俺もシルナも、あんまりびっくりして、言葉が出なかった。
向こうもびっくりしていたようで、しばらくススだらけの顔で、真ん丸に目を開いてこちらを凝視。
…だが。
「やったー、着いた。冒険、成功〜」
「…」
約1名、まったく狼狽えることもなく驚くこともなく、両手を挙げて、万歳して喜んでいた。
…ベリクリーデである。
ベリクリーデが、暖炉から出てきた。
そして、同じく暖炉から這い出して、ススだらけでこちらを凝視しているのは。
そのベリクリーデの相棒である、ジュリスだ。
ジュリスと、そしてベリクリーデが暖炉から出てきた。
そりゃもうびっくりして、声が出なかった。
「…?…??何で止まってるの?」
ベリクリーデが、不思議そうに首を傾げた。
…いや、そりゃびっくりして制止もするだろ。
お前ら…何で、ここにいるんだ?
「…?…あ、見てジュリス。おやつだー。美味しそう」
ベリクリーデが、テーブルの上に置いてあった糠漬けを見つけた。
おやつって言うか…。…糠漬けなんだけど。
「ねぇ、これ食べても良い?」
「え?あぁ、うん…どうぞ…?」
「わーい。ありがとー。…ぽりぽり」
…食べてる。
突然暖炉から出てきたベリクリーデが、すぐりの糠漬けを食べてる。
「美味しー」
…それは良かったな。
「ジュリスもどうぞー、はい」
「ちょ、無理矢理口に入れるな。…って、これ美味いな…」
「でしょー?」
良かったな、すぐり。ジュリスとベリクリーデにも褒めてもらえたぞ。
…って、そうじゃなくて。
「…ぴ、ぴゃぁあぅもげっふ」
「馬鹿、シルナ。叫ぶな!」
一寸遅れて、おばけでも見たかのように叫びそうになったシルナの口を、
俺は、両手で塞いで叫ぶのをやめさせた。
何が何だかワケ分からないけど、とにかく人が集まっちゃヤバいってことだけは分かる。
「落ち着け、頼むから。叫ぶんじゃない」
「は、はぁはぁ。わ、分かった。えぇっと、チョコレートが一つ、チョコレートが二つ…」
羊を数えるノリで、チョコの数を数えるな。
「…よし、落ち着いた!」
それで落ち着くのかよ。
あぁ、もうこの際そんなことはどうでも良い。
「お前ら…本物、だよな?本物のジュリスと…ベリクリーデ、だよな?」
偽物じゃないよな?幻でもないんだよな?
「本物だよ…一応な」
「本物のベリクリーデとジュリスだよー」
「…」
ほ…本物なのか。
それは良かった…って。
…「良かった」で済ませて良いことじゃないだろ。
向こうもびっくりしていたようで、しばらくススだらけの顔で、真ん丸に目を開いてこちらを凝視。
…だが。
「やったー、着いた。冒険、成功〜」
「…」
約1名、まったく狼狽えることもなく驚くこともなく、両手を挙げて、万歳して喜んでいた。
…ベリクリーデである。
ベリクリーデが、暖炉から出てきた。
そして、同じく暖炉から這い出して、ススだらけでこちらを凝視しているのは。
そのベリクリーデの相棒である、ジュリスだ。
ジュリスと、そしてベリクリーデが暖炉から出てきた。
そりゃもうびっくりして、声が出なかった。
「…?…??何で止まってるの?」
ベリクリーデが、不思議そうに首を傾げた。
…いや、そりゃびっくりして制止もするだろ。
お前ら…何で、ここにいるんだ?
「…?…あ、見てジュリス。おやつだー。美味しそう」
ベリクリーデが、テーブルの上に置いてあった糠漬けを見つけた。
おやつって言うか…。…糠漬けなんだけど。
「ねぇ、これ食べても良い?」
「え?あぁ、うん…どうぞ…?」
「わーい。ありがとー。…ぽりぽり」
…食べてる。
突然暖炉から出てきたベリクリーデが、すぐりの糠漬けを食べてる。
「美味しー」
…それは良かったな。
「ジュリスもどうぞー、はい」
「ちょ、無理矢理口に入れるな。…って、これ美味いな…」
「でしょー?」
良かったな、すぐり。ジュリスとベリクリーデにも褒めてもらえたぞ。
…って、そうじゃなくて。
「…ぴ、ぴゃぁあぅもげっふ」
「馬鹿、シルナ。叫ぶな!」
一寸遅れて、おばけでも見たかのように叫びそうになったシルナの口を、
俺は、両手で塞いで叫ぶのをやめさせた。
何が何だかワケ分からないけど、とにかく人が集まっちゃヤバいってことだけは分かる。
「落ち着け、頼むから。叫ぶんじゃない」
「は、はぁはぁ。わ、分かった。えぇっと、チョコレートが一つ、チョコレートが二つ…」
羊を数えるノリで、チョコの数を数えるな。
「…よし、落ち着いた!」
それで落ち着くのかよ。
あぁ、もうこの際そんなことはどうでも良い。
「お前ら…本物、だよな?本物のジュリスと…ベリクリーデ、だよな?」
偽物じゃないよな?幻でもないんだよな?
「本物だよ…一応な」
「本物のベリクリーデとジュリスだよー」
「…」
ほ…本物なのか。
それは良かった…って。
…「良かった」で済ませて良いことじゃないだろ。


