これなら、俺の求める情報をあっさりと吐くかもしれない。
「あの二人がいる部屋の道を教えろ」
「え、そ、それは…」
恐怖に怯えていながらも、さすがに、その情報を吐くのは不味いと思ったのか。
返事に窮したようだが…残念だったな。
今の俺は、誰が相手だろうと、情けや容赦をくれてやるつもりはない。
徹底的に行かせてもらうぞ。
「さっさと吐け。…殺すぞ」
我ながら、非常に過激な言葉だ。
俺は、本気の殺意を滲ませていた。
このくらいの脅しにビビるワケないよなぁ?
常日頃、お前達魔導師が、青カード持ち…魔導師じゃない人々にしている、酷い差別と迫害を思えば。
杖の先端を押し当てて脅すくらい、なんだって言うんだ。
それに、脅しの成果は上々だった。
「わ、分かった。話す、話すから…」
意外とあっさり陥落したな。
「そ、そこの…古井戸の奥に…」
「…古井戸?」
王城兵が指差す先に、板切れで蓋をされた、今はもう使われていないであろう、古びた井戸があった。
…なかなか貫禄のある井戸だ。
なんか出てきそう…。
「王宮の中に繋がる…か、隠し通路が…」
「…確かな情報だろうな?」
「ほ、本当だ!嘘は言わない。だから、は、離し…」
その怯えきった表情は、演技などではなかった。
本気で追い詰められて、本気で俺に殺されると怯えて、情報を引き渡すことで何とか命乞いしようとしている。
…こいつ、非魔導師相手には、あんなに偉そうな態度をしてる癖に。
魔導師が相手だと、途端にコレかよ。
臆病者め。
「…ちっ…」
腹が立って、思わず舌打ちしてしまったが。
だけど、殺したいほど憎んでる訳じゃない。
例えこいつが非魔導師を殺したとしても、俺はこいつを殺すことはしない。
代わりに、手刀を首の後ろに叩き込んだ。
「ぐぇっ…」
潰れたカエルみたいな声を出して、その王城兵は一瞬にして気絶した。
そのまま、そっと生け垣の隙間に横たえた。
こうして隠しておけば、少しは時間稼ぎになる。
朝になれば、多分自分で目を覚ますだろう。
「…で、あの古井戸…だったな」
「信じるの?さっきの情報…」
「今は、そうするしかないだろう?」
「…そうだね」
俺とベリーシュは、先程王城兵が指さした古井戸に向かった。
まずは、打ち付けられている木の板を引っ剥がさないとな。
「ベリーシュ、ちょっとそっち持ってくれるか」
「うん」
二人で、せーの、で木の板を引き剥がす。
幸い、相当長く放置されていたのか、それとも、わざとそうして外しやすくしているのか。
木の板を打ち付けている釘は錆びていて、二人で力を入れると、ベキッ、と音を立てて、あっさりと外れた。
木の板の下から、深くて底の見えない井戸が現れた。
…これは、なかなか雰囲気があるな。
「あの二人がいる部屋の道を教えろ」
「え、そ、それは…」
恐怖に怯えていながらも、さすがに、その情報を吐くのは不味いと思ったのか。
返事に窮したようだが…残念だったな。
今の俺は、誰が相手だろうと、情けや容赦をくれてやるつもりはない。
徹底的に行かせてもらうぞ。
「さっさと吐け。…殺すぞ」
我ながら、非常に過激な言葉だ。
俺は、本気の殺意を滲ませていた。
このくらいの脅しにビビるワケないよなぁ?
常日頃、お前達魔導師が、青カード持ち…魔導師じゃない人々にしている、酷い差別と迫害を思えば。
杖の先端を押し当てて脅すくらい、なんだって言うんだ。
それに、脅しの成果は上々だった。
「わ、分かった。話す、話すから…」
意外とあっさり陥落したな。
「そ、そこの…古井戸の奥に…」
「…古井戸?」
王城兵が指差す先に、板切れで蓋をされた、今はもう使われていないであろう、古びた井戸があった。
…なかなか貫禄のある井戸だ。
なんか出てきそう…。
「王宮の中に繋がる…か、隠し通路が…」
「…確かな情報だろうな?」
「ほ、本当だ!嘘は言わない。だから、は、離し…」
その怯えきった表情は、演技などではなかった。
本気で追い詰められて、本気で俺に殺されると怯えて、情報を引き渡すことで何とか命乞いしようとしている。
…こいつ、非魔導師相手には、あんなに偉そうな態度をしてる癖に。
魔導師が相手だと、途端にコレかよ。
臆病者め。
「…ちっ…」
腹が立って、思わず舌打ちしてしまったが。
だけど、殺したいほど憎んでる訳じゃない。
例えこいつが非魔導師を殺したとしても、俺はこいつを殺すことはしない。
代わりに、手刀を首の後ろに叩き込んだ。
「ぐぇっ…」
潰れたカエルみたいな声を出して、その王城兵は一瞬にして気絶した。
そのまま、そっと生け垣の隙間に横たえた。
こうして隠しておけば、少しは時間稼ぎになる。
朝になれば、多分自分で目を覚ますだろう。
「…で、あの古井戸…だったな」
「信じるの?さっきの情報…」
「今は、そうするしかないだろう?」
「…そうだね」
俺とベリーシュは、先程王城兵が指さした古井戸に向かった。
まずは、打ち付けられている木の板を引っ剥がさないとな。
「ベリーシュ、ちょっとそっち持ってくれるか」
「うん」
二人で、せーの、で木の板を引き剥がす。
幸い、相当長く放置されていたのか、それとも、わざとそうして外しやすくしているのか。
木の板を打ち付けている釘は錆びていて、二人で力を入れると、ベキッ、と音を立てて、あっさりと外れた。
木の板の下から、深くて底の見えない井戸が現れた。
…これは、なかなか雰囲気があるな。


