5分くらい待って、俺はレモンとストレート、2種類のアイスティーを受け取った。
紙コップに入れられたそれを、両手に持って。
「ベリーシュ、おまた…せ、」
急いで、店の外に出たところ。
俺はそこで、とんでもない光景を目にした。
…ベリーシュが、石を投げられていたのだ。
子供達に。
「やーい。『青カード』め。せいばい!せいばい!」
「ムノウシャめ!ムノウは出ていけ!」
多分、幼稚園児か、小学校低学年くらいだろう。
四人ほどの子供達…いずれも、銀色の証明書を首から下げている…に。
親指から、子供の握り拳くらいある石を、キャッチボールでもするかのような気軽さで、
遊ぶみたいに、ポイポイとベリーシュに向かって投擲していた。
ベリーシュは反撃しようとはせず、両手で頭や顔を庇いながら、必死に顔を逸らして耐えていた。
俺は、その異様な光景に、一瞬、何も言えずに立ち尽くした。
ベリーシュ…いや、青カードを持つ非魔導師に対して、子供が石を投げつける。
その光景だけでも、充分に有り得ない、異常なことだった。
だけどそれより、俺が信じられなかったのは。
その子供達の周囲にいる大人が、誰一人、子供達を止めようとしなかったことだ。
ベリーシュが石を投げられているのに、誰もそれを咎めようとしない。
気づいていない訳じゃない。ちらりとこちらを一瞥する者もいる。
それなのに、何も言わずに通り過ぎる。
…まるで、よくある日常の一コマを見たかのように。
これが当たり前だと?非魔導師は、青カード持ちは、こんな扱いを受けるのが当然だと?
ホテルにも泊まれないし、3等車にしか乗れないし、店内で飲食することも出来なくて。
それどころか、通りすがりのクソガキ共に石を投げられても、文句の一つも言えないのが当たり前だと?
…ついに。
ずっと、何も言わずに頭を庇い、耐えていたベリーシュだが。
クソガキの一人が投げた、大きめの石が。
頭を庇っていたベリーシュの左の手の甲に、ガツンと直撃した。
「っ…」
痛みのあまり、思わずベリーシュが顔を歪めるのを見て。
ついに、俺の怒りが沸点に達した。
「お前…。お前らぁぁぁっ!!何やってんだ!!」
俺は叫びながら、クソガキ共に駆け寄った。
クソガキ共は、突然怒鳴られたことにびっくりして、手を止めてこちらを見た。
人様に石を投げるなんざ、お前ら一体、どういう敎育を受けてるんだ。
親の顔が見てみたい。
「あ…ジュリス…」
「…!ベリーシュ…!」
俺は見てしまった。
石が直撃したベリーシュの手の甲が、青く腫れ、血が滲んでいることに。
こ、の、クソガキ共め。
こういう大人を舐め切ったガキは、一発、いや二発、いや三発くらいはゲンコツをくれてやった方が良い。
…え?子供に体罰なんて駄目だ、って?
甘っちょろいこと言ってんじゃねぇ。
ぶん殴らなきゃ分かんないガキもいるんだよ。
紙コップに入れられたそれを、両手に持って。
「ベリーシュ、おまた…せ、」
急いで、店の外に出たところ。
俺はそこで、とんでもない光景を目にした。
…ベリーシュが、石を投げられていたのだ。
子供達に。
「やーい。『青カード』め。せいばい!せいばい!」
「ムノウシャめ!ムノウは出ていけ!」
多分、幼稚園児か、小学校低学年くらいだろう。
四人ほどの子供達…いずれも、銀色の証明書を首から下げている…に。
親指から、子供の握り拳くらいある石を、キャッチボールでもするかのような気軽さで、
遊ぶみたいに、ポイポイとベリーシュに向かって投擲していた。
ベリーシュは反撃しようとはせず、両手で頭や顔を庇いながら、必死に顔を逸らして耐えていた。
俺は、その異様な光景に、一瞬、何も言えずに立ち尽くした。
ベリーシュ…いや、青カードを持つ非魔導師に対して、子供が石を投げつける。
その光景だけでも、充分に有り得ない、異常なことだった。
だけどそれより、俺が信じられなかったのは。
その子供達の周囲にいる大人が、誰一人、子供達を止めようとしなかったことだ。
ベリーシュが石を投げられているのに、誰もそれを咎めようとしない。
気づいていない訳じゃない。ちらりとこちらを一瞥する者もいる。
それなのに、何も言わずに通り過ぎる。
…まるで、よくある日常の一コマを見たかのように。
これが当たり前だと?非魔導師は、青カード持ちは、こんな扱いを受けるのが当然だと?
ホテルにも泊まれないし、3等車にしか乗れないし、店内で飲食することも出来なくて。
それどころか、通りすがりのクソガキ共に石を投げられても、文句の一つも言えないのが当たり前だと?
…ついに。
ずっと、何も言わずに頭を庇い、耐えていたベリーシュだが。
クソガキの一人が投げた、大きめの石が。
頭を庇っていたベリーシュの左の手の甲に、ガツンと直撃した。
「っ…」
痛みのあまり、思わずベリーシュが顔を歪めるのを見て。
ついに、俺の怒りが沸点に達した。
「お前…。お前らぁぁぁっ!!何やってんだ!!」
俺は叫びながら、クソガキ共に駆け寄った。
クソガキ共は、突然怒鳴られたことにびっくりして、手を止めてこちらを見た。
人様に石を投げるなんざ、お前ら一体、どういう敎育を受けてるんだ。
親の顔が見てみたい。
「あ…ジュリス…」
「…!ベリーシュ…!」
俺は見てしまった。
石が直撃したベリーシュの手の甲が、青く腫れ、血が滲んでいることに。
こ、の、クソガキ共め。
こういう大人を舐め切ったガキは、一発、いや二発、いや三発くらいはゲンコツをくれてやった方が良い。
…え?子供に体罰なんて駄目だ、って?
甘っちょろいこと言ってんじゃねぇ。
ぶん殴らなきゃ分かんないガキもいるんだよ。


