせよ、戻ってきたから良い。
「お帰り、ベリクリーデ」
「うん、ジュリス。ただいま」
またお前が戻ってきてくれて良かったよ。
…まぁ、タイミングを考えろよ、とは思うけど。
「それでジュリス、ここ、何処?」
「…えーと…」
ずっと眠っていたらしいベリクリーデ。今がどういう状況なのか、全然分かっていないらしい。
…まずは、そこから説明しなければならないようだ。
問題は、10分足らずで起きた。
「…っ、また分かれ道…」
ようやく目が暗闇に慣れてきて、少しは歩きやすくなったのに。
隠し通路は進むに従って、より複雑に入り組んでいて。
今、ここが何処なんだか、上がってるのか下ってるのか、それさえ分からなくなってきた。
まさか、こんな迷宮みたいになっているとは…。
これはまずいぞ。
このままじゃ、引き返す道も分からなくなる。
最悪、この地下通路で野垂れ死に…なんてことなったら…。
…考えたくはないな。そんなことは。
「私達、今何処に向かってるんだろう?」
「分からない。…まずいな」
「うん、まずいね」
折角隠し通路を見つけたのは良いが、これ以上進むのは危険だ。
「やっぱり、これ以上迷う前に引き返し…」
俺がそう提案しようとした、その時。
「あ、ちょっと待って…今」
突然、ベリーシュが声をあげた。
「?ベリーシュ?」
「…」
返事はなく、代わりに。
ベリーシュは、その場にふらりと倒れ込みそうになった。
俺は慌てて、その身体を抱き、支えた。
「ベリーシュ、どうした?大丈夫か!?」
「…」
「おい!しっかり…」
「…ほぇ?」
ほぇ?
ベリーシュは、ぱちっと大きな目を開けて。
じー、っとこちらを見つめていた。
…あれ?これは、ベリーシュじゃなくて…。
「ふっかーつ!」
「うわっ」
突然ベリーシュが、いや、ベリクリーデが叫んだ。
ふ、復活って…お前…。
「正義の味方ベリクリーデ、華麗に参上」
「…お前、それ何処で習った?」
「ジュリス、起きたよ。ふわぁ〜…。よく寝た…」
間違いない。
この身体の中で、ずっと眠って休んでいたベリクリーデが、目を覚ました。
表に出ていたベリーシュの人格と入れ替わって、ベリクリーデの人格が戻ってきたのだ。
まさか、こんなタイミングで目を覚ますとは。
まぁ良いけどさ。ちゃんと目を覚まして戻ってきたんだから。
しかも、元気そうだ。
お前、嫌なことは眠って忘れるタイプか?
何にせよ、戻ってきたから良い。
「お帰り、ベリクリーデ」
「うん、ジュリス。ただいま」
またお前が戻ってきてくれて良かったよ。
…まぁ、タイミングを考えろよ、とは思うけど。
「それでジュリス、ここ、何処?」
「…えーと…」
ずっと眠っていたらしいベリクリーデ。今がどういう状況なのか、全然分かっていないらしい。
…まずは、そこから説明しなければならないようだ。


