神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

「それに、何より…。…ベリクリーデの正体のこと、知られるのが怖かったんだよね?」

「…ベリーシュ…」

お前…。そこまで、分かってたのか。

「賢明な判断だったと思うよ。この国で、私の…ベリクリーデの正体を、もし知られることになったら…どうされるか分からないもの」

「…ごめん」

「良いの、謝らないで。あれは正しい判断だった。…それに、別に平気だよ。ずっとこの国に滞在するって訳じゃないし」

ベリーシュ…お前ってヤツは。

なんて物分かりが良いんだ。

だけど、お前はもう少し怒っても良いんだぞ。

その権利がある。 

「それに、何より…ジュリスは、私とベリクリーデの味方でいてくれるから」

「…当たり前だ」

「ありがとう。それだけで私、耐えられるから。ジュリスのせいだなんて思ってないよ」

「…」

…ありがとうは、こっちの台詞だっての。

責められて当然なのに…。

「クロティルダを見つけるまで、一緒に頑張ろう。ジュリス」

「あぁ…。こっちこそ」

用事が済んだらこんな国、さっさと出て行こうぜ。