その後。
俺は、ぬるくなってしまったアイスティーの代わりに。
町中の自販機で、ペットボトルの紅茶を2本、買ってきた。
最初からこうすれば良かった。
俺達はそれを、不良みたいに道端のガードレールに腰掛けながら飲んだ。
そこら辺の公園にでも行けば良いじゃないか、って?
行こうと思ったよ。でも、そこら辺の公園でさえ、貼り紙がしてあるんだ。
「青カード立ち入り禁止」ってな。
腹が立ったから、もう道端で飲むことにした。
文句なら、公園に立ち入ることさえ許さない、この国の偏屈な決まりを作った女王陛下に言ってやってくれ。
「…何だかこの国、平和だね」
「あ?」
「今、戦争中なんだよね?」
…そういえば。
現在のキルディリア魔王国は、アーリヤット皇国と戦争をしているのだ。
戦時中というと、もっとピリピリした空気になっているはずだが…。
…そんな空気は、全然ないんだよな。
さっきのガキ共も、とても戦時下の子供とは思えない堕落っぷりだったし。
国中まとめて、平和そのものって感じ。
本当に戦争やってるのか?
「他国の心配なんざしてやる義理はないが…。…こんなんで、戦争に勝てるのか?」
「どうなんだろう…。国を出てから、戦況がどう変わってるのか、確認してないから…」
「そうだな…」
ここいらでもう一度、キルディリア魔王国とアーリヤット皇国の戦況の状態を把握したいな。
「よし。ちょっとそこらの売店で、新聞でも買ってくるよ」
「うん」
幸い、新聞を買うくらいなら、魔導師証明書の提示は求められなかった。
キルディリア魔王国の新聞社各社の新聞を、それぞれ一部ずつ購入。
ベリーシュと二人並んで、それらを確認してみることにした。
そして。
俺達はその時、とんでもない事実を知ることになる。
新聞の1面には、それぞれ、アーリヤット皇国との戦況が記されていた。
キルディリア魔王国軍は快勝を続けており、徐々にアーリヤット皇国国軍を追い詰めているとか…。
とはいえ、戦争中の報道は、あまり当てにしない方が良い。
ましてや、キルディリア魔王国は戦争を仕掛けた側だからな。
例え戦況が逼迫していたとしても、おいそれと「我が国は劣勢です」なんて報道出来るはずがない。
どうやらキルディリア魔王国の魔導師達は、かなりプライドが高いみたいだから、余計にな。
新聞の内容は、かなり偏っていると思って良いだろう。
どの新聞にも、「戦争は順調に進んでいる」という記事しか載っていなかった。
ふーん…。まぁそういうことにしておいてやるよ。
さすがに、アーリヤット皇国側もそろそろ反撃に出ているはずだが。
あの国王が、そう簡単にキルディリアに屈するはずが…。
「…ジュリス。これ、どういうことだろう」
「うん?」
真剣な眼差しで、新聞を開いていたベリーシュが手を止めた。
「何か気になる記事でもあったか?」
「これ」
と言って、ベリーシュが見せてくれたのは、新聞の2面。
そこには、見覚えのある人物の写真が掲載されていた。
俺は、ぬるくなってしまったアイスティーの代わりに。
町中の自販機で、ペットボトルの紅茶を2本、買ってきた。
最初からこうすれば良かった。
俺達はそれを、不良みたいに道端のガードレールに腰掛けながら飲んだ。
そこら辺の公園にでも行けば良いじゃないか、って?
行こうと思ったよ。でも、そこら辺の公園でさえ、貼り紙がしてあるんだ。
「青カード立ち入り禁止」ってな。
腹が立ったから、もう道端で飲むことにした。
文句なら、公園に立ち入ることさえ許さない、この国の偏屈な決まりを作った女王陛下に言ってやってくれ。
「…何だかこの国、平和だね」
「あ?」
「今、戦争中なんだよね?」
…そういえば。
現在のキルディリア魔王国は、アーリヤット皇国と戦争をしているのだ。
戦時中というと、もっとピリピリした空気になっているはずだが…。
…そんな空気は、全然ないんだよな。
さっきのガキ共も、とても戦時下の子供とは思えない堕落っぷりだったし。
国中まとめて、平和そのものって感じ。
本当に戦争やってるのか?
「他国の心配なんざしてやる義理はないが…。…こんなんで、戦争に勝てるのか?」
「どうなんだろう…。国を出てから、戦況がどう変わってるのか、確認してないから…」
「そうだな…」
ここいらでもう一度、キルディリア魔王国とアーリヤット皇国の戦況の状態を把握したいな。
「よし。ちょっとそこらの売店で、新聞でも買ってくるよ」
「うん」
幸い、新聞を買うくらいなら、魔導師証明書の提示は求められなかった。
キルディリア魔王国の新聞社各社の新聞を、それぞれ一部ずつ購入。
ベリーシュと二人並んで、それらを確認してみることにした。
そして。
俺達はその時、とんでもない事実を知ることになる。
新聞の1面には、それぞれ、アーリヤット皇国との戦況が記されていた。
キルディリア魔王国軍は快勝を続けており、徐々にアーリヤット皇国国軍を追い詰めているとか…。
とはいえ、戦争中の報道は、あまり当てにしない方が良い。
ましてや、キルディリア魔王国は戦争を仕掛けた側だからな。
例え戦況が逼迫していたとしても、おいそれと「我が国は劣勢です」なんて報道出来るはずがない。
どうやらキルディリア魔王国の魔導師達は、かなりプライドが高いみたいだから、余計にな。
新聞の内容は、かなり偏っていると思って良いだろう。
どの新聞にも、「戦争は順調に進んでいる」という記事しか載っていなかった。
ふーん…。まぁそういうことにしておいてやるよ。
さすがに、アーリヤット皇国側もそろそろ反撃に出ているはずだが。
あの国王が、そう簡単にキルディリアに屈するはずが…。
「…ジュリス。これ、どういうことだろう」
「うん?」
真剣な眼差しで、新聞を開いていたベリーシュが手を止めた。
「何か気になる記事でもあったか?」
「これ」
と言って、ベリーシュが見せてくれたのは、新聞の2面。
そこには、見覚えのある人物の写真が掲載されていた。


