手当は、無事完了したが。
「…あ」
「?どうしたの、ジュリス」
「…折角買ってきたアイスティー…」
今更思い出した。
俺、アイスティーをクソガキ共にぶち撒けてしまったんだ。
頭に血が上ってたから、無意識にやってしまったけど。
…よくよく考えたら、あれ、ベリーシュのアイスティーだったのでは?
「…ごめん、ベリーシュ…。お前のアイスティー、ぶち撒けちゃった…」
「あ、あー…。…そっか…」
「ほんとごめん…。これ…レモンで良ければ、俺のあげるから…」
ベリーシュはストレートのアイスティーが良かったんだよな?ごめん。
しかも、俺のアイスレモンティーも、さっきまでの騒動ですっかり氷が溶け、ぬるくなってしまっている。
「いや、別に気にしなくて良いよ。ありがとう」
「ごめん…。…もう一回買ってこようか?」
「本当に大丈夫だから。気にしないで」
笑って許してくれるベリーシュの優しさが、むしろ俺の罪悪感を駆り立てる。
…はぁ。
まさか、青カードを持っているってだけで、通りすがりのクソガキに石を投げられるとは…。
…有り得ないだろ。この国。
「…ごめんな、ベリーシュ」
「?気にしてないから、もう謝らなくて良いってば」
「いや…そうじゃなくてさ」
さっきの騒動…も、そうだけど。
それだけじゃない。
この国に来てから、今に至るまでに起きたこと、全部。
裏を返せば、それは俺の浅慮が招いたことだ。
「お前は…本当は魔導師なのに…」
本当ならベリーシュだって、俺と同じ、オレンジ色の証明書を発行してもらえる立場だった。
ベリクリーデもベリーシュも、れっきとした魔導師なんだから。
それなのに…。俺が下らない浅知恵を巡らせたばかりに。
この国で、非魔導師の烙印を押されるというのがどういうことか、俺はまるで分かっていなかった。
こうなると分かっていれば…。
本当に魔導師じゃなくて、魔導適性がなくて青カードを持ってるなら、まだ諦めもつくかもしれない。
だけどベリーシュは本来、こんな扱いを受ける立場じゃないのだ。
本当は魔導師なのだ。俺と同じ…。
「俺のせいで…ずっと酷い目に」
「…そんなこと気にしてないよ。ジュリス」
そうだお前のせいだ、と責めることだって出来るはずなのに。
むしろ、ベリーシュはそうするべきなのだ。
それなのに。
「私も、ベリクリーデも。ジュリスのせいだなんて思ってない」
「…だけど…」
「国境検問所でのことは、私もベリクリーデの中で見てたよ」
…え。
「だから、あの状況でジュリスが何を考えて、ベリクリーデのことを魔導師じゃないって言ったのか、分かってる。…ベリクリーデじゃ、簡単な魔法は使えない、って思ったんだよね?」
「あ…。あぁ。…それどころか、うっかり国境検問所ごと吹き飛ばすかと…」
「うん、私もそう思う。ベリクリーデならやりかねない」
謎の説得力。
俺もお前も、ベリクリーデの魔法の大雑把さは、嫌と言うほど知ってるからな。
「…あ」
「?どうしたの、ジュリス」
「…折角買ってきたアイスティー…」
今更思い出した。
俺、アイスティーをクソガキ共にぶち撒けてしまったんだ。
頭に血が上ってたから、無意識にやってしまったけど。
…よくよく考えたら、あれ、ベリーシュのアイスティーだったのでは?
「…ごめん、ベリーシュ…。お前のアイスティー、ぶち撒けちゃった…」
「あ、あー…。…そっか…」
「ほんとごめん…。これ…レモンで良ければ、俺のあげるから…」
ベリーシュはストレートのアイスティーが良かったんだよな?ごめん。
しかも、俺のアイスレモンティーも、さっきまでの騒動ですっかり氷が溶け、ぬるくなってしまっている。
「いや、別に気にしなくて良いよ。ありがとう」
「ごめん…。…もう一回買ってこようか?」
「本当に大丈夫だから。気にしないで」
笑って許してくれるベリーシュの優しさが、むしろ俺の罪悪感を駆り立てる。
…はぁ。
まさか、青カードを持っているってだけで、通りすがりのクソガキに石を投げられるとは…。
…有り得ないだろ。この国。
「…ごめんな、ベリーシュ」
「?気にしてないから、もう謝らなくて良いってば」
「いや…そうじゃなくてさ」
さっきの騒動…も、そうだけど。
それだけじゃない。
この国に来てから、今に至るまでに起きたこと、全部。
裏を返せば、それは俺の浅慮が招いたことだ。
「お前は…本当は魔導師なのに…」
本当ならベリーシュだって、俺と同じ、オレンジ色の証明書を発行してもらえる立場だった。
ベリクリーデもベリーシュも、れっきとした魔導師なんだから。
それなのに…。俺が下らない浅知恵を巡らせたばかりに。
この国で、非魔導師の烙印を押されるというのがどういうことか、俺はまるで分かっていなかった。
こうなると分かっていれば…。
本当に魔導師じゃなくて、魔導適性がなくて青カードを持ってるなら、まだ諦めもつくかもしれない。
だけどベリーシュは本来、こんな扱いを受ける立場じゃないのだ。
本当は魔導師なのだ。俺と同じ…。
「俺のせいで…ずっと酷い目に」
「…そんなこと気にしてないよ。ジュリス」
そうだお前のせいだ、と責めることだって出来るはずなのに。
むしろ、ベリーシュはそうするべきなのだ。
それなのに。
「私も、ベリクリーデも。ジュリスのせいだなんて思ってない」
「…だけど…」
「国境検問所でのことは、私もベリクリーデの中で見てたよ」
…え。
「だから、あの状況でジュリスが何を考えて、ベリクリーデのことを魔導師じゃないって言ったのか、分かってる。…ベリクリーデじゃ、簡単な魔法は使えない、って思ったんだよね?」
「あ…。あぁ。…それどころか、うっかり国境検問所ごと吹き飛ばすかと…」
「うん、私もそう思う。ベリクリーデならやりかねない」
謎の説得力。
俺もお前も、ベリクリーデの魔法の大雑把さは、嫌と言うほど知ってるからな。


